国土交通省
 バリアフリー化バス、タクシーの試作車の公開について
 −新規格のノンステップバス(新低床バス)及び車いすが同時に乗り込めるタクシー
 (車いす併乗型タクシー)のモニター評価用試作車を公開します。−
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平成14年3月7日
<問い合わせ先>
自動車交通局

 技術安全部技術企画課(内線42256)

 総務課企画室(内線41182)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 

  1.  国土交通省は、公共交通のバリアフリー化推進の観点から、ノンステップバスとタクシーを対象として、車いす使用者等が利用しやすい車両の開発を進めており、この度、モニター評価用の試作車が完成しましたので、3月11日(月)午後13:00〜15:30の間3号館1階駐車場において、関係者等に公開します。

  2.  試作したノンステップバスは、誰にでも使いやすくするため、車室内の段差を小さくするとともに、伝い歩きをするための握り棒の高さの統一が図られており、色弱者に配慮した見やすい色使いを採用しております。
     また、試作したタクシーは、車いす使用者が歩道から直接乗車でき、車いす使用者と健常者の併乗ができます。

  3.  今後は、平成14年度にモニター評価を行い、その結果をもとにバリアフリー車両の標準仕様を策定します。
     また、標準仕様を採用したバリアフリー車両を普及するため、具体的な施策の検討を併せて行うこととしています。

 


別紙

  試作した大型ノンステップバスについて

 試作したバスは、「ノンステップバス標準仕様策定検討会」(座長:秋山哲男 東京都立大学教授)において、車いす使用者等の利便性を向上させた車両を開発し、普及を促進する目的で調査を進めた結果をもとに、製作されたものです。

   

  1. 主な特長

    1 誰にでも使い易い仕様の採用

    • 車いすスペースを2ヶ所確保
    • 車室内の段差を20cm以下にする、伝い歩きができるよう握り棒の高さを統一する、ボタンを押しやすい配列にするなど、高齢者等が移動し易いよう配慮
    • 通路、握り棒等について色弱者に配慮し、見やすい色使いを採用

    2 普及のための仕様
    • 2.3m幅の車両をベースに試作し、従来の大型ノンステップバス(2.5m幅)と比べ、価格の低下及び燃費が向上
    • スライドアウトドア(中扉)及び薄型LED方向幕を採用し、従来の大型ノンステップバスと比べ同程度の室内幅を確保

  2. 今後の検討項目

    ・試作した大型ノンステップバスをモニター評価し、標準仕様の策定を行う
    ・策定した標準仕様を大型(2.5m幅)や中型ノンステップバスへ適用
    ・小型ノンステップバスの開発
    ・安全かつ簡便な車いす固定方法の提案
    ・標準仕様を採用した車両を普及するため、具体的な方策を検討する

    新規格ノンステップバス
    新規格ノンステップバス
    車いすでの乗り込み
    車いすでの乗り込み

 


試作したタクシー車両について

 試作したタクシーは、「バリアフリー化タクシー車両等の開発及び標準仕様の策定調査検討会」(座長:鎌田実 東京大学教授)において、車いす使用者等の利便性を向上させたタクシー車両等を開発し普及を促進する目的で調査を進めた結果をもとに、製作されたものです。

  1. 主な特長

    現行のタクシーの大きさをあまり変えずに、車いす使用者と健常者が同時に乗車できるようにした。

    1 歩道から直接乗車できるようにした

    • タクシー乗場等を車いす使用者が利用できるようにした
    2可能な限り低床化を図った
    • スロープの勾配が緩くなり、車いす使用者の乗降が容易になった
    • 高齢者が乗降しやすいよう配慮
    3車いす1名+健常者3名の定員を確保
    • 従来のような車いす専用車ではなく、車いす使用者と健常者の混乗が可能な構造とした
    • 併せて、タクシー事業として車両稼働率の向上が可能となるように配慮した

  2. 今後の検討項目

    ・試作したタクシー車両をモニター評価し、標準仕様の策定を行う
    ・また、次世代のバリアフリー化タクシー車両の標準仕様(モデルデザイン)を策定し、自動車メーカーへ開発を促す
    ・安全かつ簡便な車いす固定方法の提案
    ・標準仕様を採用した車両を普及するため、具体的な方策を検討する

車いす併乗型タクシー
車いす併乗型タクシー
車いすでの運転
車いすでの運転

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