小型船舶操縦士免許に係る5トン限定区分のあり方に
関する検討会



・本検討会設置の目的

 小型船舶の免許制度については、平成15年6月に新制度に移行し、
その後1年が経過したところである。
 新制度では、資格区分を再編成し、旧制度の1級から5級までの制
度を1級、2級及び特殊に再編し、試験・教育内容の簡素・合理化を
図ったところであるが、5トン未満の船舶に限定する免許区分(以下
「5トン限定区分」という。)が設けられていることもあって、制度の更
なる簡素・合理化が必要であるとの要望が内外から寄せられたところ
である。
 特に、5トン限定区分については、
 ・現行の免許区分が限定区分を含めまだ複雑であり、より一層の簡
  素合理化が必要である
 ・5トン限定区分があるためにボートの設計、大型艇の普及等に支
  障が生じている
等の指摘がなされている。
 小型船舶の免許制度については、安全で健全な小型船舶の利用の促
進につながるような制度としていくため、その目的である安全を確保
しつつ制度の簡素化を図っていくことが重要であり、小型免許の5ト
ン限定区分のあり方についても、この観点から十分かつ慎重な検討を
行うことが必要である。
 このため、本検討会は、ボート・ヨット(以下「ボート等」という。)
の有識者や関係者等の意見を幅広く伺いつつ、現在の5トン限定区分
について、廃止も含めたそのあり方の検討を行うため平成16年3月
に設置したものである。

・検討会の構成
  
  別添のとおり

・検討会開催状況
 ・第1回検討会:平成16年3月29日
 ・第2回検討会:平成16年6月15日
 ・第3回検討会:平成16年8月6日

・検討会の検討結果
 
  8月6日、第3回の検討会を開催し、現在の5トン限定区分及   
び関連する事項について、以下の結論を含む報告書をとりまとめ   
た。
    ・本年秋頃を目途に廃止すること
    ・廃止後の(無限定の)免許の実技試験は、現在の5トン限定     
     免許に係る実技試験と同内容のもので実施すること
    ・現在5トン限定の付されている免許受有者は、移行のための     
     講習等を要せず、5トン以上の船に乗ることができることと     
     すること
    ・乗ろうとする船舶に習熟することが重要であり、そのための   
     講習や乗船機会の確保のための情報提供を積極的に行ってい     
     くこと

「小型船舶操縦士免許に係る5トン限定区分のあり方に関する検討会」 
 報告書
 
 報告書の構成
 1.本検討会のまとめ
 2.本検討会における検討状況
 3.検討結果