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 大臣会見要旨(平成17年7月12日)
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平成17年7月12日(火)
9:33〜9:44
於:国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

  本日の閣議は、国会提出案件が2件、法律の公布が2件、建設労働者の雇用の改善等に関する法律の一部を改正する法律が公布になりました。政令が3件、人事案件が2件です。私から一点、御報告を申し上げます。新潟県中越地震に関連して行われる防災集団移転促進事業の事業計画の大臣同意について御報告をいたします。長岡市長及び川口町長から協議がありました長岡市の浦瀬地区、川口町の小高地区、この2地区の
防災集団移転促進事業の事業計画について、本日付で同意をいたします。これまで集団移転に関する住民合意等に努めてこられ、今般の事業計画策定に至ったものです。この大臣同意を受けまして今後事業が実施されることになります。中越地震関連としては初めての防災集団移転促進事業の実施地区になります。中越地震の被災地については、先般私も現状を視察して参りました。復旧に向けて関係者が今、様々な復旧工事をやっていますが、復興に向けてはまだまだこれからであると思っています。旧山古志村の村長にもお会いしましたが、来年の秋にはなんとか山古志に戻りたいというお話しをされていましたが、それに向けて国交省としても、県・市と連携を取って、それが実現できるように努力をして参りたいと思っています。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) まず、一点目に成田空港の関係なのですが、昨日の次官の会見でも、地元の地権者の方は厳しい反応だったということで、先週大臣も最終的な判断をしなければならないという御主旨のことをおっしゃっていたと思いますが、現状と見通しについて、大臣から御所見をお願いします。
(答) 近々、黒野社長がいらっしゃると思います。そこで御報告を聞かせて頂いて最終判断をしなくてはならないと思っています。この土日、航空局長等が地権者の皆様方とお会いさせていただきまして、平行滑走路の必要性について改めてお話をするとともに、地権者の皆様に再度協力要請をしてきたところです。その詳細は私も報告を受けていますが、これは個別の話ですので詳細は申し上げられませんが、黒野社長からの御報告を待って最終判断をしたいと思います。黒野社長の方からも成田会社としての御判断を私のところに持って来られるのだというように思っています。
(問) 日本道路公団の発注工事の談合事件の関係で、東京高検が公団OBの方に出頭要請されたということなんですが、これについての大臣の御所見をお願いします。
(答) 私もその報道は先ほど知りましたが、これまで述べているように公団としてはこの捜査に全面的に協力をしてもらいたいと思っています。やはり事実関係がどうであったのか、これはやはりこの段階にあってはもちろん公団としても様々調査しているとはいうものの、やはり捜査機関がすでに入っているわけですので、事実関係の解明については、私は捜査機関に基本的に委ねるしかないと思っていまして、これは全面的に捜査に協力をしてもらいたいと思っています。その上で公団OBが橋梁談合の受注調整に関与していたということであるならば、これは極めて遺憾なことと言わざるを得ないわけで、今後の捜査の進展をよく見守らせていただきたいと思っています。
(問) 橋梁談合関連なのですけれど、今日の朝日新聞の報道で道路公団OBの橋梁メーカーへの天下りに現役の幹部が関与していた、しかも独占禁止法違反の疑いで公取の調査が入っている最中にこういうことをやっていたという報道がありますが、これについて如何でしょうか。
(答) 報道は私も見ましたたが、事実関係については分かりません。今後、様々な事実関係もはっきりしてくるでしょうから、そういう中で判断をしなければならないと思っています。ただ、天下り、再就職の問題につきましては、前にも申し上げているとおり、こうした独禁法違反等の不正行為、こうした企業への再就職については、これはやはり見直しする必要がある、検討する必要があると私も思っています。
(問) 大臣として公団に対し、改めて調査するように指示するお考えはありますか。
(答) 私が別に指示するまでもなく、公団として様々な取組がなされていると、既に言うべきことは私は公団には言っています。
(問) また橋梁談合関連なのですけれど、日本経団連の奥田会長が先日の記者会見で談合について「全国津々浦々に行きわたっている慣習のようなもので、地方では仕事を回し合っているワークシェアリング。本当にフェアな戦いをすれば、力の強いところが勝ち、弱いところは沈んでしまう」というように談合に一定の理解を示すような御発言をされたということですが、奥田会長は道路公団民営化の設立会社の委員にも入ってらっしゃると思うのですが、この御発言について大臣として適切であると考えられますか。
(答) 今、初めてその話を聞かせてもらいましたが、私がその場にいたわけではありませんので、その一文だけを取り上げてどうかと言われても、何とも言いようがありません。奥田さんがそのような談合を容認するようなことはおっしゃってはいないと思いますが。
(問) ただ、民営化にあたって、この橋梁談合事件を踏まえて、談合根絶に強く取り組むべき設立委員の方が、こういった御発言をされるのは認識を問われると思うのですが、いかがでしょうか。
(答) 私はその場の全体の御発言そのものを聞いているわけではありません。今、初めてその一文だけを取り上げておっしゃったわけで、それでどうかと言われても答えようがありません。


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