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  冬柴大臣会見要旨(平成18年10月13日)
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平成18年10月13日(金)
8:46〜8:56
参議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

 本日の閣議は、一般案件が9件、法律案の決定が2件、政令の決定が1件です。当省の関係は、一般案件の内2件です。1件目は、「特定船舶の入港禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき、特定船舶の入港禁止の実施に関し国会の承認を求めるの件」についての決定。これは万景峰号についてのものです。国会閉会中でしたので、最初に召集された国会で速やかにその承認を求めるという規定に基づいて求めるものです。2件目として、「特定船舶の入港禁止に関する特別措置法に基づく特定船舶の入港禁止措置に関する閣議決定の変更について」の決定でした。これは、今回北朝鮮船籍の船舶全部について入港禁止にするという決定ですので、その万景峰号を含む全部を入港禁止するということです。その2件です。それから、報告を申し上げたいと思います。テロ対策の徹底につきまして、本日、特定船舶入港禁止に関する特別措置法に基づいて、全ての北朝鮮船舶の本邦の港への入港を禁止することを含む北朝鮮に対する追加措置を閣議において決定を致しました。つきましては、日本国内で不測の事態が起こる可能性も排除できませんので、本日、省内の関係課からなる国土交通省テロ対策チームを開催し、鉄道事業者、航空事業者などの関係事業者などに対して注意喚起するとともに、テロ対策の徹底を図るよう、担当の政策統括官に対して今朝指示を致しました。今後も国民生活の安全・安心を確保するため、テロ対策に努めてまいりたいということでございます。以上であります。


質疑応答

 
(問) 北朝鮮の追加制裁措置についてなのですが、核実験かどうかの確証がまだ得られる前の段階での決定ということになっているのですが、その意義と効果をどう見ていらっしゃるのか、その辺をお願いします。
(答) 確かに確証というか確認はできていませんけれども、北朝鮮自身が9日に核実験を行ったということを発表しているということです。これは大変な挑戦であります。それから、我が方の気象庁における観測におきましても地震波を感知しておりますが、これが自然の地震であるのか、それとも人工的なものであるのかということについて分析を非常に急ぎました。御案内のように、中国牡丹江(ムータンヂアン)とか韓国仁川(インチョン)の観測所にも協力を求めまして、平成14年のものについては自然の地震であるという観測結果が残っていましたので、取り寄せまして対照しましたところ、今回のものは積極的にそれが核爆発によるものかどうかということについては断定することはできないのですが、ただ自然の地震波とは異なるものが見られたということ。もう一つは、度重なる国際的な安全保障理事会決議や議長声明等にかかわらず、それに対して国際的な要請を振り切ってこういうことをやったということ。それから、我が国は近隣国家として、もっともこれに対して脅威を受けるわけであります。そういうことを総合考慮いたしまして、この時期にやはり国民に対して、安心をしていただくという意味でも毅然たる態度をとるということが適当だと私は判断しました。その効果ですが、これからですが、我が方としては、ウニなどの食品等があるわけですが、貿易量として1パーセント程度です。しかし向こうにとっては、10パーセント弱、9パーセント台です。ですから我が方に比べて向こうは相当大きな打撃を受けるだろうとは推定されます。船舶は特定港において17年では延べ769隻が入っています。これは暦年です。今年は9月までの実績で578隻が入港しています。それが困るということになるわけですから、向こうにとっては相当な打撃があるのではないかと推定されます。
 
(問) UR、都市再生機構が先日公団時代に分譲したマンションについて、耐震強度不足があったことを認めたわけですが、これについての受け止めと今後どう対応されるかをお願いします。
(答) これは私も聞いて、非常に遺憾なことだと思います。公団自身が依頼した鑑定結果においては、強度1というところが欠けているということですから、これは真摯に受け止めて、やはり誠心誠意住民の方々と協議をして、納得のいく解決をしてもらいたいと私は強くそのように思います。
 
(問) テロ対策の決定ということですが、特に具体的な例えばテロが起こり得るような情報とか、そういったものがあったのかどうか。
(答) それはありません。
 
(問) ない。
(答) ありません。
 
(問) 総理からは何か。
(答) それもありません。我が省として、特に運輸関係を所掌するものとして、安全ということが我が方の仕事、使命ですので、それについて万全の措置を講じたいということで、全神経緊張してやっていただきたいという趣旨です。
 


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