平成14年10月29日 |
<問い合わせ先> |
総合政策局環境・海洋課 |
(内線24312) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
低公害車普及を図るため、自治体・企業等の自動車購入責任者などを対象に、低公害車メールマガジンを10月31日(木)に創刊しますので、お知らせします。
今後、低公害車普及の必要性やグリーン税制対象車種に関する情報、整備・エコドライブ・環境物品等に係る実用的な情報を提供することとしています。
なお、刊行は年6回程度を予定しています。
また、同時に「フォーラム」を立ち上げ、ネット上でメルマガ読者が相互に情報をやり取りできるようにし、低公害車普及のための情報交換の促進を図ります。
別紙
■■■■┏━━ 低公害車メールマガジン ━━┓■■■■
■■■■┗━━━━ 2002/創刊号 ━━━━━┛■■■■
□はじめに□
皆様はじめまして。本日、低公害車メールマガジンを創刊しました。今後充実した誌面づくりに努めていきますので、どうかご愛読いただきますようお願いいたします。
自動車に起因する環境問題は、近年ますます深刻な問題になっています。地球温暖化問題については、我が国から排出される二酸化炭素の約2割までが自動車からであり、しかも90年に比べて2000年で約21%増と、急増しています。
また、大都市圏での大気汚染問題に関しては、窒素酸化物(NOx)の約5割、粒子状物質(PM)の約4割が自動車に起因しています。
一方、自動車は今や国民生活にはなくてはならないものであり、その利便性を確保しつつ、自動車に関する環境問題に取り組んでいくには、環境性能が優れた低公害車を普及させることが必要ですが、これには低公害車やその普及についての情報が重要です。
そこで、国土交通省では、低公害車に関する情報を発信するとともに、低公害車の導入促進に有効な情報交換を進めるため、メールマガジンを発行し、読者が参加するフォーラムを開設することとしました。読者の皆様におかれましては、ご勤務先などでの低公害車に関する情報や導入に向けた事例についての情報をご提供いただければ幸いです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
低公害車普及協議会の活動が始まる
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
現在各地において、地方運輸局をはじめとする国の関係機関、地方公共団体、運輸関係事業者、経済関係団体等で低公害車の普及に向けた地域協議会を立ち上げ、普及目標の設定、広報活動、情報交換等の取り組みが始まっています。
□北海道ブロック
本年7月22日に第1回協議会を札幌市内で開催し、議長に佐藤馨一北海道大学大学院教授を選出、道内における低公害車の普及を目指して導入計画の策定の呼びかけや導入状況及び導入計画の把握を内容とする「低公害車導入促進実施要領」を決定しました。
□東北ブロック
6月24日に第1回協議会を仙台市内で開催しました。
□北陸信越ブロック
7月から8月にかけて第1回協議会を新潟、長野、石川及び富山の各県ごとに開催し、低公害車を2010年度までのできるだけ早い時期に新潟23万台、長野24万台、富山11万台、石川11万台以上それぞれ普及させること、広報活動を行っていくことを決定しました。
□関東ブロック
10月10日に第1回協議会を都内で開催し、同ブロックにおける低公害車普及目標として「2006年度までのできるだけ早い時期に300万台以上」を定めるとともに、今後、同ブロックにおける低公害車の導入に係る表彰制度を検討していくことを決定しました。
【関東運輸局交通環境部ホームページアドレス:
http://www.ktt.mlit.go.jp/press/koutu_kankyou/pressh14_10.pdf】
□中部ブロック
10月7日に第1回協議会を名古屋市内で開催し、1997年6月に全国に先駆けて設置した「低公害車普及協議会」を「中部低公害車普及協議会」に再編し、ブロック各県に「地域部会」を設置して低公害車の普及促進を図るとともに、今後低公害車の普及に向けた目標値を設定して、その実現に向けて各種の活動に取り組むことを決定しました。
□近畿ブロック
6月25日に第1回協議会を大阪市内で開催しました。
今後の活動としては、普及啓発・広報活動の一環としてチラシを配布することを検討しています。
□中国ブロック
10月29日に第1回協議会を広島市内で開催し、議長に廣安博之近畿大学工学部教授(広島大学名誉教授)を選出、低公害車を2010年度までのできるだけ早い時期に58万7千台以上普及させることを目標試算として、目標時期の確定を今後協議会において行うこと及び低公害車に係る情報交換・啓発等の活動を着実に行うことを内容とする「行動計画」を決定しました。
□四国ブロック
8月5日に第1回協議会を高松市内で開催し、「地域交通環境アクションプラン」(現在策定中)の中で低公害車の導入及び公共交通の利用を促進していく方針を決定しました。
□九州ブロック
5月24日に第1回協議会を福岡市内で開催しました。
なお、今年度中に開催予定の第2回協議会で、低公害車の普及目標値の設定等、具体的な施策(規約の活動内容)を示す予定としています
□沖縄ブロック
2月4日に国、地元自治体、経済団体、運輸関係団体及びNGO団体の出席の下、第1回協議会を那覇市内で開催し、沖縄総合事務局運輸部、同経済産業部、沖縄県及び自販協沖縄支部から取組み状況について説明後、意見交換を行いました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
トピックス(地方運輸局から)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
□仙台都市圏におけるCNG車導入促進のための調査を開始(東北運輸局)
東北地方におけるCNG(圧縮天然ガス)車の導入状況は、平成13年度末で全国で10万台当たり16.1台(計12,012台)に対し、1.2台(計78台)と極めて少ない状況にあります。また、仙台市におけるCNGスタンドの整備については、現時点で予定(1か所)も含めて3か所のみと遅れていることから、CNG車の導入のために早急なインフラ整備が不可欠となっています。
このため、東北運輸局では、導入及び使用に当たっての具体的な問題点を整理し、CNGスタンドの整備等について具体的な提言をとりまとめるための調査を開始しました。
□低公害車展示会を管内4県で開催(北陸信越運輸局)
低公害車導入促進協議会の活動の一環として、「低公害車普及に向けた展示会」(ハイブリット自動車、天然ガス自動車等)を開催し、低公害車普及に向けたパンフレットの配付とアンケート調査を実施しました。
新潟・・・・・・10月3日(木)10:00〜15:00
上越ショッピング・アコーレ(上越市)
富山・・・・・・10月3日(木)、4日(金)10:00〜17:00
婦中町ショッピングセンター・ファボーレ(婦負郡)
・10月19日(土)、20日(日)10:00〜17:00
富山産業創造センター(高岡市)
石川・・・・・・10月6日(日)9:10〜16:00
石川県産業展示館(金沢市)
長野・・・・・・10月16日(水)10:00〜15:00
諏訪ステーションパーク (諏訪市)
□自動車交通環境サミットを11月12日に開催(近畿運輸局)
近畿運輸局では、来たる11月12日(火)に大阪国際会議場において、管内事業者に加えて全国の関係自治体、運輸局など招き、「自動車交通環境サミット」を開催します。(主催:近畿運輸局、全日本トラック協会、近畿トラック協会、近畿エコトラック推進協議会)
当日は、国土交通省自動車交通局企画室長、関係自治体、全日本トラック協会及び荷主企業から講演をいただくセミナーや、「人と地球にやさしい物流をめざして」をテーマとしたパネルディスカッション、さらには地方自治体や関係団体、企業等の協力のもとに、低公害車等の展示を行います。
詳しくは、近畿運輸局自動車交通部貨物課(電話:06-6949-6447)までお問い合わせいただくか、または、近畿運輸局ホームページの「新着情報」をご覧下さい。
【近畿運輸局ホームページアドレス http://mlit.go.jp/kinki/ 】
□「低公害車セミナー広島」を開催(中国運輸局)
9月24日、広島市内において、中国運輸局と(財)運輸低公害車普及機構との共催で低公害車の普及促進に関するセミナーを開催しました。
セミナーでは、近畿大学工学部廣安博之教授(広島大学名誉教授)の講演をはじめとする低公害車に関する各種講演とともに、CNGトラック3台、マイクロバス1台、普通車4台の展示も行われました。
当日は、トラック事業者を中心に、バス事業者等の運輸事業者、地方公共団体、地方公営企業、環境NGO等から200名を越える参加者がありました。
講演では廣安教授から「ディーゼル機関」の燃焼と自動車公害の発生メカニズム、さらに公害防止対策についてレクチャーがあり、自動車メーカーからは、低公害車の開発状況、運輸事業者からは、自動車公害防止をはじめとする企業の環境問題に対する取り組み状況の報告がありました。
当局からは、国の低公害車の普及促進に関する各種施策をはじめとする取り組み状況の報告と共に、参加者に対して国の発行する低公害車メールマガジンへの登録申込みについて呼びかけました。
また、ガス会社の天然ガスの冷熱実験がアトラクションとして行われ、参加者も興味深く実験に参加しました。
このセミナーの様子は、テレビ取材が行われ、当局職員がインタビュー出演しましたが、翌日には、環境NGOから講演内容の確認があるなどの反響があり、環境問題に関する関心の高さを改めて認識することとなりました。
□全国初の低公害車によるカーシェアリング事業開始(九州運輸局)
10月1日、福岡市においてNPO法人「カーシェアリングネットワーク」による「カーシェアリング事業」の筥崎宮前(福岡市東区)ステーション出発式が行われました。
カーシェアリングとは、車の管理運用組織の会員が自動車を共有し、必要な時に利用するシステムです。カーシェアリングの実施により、次の効果が期待できます。
利用者にとって、乗用車を所有しないことに伴う経済的メリット(乗用車購 入費用、保険代、ガソリン代、駐車料金等が不要)
交通渋滞の緩和
環境問題の改善
今回の事業は、環境NGO「西日本リサイクル運動市民の会」が中心となって、運営主体となるNPO法人「カーシェアリングネットワーク」を設立し、福岡市と九州電力(株)が低公害車を提供。会員が電話やインターネットで予約して、1時間600円程度で車を利用するシステムです。(レンタカー事業)
自動車を共同利用して交通渋滞と環境負荷を減らそうとする「カーシェアリング」は、欧米で普及し、国内では横浜市や京都市で実験的事業が行われていますが、低公害車によるカーシェアリング事業は全国でも初めてとなります。
筥崎宮前ステーションには、低公害車としてハイブリッド車2台、軽電気自動車3台のほか、1人乗り原付自転車2台の計7台が配置されます。
さらに、低公害車を1か所当たり5〜6台配置する車両ステーションが福岡市及びその周辺に5〜6か所設置される予定で、本格的事業化等に向けた3年間の事業実績等評価が行われることとなっています。
●低公害車に関する情報、導入に向けた事例をお寄せ下さい。
E-mail : teikougaisha@mlit.go.jp までお願いします。
(ご寄稿されたメールは、ご了解いただいた上でサイト上で紹介する場合がございます。)
●本メールサービスについてのお問い合わせは、
E-mail : teikougaisha@mlit.go.jp までお願いします。
掲載記事の積極的な転載をお願いします。
〒100-8918 東京都千代田区霞ヶ関2-1-3
発行人:国土交通省総合政策局環境・海洋課長
編集人:国土交通省総合政策局環境・海洋課長補佐
All Rights Reserved、 Copyright (C) 2002、 Ministry of Land、Infrastructure and Transport