国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
冬柴大臣会見要旨(平成19年9月18日)

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  冬柴大臣会見要旨(平成19年9月18日)
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平成19年9月18日(火)
10:32〜10:45
国土交通省会見室
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣僚懇談会は一般案件が1件、政令の決定が2件、人事案件です。当省に関係するもので特にご報告するものはありません。今日は閣僚懇談会ですので、一般案件・政令等について、閣僚が必要なものについて署名して、後刻、総理が署名をされて、閣議決定が完成するという運びです。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 自民党の総裁選の関係なのですが、告示が終わり、福田元官房長官と麻生幹事長が立候補されましたけれども、政権構想も示され、論戦が続いているわけです。大臣としておっしゃりにくいところもあるかもしれませんけれども、支持というか、どちらがより共感できるか、その辺についてのご見解がありましたら、お願いいたします。
(答) 選挙中ですから、私が予想するわけにはいきません。コメントは差し控えさせてください。よろしくお願いします。
   
(問) 大阪のエキスポランドでコースターがまた暴走するトラブルがありました。ここのところエスカレーター、エレベーター、こういう遊具などのトラブルが相次いでいるわけですけれども、国交省としてもエキスポランドに対して何らかの対応をなさるのかということと、こういう問題が相次いでいることへのご所感をお願いいたします。
(答) 今回は人身事故につながらなかったということは幸いでしたけれども、我々としては誠に遺憾、もっと注意をして欲しいと思っています。トラブルの原因につきましては、現在、特定行政庁である吹田市を始めとする関係者において調査中ですので、なるべく早く結論を得て、このようなことが二度と起こらないようにしたいと思い、早急に再発防止策が講じられるようにしていきたいと思います。また、こういうことを受けまして、全国にこれと同じ、ここでは「OROCHI(オロチ)」と名付けているようですけれども、宙吊り式のジェットコースターが他にあるかどうか調べたところ、2箇所ありました。伊勢志摩のスペイン村、姫路のセントラルパークに同型機がありましたので、このような事故が起こったことを知らせるとともに注意喚起を行うことにしています。原因としては今調査中ですが、なぜホームに戻ってきた車両を自動停止させるセンサーが作動しなかったのかという機械的問題が1点です。2点目はヒューマンエラーの問題です。2周目の走行に入った後に巻上部分の上昇中に停止ボタンを操作すれば、これは二人の係員がいたようでして、一人は手を置いているボタンの手を放せば停止をするような操作になっているようです。もう一人は進行方向にいるのですが、この人が停止ボタンを押せば止まるようになっている。そのような機械の構造になっていることを考えると、この2人のヒューマンエラーが考えられる。ただし、今調査をしている段階ですので、断定はできませんが。手を放して停止させる、あるいは押すことによって停止させるという2周目を走行する前に止めるような機械の構造になっていたようですので、それがどうしてそうならなかったのか、そこにヒューマンエラーがあったのかどうかということも調査をしていただいているところです。また、原因等が判明次第報告いたしますが、このような遊びにあるいは楽しみに行くわけですから、不安がないように、また安全であるように我々としては指導していきたいと思います。
   
(問) 参議院の佐藤信秋議員の件で少し伺いたいのですが、旧建設省のOBを中心に300人余りの方が献金されていたと。それにもかかわらず会社員というように事務所が記載していました。その関係でなのですが、現役の局長二人が献金されていたのですが、先輩後輩という個人的な関係もあるとしても、現役の局長が特定の政治家に対して献金するという行為についての大臣のご所感をお伺いしたいのですが。
(答) そういう問題については、法律上規制があるかどうかということをまず考えなければいけません。それから人情としては、どのような社会でも、例えばマスコミの皆様方でも同僚や上司、部下が国政かどうかは別として何かあれば応援してやろうというのが人情であります。少し事態は違うかも分かりませんが、柔道で優勝できるかどうかということがあれば、会ったことがなくても同胞の日本人が活躍していれば本当に皆手をたたいて、手に汗を握って応援するというのが人情だと思うのです。私はそういう意味で、過大な物とか金額がものすごく大きいとか、あるいは何かそれに藉口して利益を得ようとするとか、そういう邪悪な意図があれば、これは指弾されるべきだと思いますが、私は自然な人情として社会的に是認されるような金額が寄付をされるというのは適法だろうと思います。これが一つです。ではそれが局長だったらどうなのかという問題ですが、先程申し上げたように邪悪な意図があるのではないかというような疑念を国民に抱かせるようなことがあれば別ですけれども、そうでない交際儀礼の範囲であれば、私は是認してもいいのではないかと思います。これは大臣としてではなく一人の人間として私はそのように感じます。それから資格の問題ですが、佐藤議員の事務所と申しますか、議員自身はそのような処理のことまでいちいち知らないでしょうけれども、ご判断だろうと思います。要するにそれが虚偽記載ということであれば別ですけれども、それについては行政解釈による部分もあるでしょうから、それにしたがっていれば私はあまり指弾されるべきではないと思います。
私は、私どもの国土交通省のOBだから申し上げているわけではありませんので、その点よろしくお願いいたします。どこの何様であろうと私の考え方は以上です。そして、そのような結果については選挙民が判断される、これが民主主義のルールであろうと思います。
   
(問) 大臣の御所見ですと、邪悪な意図があるという疑念がもたれることは良くないということでしょうか。国土交通省につきましては、公正取引委員会から談合について指摘を受けています。あの時、大臣は確か国民からの信頼を回復するために全力で取り組むとおっしゃいました。こうしたものについても国民に新たな疑念を抱かせるような事案だとは思いませんか。
(答) 金額が5万円ということですがいかがでしょうか。これは国民に判断していただくことだと思います。私が予めそれをやめてくれ等言える問題ではないです。このようなことを判断するのはやはり国民ではないかと思います。皆様方は、国民の代表としてそういうものについてあるべきではないのではないかと批判されているわけで、これは今後当事者として謙虚に受け止めなければならないと思います。しかし5万円というのはどうなんでしょうか。そのようなことがあったから邪悪な意図があったと思われるかどうかについては、これは国民のご判断に任せるしかないと思います。私は談合等はあってはならないと思いますし、今後無いようにしようということで、省を挙げて全力で取り組んでいることはご案内の通りだと思います。今回の事案がそれに逆行した問題なのかどうかいわれますと、これはやはり国民のご判断だと思います。
   

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