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冬柴大臣会見要旨(平成20年3月7日)

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  冬柴大臣会見要旨(平成20年3月7日)
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平成20年3月7日(金)
8:43〜8:55
参議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣議は、一般案件が6件、国会提出案件が15件、法律案の決定が5件、政令の決定が1件と人事案件です。当省に関係するものでは、法律案の決定が1件、「空港整備法及び航空法の一部を改正する法律案」の決定がありました。また、政令の決定が1件、「航空法施行令の一部を改正する政令」の決定がありました。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 今、お話にあった、空港整備法の改正案ですが、この1か月余りいろんな議論を経て、外資規制については今回盛り込まれませんでしたが、一連の経緯を踏まえて今後のことについて、大臣のお考えをお聞かせください。
(答) 外資の積極的な導入については内閣の方針ですので、もちろん私どもも何ら異論はありません。一方で、空港には、国民の2兆2千億円にも及ぶ貴重な財産が注ぎ込まれているもので、特に代替性のないものでもありますし、6千6百万人にも及ぶ国民が利用しているものでもありますので、それについて、普通の法人のように無防備にとはいかないだろうということで、いろいろな議論がなされましたが、閣内でも調整をいただきまして、今回一つのご理解を得て、しかるべき成案となったものと考えています。今後、国会において議論もいただき、速やかに成立させていただきたいと思っていますし、また、今回は積み残しとなった部分、今申し上げたような部分ですが、成田空港の上場の問題と、それに対する安全保障のためのガードをどうするのかという問題について、もちろん年内に結論を得て、しかるべき措置を取りたいと考えています。
   
(問) 今日の午後、日本銀行の総裁、副総裁の人事が政府案として示されますけれども、今日の閣議や閣僚懇の雰囲気とかいかがでしたでしょうか。
(答) 閣僚懇の内容は言わないことになっています。
(問) 武藤副総裁昇格という案が有力のようですが、これでまた野党ともめるようですけれども、どのような見通しをお持ちでしょうか。
(答) これは私の所管ではありませんけれども、日本国家として対外的な信用もありますし、やはり与野党がどうという問題ではないと私は思います。しかるべきいい線で落ち着いてもらうことを、本当に心から願うだけです。日本国家の信用ですから、株価はもちろんですが、直接いろいろな方面に与える影響が大きすぎると思います。十分に関係する人たちと誠意を持って話し合って解決すべきだと思います。
   
(問) 道路整備特別会計以外でもマッサージチェアーや備品の購入でレク費が明らかになっており、次官がマッサージチェアーが21台あると報告されましたが、大臣が把握されている事実関係と受け止めをお願いします。
(答) 野党議員の資料要求の中で、当然正直に報告しているわけですが、道路整備特別会計からではありませんが、職員の福利厚生費の使い道としてマッサージチェアーが買われていたということが明らかになりました。これは道路整備特別会計のときにも申し上げたとおりですが、国民の目線に立って判断したときに、福利厚生としては行き過ぎだというご判断が多いと思います。そういう意味で、私はこのようなことは一切行ってはならないと申し上げているとおりです。平成17年度以後は、これはしてはいけないということで省内で決めて通達していますが、今明らかになった21台については、平成16年度以前の購入だと思います。平成17年度以降は、購入はしていないと思いますし、今後もあってはいけないということは当然であろうと思います。そのような感覚について、この際改めていただきたいと全省にきちんと申し上げたいと思います。
   
(問) 道路整備特別会計の改革ということでやっていらっしゃいますが、それ以外の特別会計や支出について、新たに見直しや改革をしていくお考えはありますか。
(答) 今のところ道路のように大きな問題はありません。特別会計というものが悪いわけではなく、これは大きな支出に備えて他の一般と区別をしてそれを国民によく見える趣旨で作られているものですから、存在理由はそれぞれあると思います。その中で無駄遣いという観点で言えば、一般会計であろうが特別会計であろうが、そういう面については襟を正さなければならない。国民の目線に立って、それが相当なのか、国民から見て過大とか不快と思われるかどうかというところが一つのメルクマールであろうと思います。
   
(問) 整備新幹線についてなのですが、先日、自民党の久間さんが未着工区間について財源が当面見つからない場合は、優先順位をつけるべきではないかという発言が一部報じられているのですが、この未着工区間についてはどうお考えでしょうか。
(答) これはワーキンググループで今議論されているところで、私が今この段階でコメントをするのは適当ではないと思います。ただ未着工区間を着工するかどうかについては、政府・与党の合意もありますし、そういうものについては、安定した財源の確保ということが大きな一つの要素となっていると思います。したがってどれを着工するにしてもそれを完成されるに足る安定的な財源の確保ができるかどうかということが大きな要素でして、その財源が今どれだけ確保するのかということを未定のまま順位をつけるということもできないというように思います。
   
(問) 小松空港の誤進入についてですが、今後の対応とか何か考えていることがあればお教えいただきたいのですが。
(答) これは防衛省と一緒に使っているところです。ただストップするラインが見えにくかったということを受けまして、これを明確にするためにストップする箇所にペイントではっきり明らかに書くとか、その横に表示のプレートをつけるとかということは決めております。ただ自衛隊の戦闘機が使う場合には、そういうものがないのが普通らしいのです。そういうところで調整をしなくてはいけないと思いますけれども、その点については、下にきちんと明瞭に、ここが停止線だと分かりやすくペイントするということは合意ができています。したがってそれを早速するということと。それからこれは日本航空だけではないけれども、各事業者に対して管制とのやりとり、それからそういった誤ったことがないように引き締めて考えて欲しいということの通達を航空局から出しております。
   

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