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  大臣会見要旨(平成18年4月11日)
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平成18年4月11日(火)
9:12〜9:28
国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

 おはようございます。本日の閣議は一般案件が1件、国会提出案件が8件、条約の公布が1件、政令の決定が2件、これは港湾法、それから港湾運送事業法に関する政令の決定が2件です。人事案件が5件です。今日私から1点御報告を申し上げます。一昨日、鹿児島商船が運航する超高速船トッピー4が、漂流物らしき物体と衝突をいたしまして、多数の負傷者を出す重大事故が発生いたしました。この件だけではなくて博多釜山の航路におきましても同様の衝突事故が発生しています。これらの状況に鑑みまして、私の方から指示をいたしました。超高速船の安全運航の確保についてハード及びソフト面から総合的かつ効果的な方策を検討してもらいたいと、超高速船に関する安全対策検討委員会というものを省内に設置をいたします。国土交通審議官をヘッドに海事局長、海上保安庁、政策統括官と関係局長、それから学識経験者、さらにはこの超高速船のメーカー、もちろん運航事業者等にも入っていただきまして、1ヶ月を目途に緊急対策をとりまとめさせていただきたいと考えています。また夏前までに中間的なとりまとめを御願いしたいと考えています。いずれにしましても超高速船の安全運航の確保のために、またこうした事故の再発防止に向けてしっかり取組をさせていただきたいと考えています。私から以上です。


質疑応答

 
(問) 数点お伺いします。まず、鯨の衝突の事故の関係なのですけれど、数年来省内でも検討されてきていながら非常にその予見するのも難しい、またこれといった決めてをハード面の対策というのもなかなか容易ではないという現状も一方であるかと思います。この委員会の方では、基本的にはどのようなところを柱として検討ということを大臣の方ではお考えでしょうか。
(答) まずこの1ヶ月内に緊急対策をとりまとめしたいと思っているのですが、そこでは、例えばシートベルトですね。このシートベルトについての義務化の問題も含めまして是非御義論いただきたいと思っていますし、それとハード面でのなんらかの対策がないのか、これはかなり技術的な話になってくると思いますけれども、そうしたことについても、もちろん結論はこの1ヶ月で出るとは思いませんが、論点については、方向性については是非示してもらいたいというように思っています。
さらにはソフト面でもいろいろ検討の余地があるのではないかと思っておりまして、しっかりとこの一ヶ月を目処にですね緊急対策また今後の論議の方向性、論点等についてはですね、示したいと、示していただきたいと思っているところでございます。
 
(問) 続きまして、本日国会の方で国土交通委員会におきましてJALとスカイマークエアラインズの社長が来られて参考人質疑が行われますが、特にスカイにつきましては4月末に新千歳の就航も控えている中において国土交通省としましては今日の質疑をどのような形で見たいと思っていらっしゃるか、またそれを今後の判断のつてとしてどういうふうに助けられるか御所見をいただければと存じます。
(答) 私も非常に関心を持っています。西久保さんがですね。経営トップとしてどういうお話をされるのかどういう姿勢を示されるのか、きわめて関心を持っているところです。やはりこういう公共交通にとって安全確保というのは、何よりも最優先すべき事項です。その安全を確保していくためにはやはり経営トップの姿勢が、どういう姿勢なのかということがきわめて大事だと思っております。経営トップがそうした姿勢を明確に強い意識を持っていないところに、社としての、事業者全体としての安全最優先の風土というのは生まれるわけがないのでして、やはりそうした姿勢をきちんとお持ちなのかどうか、また公共交通という社会性、公共性のある事業を担っていただいているという責任感といいますか、使命感といいますか、そういうものをきちんと持っていただいているのかどうか、そこのところは是非私自身も関心を持ってその言動を見させていただきたいと思っております。
 
(問) 今日の閣議では国土交通白書は閣議決定されたのでしょうか。
(答) 失礼いたしました。国土交通白書は閣議で了承されました。
   
(問) その中身なのですけれども、今回、白書を見させていただくとある程度、安全・安心の確保には行政の限界があるみたいなことまで、一部触れておりますけれども、大臣の御所見をお願い致します。
(答) 限界があるというか、やはり公共交通事業者の側が、まずしっかり安全管理についての体制を作っていただく、経営トップから現場の方々まで作っていただくと、これがやはりまず必要なことだと思います。もちろん行政としても安全面での監視、監督はしっかりと強化をしていかなければならないと思っています。しかし、何よりもまず公共交通に携わる事業者の方々が、社の中でそうした安全管理のシステムをきちんと作っていただいているのかどうか、またヒューマンエラー等を最小限にしていく、またヒューマンエラーが仮にあったとしても事故に繋げない。そうした体制をどう構築されているのかどうか、そこはやはりまず事業者自身が責任を持ってしっかりやってもらわないといけないわけでして、そこのところを言っているのだというように思っています。もちろん行政も今後とも厳しく安全面においては監視、監督をやっていきたいと思っています。
 
(問) 民主党の代表に小沢さんが就任された御感想と、今日の閣議、閣僚懇で、何か後半国会を民主党とどうやっていくかというようなことで意見交換はありましたでしょうか。
(答) ありません。閣議では一切、「お」の字も出ていません。この間の日曜日にテレビで私は隣同士だったので、少しお話もさせてもらいましたけども、自ら変わらないといけないと仰いましたよね。私も、自ら変わらないといけないと仰ったけれども、隣でいろいろお話ししたり、またテレビでのしゃべってられる話などを見てまして、そんなに簡単に変われるものではないなというように思いました。ただそういう御発言をされているということ自体、私もかつて小沢党首の下で新進党時代に仕事をさせていただいた時代がありましたので、小沢さんはよく知っているつもりですけれども、ああいう発言はこれまでなかったと思うのですね。そういう意味では、相当気合いが入っているなと、小沢さんは。そういう気持ちはしています。いいのではないですかね。ああいう重量級の野党党首が出てきて、次のクエスチョンタイムが私も楽しみですね。小泉さんとどういう議論をされるのか。結構、政策の本質的な御議論になるのではないかなと。小沢さんの口からあまりスキャンダルめいたことを言うのを聞いたことがないので、むしろビジョンとか理念とかそういう話が多いですから、多分そういう議論になるのだろうなというように思っています。
 
(問) 北海道道州制特区の推進法案の関係でお伺いしたいのですが、内閣府の方でまとめた素案に対して、自民党の方から補助率のかさ上げの部分だけを交付金にするのか、あるいは補助金全体を交付金にするのかということで、政府と自民党の方の考え方が違っていて、伊吹文明先生が閣僚級の方とも調整に当たるというように伺ったのですが、そもそも北側大臣と伊吹先生が実際に調整する機会があったのか、あるいはこれからあるのかということと、特に北海道選出の先生方が反対している補助率のかさ上げ部分だけでなく補助金全体を交付金化すべしというところについては、どのようにお考えになるでしょうか。
(答) 政府と自民党で割れているというよりも、自民党の中にいろいろな御意見があるということだと認識しています。伊吹さん、若しくは与謝野さんを始め内閣府の方々との話は具体的には現時点ではありません。近々あるのかもしれません。全体を交付金化するのか、一部に留めるのかというお話ですが、例えば今、北海道で事業中の案件があるわけです、道路にしても。そのような事業中の案件について、これまで当然、補助事業ということでやってきたわけです。まだ事業中である、事業が進行しているわけです。全部が交付金化になるとしても、交付金化になるということは、北海道の御判断で使われることです。北海道の道としての自由度を増すということですが、仮に交付金化するとしても今進捗している事業を途中で終わられたら困るわけで、その辺のところのしっかりした今進捗中の事業について、きちんと目標年次を目途にきちんと終わらせていただくということが必要であるというように思っています。だからといって補助金にしろと言っているのではありません。交付金化するとしてもその辺のところのことをきちんと担保したうえでの交付金化でないといけないのではないかと私は思っています。
 
(問) 土曜日に神戸空港で進入事件がありましたが、安全対策について何かもう一歩点検を求めるという話があったのですが、その次の策というものはお考えなのでしょうか。
(答) 今、全国の地方空港も含めまして、今回の神戸空港についてもそうなんですが、空港の敷地の中で、ここが気をつけなければいけないという所があると思うのです。ここは入りやすいなと。今回のように車で来られたら破られるような箇所が、すべてそうじゃないんですが、そういう脆弱な箇所をしっかりと、空港管理者をはじめ、明確に意識を持っていただく必要があると思っているのです。今、そういう指示もしまして調査を早急にやっていただいて、その上で脆弱な箇所についてどうしていくのかということについも、どう今後進めていくのか、セーフティネットをどう進めていくのか、しっかり検討したいというように思っています。そういう主旨の指示を出させていただいたところです。
 


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