国土交通省
 平成13年度第三セクター鉄道等の輸送実績・経営成績について
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平成14年7月12日
<問い合わせ先>

鉄道局財務課

(内線40562)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

 平成13年度第三セクター鉄道等37社(12年度より1社減)の輸送実績・経営成績(全事業・速報値)がまとまりました。

  1. 輸送実績等
     輸送実績は、少子高齢化による通勤通学利用者の減少等の影響のため、前年度に比べ5,208万人から5,080万人へと約2.5%減少しています。このため経営成績についても、各事業者とも、経費の節減等に努めましたが、輸送人員の落ち込みによる収入の減少を補うまでには至らず、前年度に比べ、黒字会社が7社から4社に、赤字会社が30社から33社となり、より厳しい状況になっています。

    (1)黒字会社の概要
     黒字会社のうち、北越急行(株)、智頭急行(株)については特急列車利用者等の定期外旅客輸送人員が増加する等、引き続き好調な利用状況にありますが、他2社は、厳しい経営状況の中、経費の節減等に努め4社合計で経常利益15億8,600万円(12年度11億9,800万円、対前年度比約32%増)を計上しています。

    (2)赤字会社の概要
     赤字会社の33社は、少子高齢化による通勤通学利用者の減少、沿線地域の人口の減少に加え道路網の整備等の影響による旅客収入の減少などから経常損失合計35億8,700万円(12年度34億9,100万円、対前年度比約3%増)を計上しています。

  2. 基金等による支援
     第三セクター鉄道は、地元の意向が尊重されて存続しているものであり、事業の安定経営を図るために、地元自治体等が基金を創設する等の種々の支援が講じられ、13年度末における各社合計の基金残額は225億3,400万円です。損失の支援方法も基金の取り崩し、基金の運用益の活用等と会社によって異なるため一概には言えませんが、今年度並の経常損失額が今後とも継続する場合には、早晩極めて深刻な経営状況に陥るものと思われます。第三セクター鉄道の一層の経営努力が必要であることは言うまでもありませんが、これらの鉄道が存続することとなった原点に今一度立ち戻り地元自治体が中心となって今後一層の支援が求められます。

第三セクター鉄道等の輸送実績・経営成績についてPDF形式

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