国土交通省
 「インタープリベント2002」及び「国際砂防行政官会議」の
 開催について
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平成14年10月10日

<問い合わせ先>

河川局砂防部砂防計画課

(内線36103、36152)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

1 インタープリベント2002

  1. 目的
     1967年からヨーロッパアルプス諸国において開催されてきた国際防災学会「インタープリベント」がこの度、初めてヨーロッパを離れ環太平洋地域を代表して長野県松本市にて「インタープリベント2002」として開催されることとなりました。4年に一度開催されているが、土砂災害に関して定期的に開かれている会議はインタープリベントだけです。  日本国内はもちろんのことアジアをはじめとする環太平洋地域の国々やヨーロッパアルプス諸国等、世界各国の防災関係の研究者・技術者のために、防災に関する幅広い学術交流の場を提供すると同時に、日本の砂防などに関する先進的な学問・技術水準を海外諸国に提示し、世界各国の防災技術の発展に資するものです。

  2. テーマ
     豪雨、台風、地震、火山による
     「洪水、土石流、雪崩に対する生活空間の防御」

  3. 名称
     「インタープリベント2002」
     (The International Congress INTERPRAEVENT 2002 in the Pacific Rim)

  4. 開催日時
     平成14年10月14日(月)〜平成14年10月18日(金)

  5. 参加者
     日本国内:約320人 海外:14カ国約80人 合計約400人

  6. 会場
     長野県松本文化会館(長野県松本市)

  7. 主催
     国際防災学会 環太平洋インタープリベント

  8. 共催
     (社)砂防学会

  9. 後援
     国土交通省、林野庁、長野県、松本市、日本林学会、日本地すべり学会、日本応用地質学会、IUFRO-Japan、IUFRO-S8.04(Natural Disasters)、信濃川・姫川水系砂防工事促進期成同盟会

 

2 国際砂防行政官会議

  1. 目的
     1992年のベルン会議において日本の建設省砂防部の提唱で、学問、技術面の情報交換だけでなく、行政面に関する情報交換や問題点を討議するための場として、インタープリベントの会期中に国際砂防行政官会議(砂防行政官サミット会議)が開催されるようになりました。これまでスイスのベルンでの第1回会議についで、ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘンで第2回会議、さらにオーストリアのフィラッハで第3回会議が開催されています。
     今回、松本で開催される「インタープリベント2002」の開催に合わせ第4回砂防行政官会議が開催されるものです。

  2. 日時
     平成14年10月15日(火) 17:30〜19:00

  3. 場所
     松本市 ブエナビスタホテル 会議室

  4. 主な出席者
    日本国   国土交通省砂防部長   岡本 正男
        国土交通省砂防部砂防計画課長   近藤 浩一
    オーストリア   農林省砂防部長   Maria Patek
    スイス   水・地形事務所次長   Andreas Götz
    ドイツ バイエルン州水利局長 Albert Göttle
    イタリア トレント自治州 Stefano Cappelletti
    フランス フランス山岳景観・生態研究所 F.Rey
    チェコ チェコ森林・狩猟管理研究所 M.Jarabac
    ロシア ロシア雪崩保全センター  P.Chemouss
    ハンガリー ハンガリー国立水庁水資源管理・情報局シニアカウンセラー A.Gilyen
    タイ タイ王立かんがい局長 K.Lorsirirat

 

(参考1)国際防災学会インタープリベント(INTERPRRAEVENT)

(参考2)INTERPRAEVENT(インタープリベント)の語源

(参考3)開催年と開催地

(参考4)過去の国際砂防行政官会議の実績


(参考1)

国際防災学会インタープリベント(INTERPRRAEVENT)

 

  1. 目的
     国際防災学会インタープリベントは、洪水、土石流、地すべり、雪崩などによる災害の防止・軽減に関する学際的な研究を促進し、併せて防災技術・知識の普及を図ることを目的として、行政組織の技術者と大学などの研究者が連携して組織された防災に関する総合的な国際学会である。

  2. 本部所在地
     本部はオーストリア・クラーゲンフルトのケルンテン州政府河川水利局内

  3. 組織・体制
     会長   Dipl.-Ing. Kurt Rohner(オーストリア・ケルンテルン州水利局長)
     副会長 武居有恒(環太平洋インタープリベント代表/京都大学名誉教授)、他3名
     理事   丸井英明(環太平洋インタープリベント事務局長/新潟大学教授)、他27名

  4. 設立の経緯
     学会の設立は、オーストリアの内外で1965年、1966年と相次いで深刻な洪水・土砂災害が発生したこと、スキー場や宿泊施設、道路等の山間部への拡大による急激な災害の増加に対する危機意識から、1967年クラーゲンフルトに災害防止に関する種々の領域の研究者及び技術者が集まり、「自然災害の要因と原因及びその防止の技術的可能性」について討議したのが始まりである。翌1968年に、ケルンテルン州政府河川水利局に学会本部を設置し、その後ほぼ4年毎に大会(シンポジウム)を開催している。


(参考2)

INTERPRAEVENT(インタープリベント)の語源

 

 ドイツ語で「Interdisziplinare Prävention」(「地質・地形・環境・森林・気象・水文・土木等を取り入れた学際的な防災」)という言葉の「Inter」と「Prävention」(英語のアルファベットで表示する時はäがaeになる。)をつないだ略称です。


(参考3)

開催年と開催地

 

  1. インタープリベント1967
     開催地:オーストリア・クラーゲンフルト
     テーマ:洪水と地域計画(原因、予防、対策法)
     出席者:5カ国より180名

  2. インタープリベント1971
     開催地:オーストリア・クラーゲンフルト
     テーマ:アルプス地域における気象災害の予防の限界と可能性
     出席者:13カ国より350名

  3. インタープリベント1975
     開催地:オーストリア・インスブルック
     テーマ:アルプスの生活空間の防護
     出席者:14カ国より457名

  4. インタープリベント1980
     開催地:オーストリア・バート・イシュル
     テーマ:洪水防御と地域整備における自然災害予防のための自然空間解析
     出席者:17カ国より353名

  5. インタープリベント1984
     開催地:オーストリア・フィラッハ
     テーマ:洪水における調整
     出席者:14カ国より327名

  6. インタープリベント1988
     開催地:オーストリア・グラーツ
     テーマ:洪水、土石流、雪崩の危険に対する人間の生活空間の防御
     出席者:24カ国より578名

  7. インタープリベント1992
     開催地:スイス・ベルン
     テーマ:洪水、土石流、雪崩の危険に対する人間の生活空間の防御

  8. インタープリベント1996
     開催地:ドイツ・ガルミッシュ・パルテンキルヘン
     テーマ:洪水、土石流、雪崩の危険に対する人間の生活空間の防御
     出席者:18カ国より418名

  9. インタープリベント2000
     開催地:オーストリア・フィラッハ
     テーマ:洪水、土石流、雪崩に対する持続可能な防御
            人間の生活空間の安全確保:戦略、計画、対策
     出席者:17カ国より388名


(参考4)

過去の国際砂防行政官会議の実績

 

第1回 スイス ベルン(インタープリベント1992)

  参加国:

日本、オーストリア、バイエルン(ドイツ)、スイス

第2回 ドイツ ガルミッシュ・パルテンキルヘン(インタープリベント1996)

  参加国:

日本、オーストリア、バイエルン(ドイツ)、スイス、南チロル(イタリア)、トレント(イタリア)、フランス、スロヴェニアなど

第3回 オーストリア フィラッハ(インタープリベント2000)

  参加国:

日本、オーストリア、バイエルン(ドイツ)、スイス、中国、トルコ、イタリアなど

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