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フィリップ・トルシエさんからのメッセージ

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最終更新日:2011年4月19日

フィリップ・トルシエ

東日本大震災は2010年代に起きた最も恐ろしい災害として記憶に残るだろう。
自然が突然逆心を起こし、その苦境に置かれた日本国民の苦しさを言葉で表現しきれない。
災害の規模がとんでもなく大きい、荒廃した海岸の町々では、たくさんの人が家族をなくしたり、家屋が崩壊されたり、失ったものが数えきれないほどある。 
私の心に重要な位置づけをしていたあの東北地方はもはや過去の姿には戻らないだろう。あの地方を何回訪れたことか。福島県にあるサッカー・スポーツ・センターのJ ヴィレッジを思い出す。3年前にFC琉球の選手たちと一緒に合宿した。当時の彼らに私はこの地域の雰囲気を味わってほしかった。次にあの素晴らしい所に足を運びに行くのはいつになるだろうか。

悲しみでいっぱいだ。皆さんの笑顔、優しさ、もてなしを思い出すと寂しくなる。

しかし、過去を見てばかりはいけないのだ。これから必要なのはきっと勇気や強い意志を持って未来に向かうことだ。
すくなくとも生き残された人のために頑張り続けないといけない。運命からチャンスをもらわなかった人に敬意を表すために自分に残された命を大事にしてできるかぎりの範囲でよりよい人生を送るべきだ。

日本国民は過去に何度も逆境に置かれたことがある。けれども、その時でも威厳を失わなかった。
それは日本の力だ。あれほどの被害を受けた日本の国民の冷静さに世界は驚いている。

日本は現在ガレキを片付けている真っ只中だ。それはあくまでもガレキであり、下に眠っている土台は残されている。その土台の上に再建する時期がやってきた。

時間が必要である。これからも落胆、失望、苦しみといった様々な感情に直面していくだろう。それは当然である。でも諦めたらいけない。
今、平行線についたただのおぼろげな点しかないかもしれないが、道の果てに勝利という目的の旗が皆さんを待ち受けている。