○国土交通省告示第千三百一号
  高齢者の居住の安定の確保に関する基本的な方針(平成十三年国土交通省告示第千二百九十九号)の三に定める事項に基づき、高齢者が居住する住宅の設計に係る指針を次のように定める。
    平成十三年八月六日                   国土交通大臣 林  寛子
第1 趣旨
  この指針は、高齢者が居住する住宅において、加齢等に伴って身体の機能の低下が生じた場合にも、高齢者がそのまま住み続けることができるよう、一般的な住宅の設計上の配慮事項を示すものであり、現に特定の身体機能の低下や障害が生じている居住者のために個別に配慮する際には、当該居住者の状況に応じ、この指針に示すもの以外の設計上の工夫を行う必要がある場合がある。
また、この指針は、高齢者の居住する住宅及び屋外部分が、高齢者の移動等(水平移動、垂直移動、姿勢の変化及び寄りかかりの各行為をいう。)に伴う転倒、転落等の防止のための基本的な措置又は介助が必要となった場合を想定し、介助用車いす使用者が基本生活行為(日常生活空間(高齢者の利用を想定する一の主たる玄関、便所、浴室、脱衣室、洗面所、寝室(以下「特定寝室」という。)、食事室及び特定寝室の存する階(接地階(地上階のうち最も低い位置に存する階をいう
。以下同じ。)を除く。)にあるバルコニー、特定寝室の存する階にあるすべての居室並びにこれらを結ぶ一の主たる経路をいう。以下同じ。)で行われる排泄、入浴、整容、就寝、食事、移動その他これらに伴う行為をいう。)を行うことを容易にするための基本的な措置を確保するために必要な事項を示すものとする。
なお、事項によっては、上記の措置に基づく仕様を基本レベルを示すとともに、高齢者の移動等に伴う転倒、転落等の防止に特に配慮した措置又は介助が必要となった場合を想定し、介助用車いす使用者が基本生活行為を行うことを容易にすることに特に配慮した措置が確保された仕様を推奨レベルとして示すものとする。
また、この指針は、社会状況の変化や技術の進展等を踏まえ、必要に応じて見直すものとする。
 
第2 住宅の専用部分に係る指針
1 適用範囲
2 指針
(1)  部屋の配置
(2)  段差
(3)  手すり

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


(い)

(ろ)

空間

手すりの設置の要件

階段
 

 


少なくとも片側(勾配が45度を超える場合にあっては両側)に、かつ、踏面の先端からの高さが700oから900oの位置に設けられていること。ただし、ホームエレベーターが設けられている場合にあっては、この限りでない。

便所

立ち座りのためのものが設けられていること。

浴室

浴槽出入りのためのものが設けられていること。

玄関
 

上がりかまち部の昇降や靴の着脱のためのものが設置できるようになっていること。

脱衣所
 

衣服の着脱のためのものが設置できるようになっていること。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


(い)

(ろ)

空間

手すりの設置の要件

バルコニー
 
 
 
 
 

 


a 腰壁その他足がかりとなるおそれのある部分(以下「腰壁等」と いう。)の高さが650o以上1,100o未満の場合にあっては 、床面から1,100o以上の高さに達するように設けられている こと。
b 腰壁等の高さが300o以上650o未満の場合にあっては、腰 壁等から800o以上の高さに達するように設けられていること。
c 腰壁等の高さが300o未満の場合にあっては、床面から1,1 00o以上の高さに達するように設けられていること。

2階以上の窓
 
 
 
 
 

 


a 窓台その他足がかりとなるおそれのある部分(以下「窓台等」と いう。)の高さが650o以上800o未満の場合にあっては、床 面から800o(3階以上の窓にあっては1,100o)以上の高 さに達するように設けられていること。
b 窓台等の高さが300o以上650o未満の場合にあっては、窓 台等から800o以上の高さに達するように設けられていること。
c 窓台等の高さが300o未満の場合にあっては、床面から1,1 00o以上の高さに達するように設けられていること。

廊下及び階段
(開放されて
いる側に限る
。)

 


a 腰壁等の高さが650o以上800o未満の場合にあっては、床 面(階段にあっては踏面の先端)から800o以上の高さに達する ように設けられていること。
b 腰壁等の高さが650o未満の場合にあっては、腰壁等から80 0o以上の高さに達するように設けられていること。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


(い)

(ろ)

空間

手すりの設置の要件

階段

 


両側(勾配が45度以下であり、かつ、ホームエレベーターが設けられている場合にあっては、少なくとも片側)に、かつ、踏面の先端からの高さが700oから900oの位置に設けられていること。

便所

立ち座りのためのものが設けられていること。

浴室
 

浴室出入り、浴槽出入り、浴槽内での立ち座り、姿勢保持及び洗い場の立ち座りのためのものが設けられていること。

玄関

上がりかまち部の昇降及び靴の着脱のためのものが設けられていること。

脱衣所
 

衣服の着脱のためのものが設けられていること。
 
(4)  通路及び出入口の幅員
(5)  階段
(6)  各部の広さ等
(7)  床及び壁の仕上げ
(8)  建具等
(9)  設備
(10)  温熱環境 
(11)  収納スペース
(12)  その他
第3 一戸建ての住宅の屋外部分に係る指針
1 適用範囲
2 指針
イ 住戸へのアプローチ通路等が、歩行及び車いす利用に配慮した形状、寸法等のものであること。
ロ 屋外階段の勾配、形状等が、昇降の安全上支障のないものであること。
ハ 屋外の照明設備が、安全性に配慮して十分な照度を確保できるものであること。
第4 一戸建ての住宅以外の住宅の共用部分及び屋外部分に適用される指針
1 適用範囲
2 指針
(1)  共用階段
(2)  共用廊下
(3)  幅員
(4)  エレベーター
(5)  アプローチ等
(6)  床の仕上げ
(7)  照明設備