国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
臨時冬柴大臣会見要旨(平成19年12月22日)

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  臨時冬柴大臣会見要旨(平成19年12月22日)
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平成19年12月22日(土)
16:20〜16:30
国土交通省会見室
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  ご苦労様です。ただ今、平成20年度予算の復活要求につきまして、財務大臣との折衝を行いましたので、その結果について説明します。財務大臣との間では、それぞれの交通機関に対する支援方策と連携しつつ、地域の多様なニーズに応えるために、地域の創意工夫ある自主的な取組を促進する「地域公共交通活性化・再生総合事業」の創設が一つです。もう一つは、都市公園事業の補助対象への城跡・古墳等の復元・整備の追加や、特別史跡平城宮跡の国営飛鳥歴史公園と一体の公園としての整備着手、以上の2点について折衝を行った結果、いずれも要求が認められました。地域公共交通の活性化、再生を図るための支援制度の創設に関しては、内示額から約30億円の増額になりました。これらにより、地域公共交通の活性化・再生や、歴史文化資産を保全・活用したまちづくりの推進といった課題にしっかりと対処していきたいと考えています。以上です。


質疑応答

 
(問) 平城宮跡の国営公園の整備ですが、元から大臣が力を入れてこられた事業だと思いますけれども、これが認められたことについてのご感想をお願いいたします。
(答) 非常に嬉しいです。我が国が1300年、1400年という非常に古い歴史を持つ国であり、しかも、それが現在なお、そういうものが残っているということが、我々国民にとって、この国に生まれて良かったという自信と誇りを持つものです。2010年の平城遷都1300年という佳節を刻むときには、ここを国営公園として整備をするということが決定したわけでして、これは喜びに堪えません。しっかりとがんばってまいりたいと思っています。
   
(問) 今回の復活折衝をまとめて、予算の今回の評価としては、どのくらいの評価を与えられるのでしょうか。
(答) それぞれのつかさつかさで大変頑張ってもらいました。その評価がここに出たと思います。私にとっては、100点の予算であったと思います。もちろん公共事業費等は大変削減されましたけれども、これは、内閣の基本的な方針として国及び地方の非常に大きな債務を子供や孫たちに残さないという観点から、政府を挙げて努力している部分ですので、我々としては、非常に厳しい中ではありますけれども、認められた予算の範囲で最大限重点化・効率化して、真に必要な社会資本整備は必ず行います。それによって、国民の安全と安心を担保したいという気持ちです。その他、細かくいろいろなことを認めていただきましたけれども、あえて、職員の方々が非常に一生懸命やっていただいたおかげだと、感謝しているところです。
   
(問) 国営公園ですが、平城宮跡の国営公園の総事業費はいくらぐらいを見込まれているのでしょうか。
(答) これから箇所付けを全部していきますので、全体の中でどのようにするのかは将来決まっていくことだと思います。
   
(問) 試算の段階でもないでしょうか。
(答) それはもう少しいろいろとありますので、私としては最大限きちっとしたものを造っていきたいと思います。ここは文化庁が長い間をかけて土地を買い、そして大極殿や朱雀門を復元しているのです。そこを国営公園にというのは悲願だったのです。しかしながら奈良には飛鳥もありますので、これらと一緒に国営公園としてやっていこうということを今認めていただいたばかりですので、それを今後どのようにやっていくかは、いろいろなところと相談しながらやらなければならない。ただし、できれば2010年には一つの形を作りたいと私は思っておりますので、ある程度集中的に資源を投入しなければならない場面もあると思いますが、今のところはいくらということを申し上げる段階ではないと思います。
   
(問) 来年度の金額だけでもお願いいたします。
(答) 来年度というのは20年度ということですよね。今回のは20年度の予算ですから。
   
(問) 金額的にはどのくらい。
(答) 金額はご勘弁ください。
   
(問) もう1点なのですが、平城宮跡単独ではなく飛鳥と一緒になって整備するということですが、そのような形に落ちついたのはなぜでしょうか。
(答) 日本にはたくさんの遺跡がありまして、国営公園に格上げして欲しいとか、認めて欲しいという要望はたくさんあります。そういう中にあって真にその価値があるものを選んで、これからはたくさんは認められないような雰囲気です。その中で今回認めていただいたということは、超弩級の文化遺産だからだと思うのです。しかしながら地理的に飛鳥もすぐ近くにあるわけですし、それと連携して一体的にということです。まあ飛鳥も最初からそうなっていますから、というように財務省としてはそういう形で認めていただいたというわけです。したがって、「今から国営公園を」と言っている方にとっては、大変ハードルが高いような感じを受けました。
   
(問) その2点以外ですが、都市公園事業関連ということで城跡や古墳関係が追加されました。今のところ、例えば、要求として名古屋や金沢や弘前などがあると思いますが、このようなところに対するこれからの位置付けと、今後の期待というか、どのようになって欲しいとお考えでしょうか。
(答) 我々も真に歴史的なものや伝統文化、それらに裏付けられた文化としてさん然と輝くものについては当然保存していきます。そのようなものを中心にまちづくりをしていくことで、そこに住む人たちにとっては自信や誇りを持ち、歴史に覚醒します。また、他から来た人もその時代の我が国の文化水準の高さに驚くでしょう。そのようなものは、観光資源としても、学習資源としても、我々の誇りからしても、今挙げられたようなものは私は立派なものだと思います。したがって、そのようなものを中心に、今回認めていただいた趣旨を踏まえて手続きをお取りになるのであれば、我々としても応えなければならないと思います。
   

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