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石河 智舒(いしかわ とものぶ)

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最終更新日:2010年4月12日

「ゆずの里かおり村」会長(栃木県茂木町)
石河 智舒(いしかわ とものぶ)

主な経歴

1932年
栃木県生まれ
1985年
八溝ゆず生産組合長
1993年
ゆずの里かおり村会長

カリスマ名称

「地域特産物(ゆず)を核にした都市農村交流による地域再生のカリスマ」  

選定理由

過疎化、高齢化が進む地域において、「ゆず」を地域特産物とした地域興しを提案し、「ゆずの木オーナー」の立ち上げや「ゆず祭り」等のイベントの開催により、16戸の集落に年間2万人の観光客を集めるなど、都市農村交流推進の立役者として地域活性化に大きく貢献している。  

具体的な取り組みの内容

芳賀郡茂木町山内の元古沢地区は、町の北部、茨城県との県境にある戸数十数戸の小さな山村の集落。同地区は、昭和40年代はじめまでは薪炭、葉たばこの生産が盛んな豊かな地域であったが、昭和40年代後半からは、それらの生産が斜陽化し、働き手の大部分が外に働きに出るようになった。それにつれて、田畑や山林の荒廃も目立つようになった。集落の人口も昭和54年75人をピークに減少し、現在、47人、高齢化率34%となっている。  

石河氏は、このような地区の荒廃状況、さらには過疎化や高齢化を深刻に受け止め、何とか地区にふたたび元気を取り戻すことができないかと、地域おこしの核となるものを探していた。ある日、同氏が集落を歩いているとき、目にたまたま留まったのが、民家の屋敷内で管理されていたゆずの木の古木だった。そこで、この「ゆず」を核とした地域おこしを地区の人々に提案した。
地域特産物のゆずの木
地域特産物のゆずの木
最初に手がけたのが、植樹だった。昭和59年から60年にかけて、クズフジや篠に覆われた荒れ果てていた段々畑を再開墾し、300本のゆずの苗木を集落全員参加で植え付けた。  その後、地域を変えるには地域住民みんなの活動が必要だという主旨のもと、「みんなでヤッペーゆずの里」を合言葉に、地域ぐるみでの活動取組みが始まった。

また、当時は集会施設が地区内にはなかったため、石河氏は自力で納屋を改築し、公民館(集会所)を建設した。これにより、地域の共通意識が芽生えるとともに、合意形成が一段と進み、昭和61年2月には元古沢地区の農家13戸全戸からなる「八溝ゆず生産組合」が発足した。  

石河氏は、初代組合長として2600本のゆずの植栽を指導する一方、地元住民には「こまった」「だめ」「まいった」は活力を失わせる「減気」のもとと禁句にして、「みんなでやっぺー、頑張っぺー」と「元気」が返ってくる「こだま運動」に取り組んだ。  

昭和63年、待望のゆずが実ったのを契機に、「ゆず祭り」を開催することになったが、地図にも載せていない過疎の集落に人を呼ぶには、ユニークなイベントを企画し、マスコミに取り上げてもらうしかないと考え、「大ボラふき大会」を開催した。企画は大当たりし、来るのは郵便局員くらいといわれた戸数16戸の集落に500人もの人々が訪れ、賑わい、集落に活気が戻った。
賑わいを見せるゆず祭り
賑わいを見せるゆず祭り

「ゆずの里かおり村」の設立

平成5年には年会費1万円でゆずオーナーを募集し、「ゆずの里かおり村」を開設した。都市住民を中心としたお客さんを「かおり村の村民」として位置付け、継続的に交流できるシステムを構築した。オーナーは年初に募集し、5月にはくじで自分の木を決める開村式が行われ、さらに、薬味用のゆずの収穫に適した9月には「翡翠(ひすい)祭り」と銘打ってのオーナーと村民との交流、11月にはオーナー、ゆず狩客、地域住民が一緒に楽しめる収穫祭・ゆず祭りと時期に応じた交流イベントを開催している。
ゆず祭り「不作でかんべん祭」
ゆず祭り「不作でかんべん祭」
ゆず祭り「豊作黄金祭」
ゆず祭り「豊作黄金祭」

成果

初年度(平成5年)98人であったゆずの木のオーナーは年々増え続け、現在は600名を超えるまでに増えた。今では、行き止まりの小さな集落に1万本のゆずが植えられ、年間2万人の観光客が訪れている。一時、活気の失った集落は、今では、「ゆずの里」として全国的にも知れ渡り、高齢者が生き生きと暮らす元気な集落となった。
ゆずの木オーナーによる収穫
ゆずの木オーナーによる収穫
石河氏は私財を投じて集会所を建設し、家人に気兼ねなく話し合いができ、地域住民と本音で話せる場を設けたり、アイデアをすぐに実行に移す行動力、イベントの巧みなネーミング等により人を引き付ける魅力で活力を失った集落に、地域住民の意識改革や合意づくりを組み立て、地域住民一人一人がやる気を起こせば何でもできるという自信を植え付け、活気のある集落に変貌した。  

また、石河氏は、栃木県内のむらづくりの先駆者であり、平成15年3月まで栃木県の「ふるさととちぎ21活性化塾アドバイザー」として、また「地域興しマイスター」として、ゆずの里の経験を基に県内各地のむらづくり運動の立ち上げに実践者の立場として指導にあたった。その数は11市町村にのぼる。

今後の取組

「ゆずの里づくり」に取組んで20年経過し、地域のリーダー的存在として活動してきたが、そのアイデアと行動力を活かし、地元元古沢地区だけでなく、近隣地区一体を巻き込んだ「フルーツ村構想」を掲げ、年間を通した地元の果物収穫体験等が楽しめる地域づくりに取組んでいる。
ゆずの木と石河氏
ゆずの木と石河氏
このページに関するお問い合わせ
石河氏ご自宅(原則ご本人が対応)   
電話 0285-62-0158   FAX 0285-62-0158      
関連情報はこちら→栃木県茂木町ホームページ