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  大臣会見要旨(平成18年2月14日)
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平成18年2月14日(火)
9:41〜9:56
国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

 おはようございます。本日の閣議は、国会提出案件が10件、法律の公布が1件、法律案の決定が1件、政令の決定が1件、人事案件が1件です。今日は、私の方かからはありません。


質疑応答

 
(問) 構造計算書の偽装問題の関連で、自治体の方に、偽装なしと報告があった物件についても再点検するようご指示されたということですが、この狙いをもう1回改めて説明していただけますでしょうか。
(答) これは注意喚起をさせていただいたということです。大事なことは、建築基準法が定めております耐震の安全性が確保されているかどうかというところでして、偽装の有る無しというのは、客観的な状況から、例えばページを差し替えていることが明らかというようなことで偽装と認定していくのでしょうけれども、偽装かどうかというのは設計士の主観的な意図です。ですから、客観的な状況から見て偽装であるという疑いが極めて高いとはっきり言える場合と、そこはよく分からないという場合とがあると思います。偽装というのは主観的な意図の問題ですから。そういう意味では、耐震度がどうなっているのかというところが大事なわけでして、当然、偽装かどうかよく分からないけれども、耐震性に疑問があるという場合には、きちんとご報告をしていただく必要があるわけですし、また、特定行政庁におかれましては、なぜ耐震度が低くなっているのかということをよく検証していただく必要があるわけでして、多くの特定行政庁は当然そのようにご理解をされているものと私も考えておりますが、念のために、この熊本県の件がありましたので、改めて各県の担当に偽装の有無に関わらず建築物の安全性について疑義がある場合には、早急に検証していただく必要があるわけでして、そのことを十分認識をしていただきたいと、またその時は当然ご報告もいただきたいということを改めてご連絡を申し上げたところです。
 
(問) 今の件に関連してですけれども、今のところ熊本県だけかと思われますが、当初の指示がまずかったというか、熊本県が勘違いしてしまうようなことがあったのではないかとも思うのですが、その辺は大丈夫ですか。
(答) 今、私が申し上げたことというのは、そんなに難しい話ですかね。大事なことは、建物の安全性の問題ですよね。耐震度が1を下回っている。何故1を下回っているのだろうかということを、更に検証していくことは建築を担当している特定行政庁の部局としては当然の話だと思うのです。ですから、その偽装の有無というのは、客観的な状況から、これは偽装があったなとはっきり言えれば、これは偽装物件ということになるわけですけれど、場合によっては、きちんと入力がされていないという場合に、それがミスなのか、それとも偽装なのかということは分からないわけです。だから、その耐震度は1.0を下回っているという場合に、何故下回っているのか、どこの部分が問題なのか、だったら何故そうなったのかということを、きちんと検証していかなくてはいけないわけです。そうしないと本当に偽装かどうかということも分からないわけです。だから、そういうことについては、当然これは御報告をいただかなくてはいけないと思うわけでして、多くの特定行政庁は、当然そのように御理解していただいているのだというように思っています。
 
(問) そういう意味で念のためということを仰っていると。
(答) そうです。今、この熊本の件につきましては、最初の6件と熊本市の後で出てきた16件と全部で22件について、改めて確認を要するということになっています。この22件につきまして、それぞれ今、検証をしていただいているところですが、この22件も様々な状況で、例えば、まだ未竣工だとかそういう物件もあるわけです。だから、この22件のうち、それぞれの状況に応じて、県とか市の方で充分に検証できるというものと、また別に、7件につきましては、これは国の方できちんと検証をさせていただこうと考えています。構造計算上の技術的な判断につきまして、ある程度、高度な知見を要すると、また時間もかかるというもの、これは熊本市分の6件と八代市の1件ですけれど、この7件につきましては、前に御報告したかと思いますけれど、設置をさせていただきました違反是正計画支援委員会、これは構造についての専門家の方々がいらっしゃる委員会ですが、こちらの方で検証をさせていただきたいと思っています。
 
(問) その国が検証する7件というのは、具体的にはどのラインで線を引いているというか、検証するのが難しいというのは、具体的にはどういうことなんですか。
(答) 中山建築士の物件です。中山建築士が設計されていらっしゃる7件について設計者の見解と地元の専門機関の判断と異なるところがあるようですので、そこは今申し上げた国の方でつくりました委員会で、その検証をさせていただきたいと思います。
 
(問) 16日に神戸空港が開港します。関西圏は関空、伊丹、今申し上げた神戸の3空港を抱える地域になるわけですけれども、将来的な見通しとして、やはり棲み分けをしていかなくてはいけないという問題もあると思うのですが、その辺も含めまして大臣の御所見を伺いたいのですが。
(答) 関西国際空港は我が国には3つしかない国際空港の一つで、なかんずく西日本で今は一つしかない国際空港です。そして伊丹空港については、これは関西の国内路線の拠点空港という位置付けです。かつ、これまでの長い経緯からして、環境に最大限配慮した空港にしていかなくてはならないと考えています。そして神戸空港というのは、神戸市。神戸市というのは人口が150万人です。神戸市並びにその周辺都市の国内航空需要を満たしていくというのが神戸空港の役割ということになりますが、一昨日も神戸空港の開港記念式典に出席をさせていただいて、その場でも申し上げましたが特に神戸空港については、関西空港との連携を密にしていただきたいということを強く要請させていただきました。大阪湾の中に、関西空港と神戸空港と、湾の中に二つの空港があるんです。現時点では供用されているのは関西空港の一本ですけれども、今おっしゃったように2月16日、明後日から神戸空港の滑走路が供用化し、そして来年の夏には関西空港の二本目の滑走路が供用開始になるわけです。今一本であるのが来年の夏の段階では、この大阪湾の中に関西空港の二本と神戸空港の一本との三本が供用されているという状況になります。私はこの神戸空港と関西空港については、この三本の滑走路をやはりよく連携をとっていただいて、相互の機能を発揮していただくことが大変大事だと思っています。今年の7月から、神戸空港と関西空港の海上アクセスが開始になります。1日20便だったかと思いますが、船で29分。これを是非うまく活用させていただいてまたこの事業を是非成功させて、関西空港と神戸空港の連携というものを密に。例えば海外から関西空港に降りられて神戸に行く方々が、この船で神戸の方に行く。もしくは神戸空港から地方の方に行っていただく。さらには神戸の方々、またその周辺の方々も関西空港を利用する際にこの船を活用してもらう。その辺、神戸市長ともだいぶお話をさせてもらいましたが、今神戸市から神戸の方々は高速を使ってバスで関西空港まで行かれています。それが今1,800円と言っていました。細かい話で恐縮ですけど、船の方は三宮から空港まで来る鉄道料金プラス船の料金を足しても、その1,800円以内に収めるというような話もされていらっしゃいました。だからコスト的にもその方が安いと。そういう意味で相互の機能をより発揮をしていただくために、神戸空港、関西空港は同じ大阪湾の中にあるわけですから、連携の強化ということを是非お願いしたいということで、これは神戸市にも関西空港の方にも、また地元の経済界の皆様にもお願いをしているところです。
 


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