国土交通省
 第1回「臨海部の森づくり研究会」の開催結果について
ラインBack to Home

平成14年7月19日
<問い合わせ先>
港湾局環境整備計画室

(内線46652、46682、46684)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  1. 経緯
     国土交通省港湾局では、平成13年12月の第5回都市再生本部において、都市再生プロジェクト(第三次決定)として「臨海部における緑の拠点の形成」(東京港中央防波堤内側・尼崎臨海部・堺臨海部)が決定されたことを受けて、平成14年2月に「臨海部の森づくり勉強会」を発足させ、森づくりのコンセプト等を検討してきた。
     これを踏まえ、埋立地の植栽技術等について検討するため、新たに研究機関の専門家をメンバーに加え、今般『臨海部の森づくり研究会(座長:岡島成行 大妻女子大学教授)』として発展的に再編し、7月18日に第1回研究会を開催した。

  2. 研究会の目的
     国土交通省港湾局では、自然再生事業を今後の重要課題の一つと位置づけ、強力に推進することとしているが、なかでも臨海部の大規模緑地の整備については、廃棄物海面処分場跡地の有効活用という視点とともに、都心部に近接した立地条件によって多くの市民が親しめる‘海辺の里山’を創出できることから大きな期待が寄せられており、従来以上に利用者の視点に立った整備と管理運営が求められている。
     しかし一方では、臨海部特有の厳しい環境条件下において豊かな生態系を育み、自然体験等を可能とする森とも呼べる大規模緑地を形成するためには、求められる機能と整備手法、高度な植栽技術、維持管理方策等多くの課題がある。
     このため、当研究会では都市再生プロジェクト(第三次決定)の先導事例として位置づけられた東京港中央防波堤内側の埋立地をケーススタディとして、これら課題を検討することとしている。

  3. 研究会メンバー
     別紙参照。

  4. 研究内容
     別紙参照。

  5. 第1回研究会の開催結果
    (1)開催日時
     平成14年7月18日 11:00〜13:00

    (2)開催場所
     東京都千代田区赤坂 「国際山王ビル」

    (3)検討テーマ
     1研究会の構成と進め方
     2臨海部の植栽技術の検討 等

    (4)議事概要
     各委員の主な発言内容及び決定事項は次のとおり。
     1各委員の主な発言

    •  検討対象地は約88ヘクタールと大規模であるが、自然再生のシンボルとして、森づくりの行為が他の環境に悪影響を及ぼさないように配慮することが重要。
    •  植栽基盤となる土壌づくりが大きな課題の一つであるが、これまで焼却処分されていた東京都内で発生する植物系廃棄物等を活用し、土壌や堆肥をつくる仕組みを構築することが有効。このためには市民、NPO、企業及び行政のパートナーシップやコーディネートの仕組みを形成し、市民等の参加の意識を醸成することが重要。
    •  森づくりと森の形成過程等のタイムスケジュールを想定しておくことが重要。
     2現地植栽試験の実施
    •  本年9月頃を目処に東京都海上公園内の密生した樹木の一部を検討対象地内に根株移植し、生育状況等の経過を観察する現地植栽試験を実施する。


別紙

臨海部の森づくり研究会の概要

(1)研究会メンバー
      座長    岡島 成行     大妻女子大学 教授(家政学部ライフデザイン学科)
      委員    濱野 周泰     東京農業大学 助教授(地域環境科学部造園科学科)
       〃      牛山 佳久     財団法人ボーイスカウト日本連盟 副総コミッショナー
       〃      川嶋  直     財団法人キープ協会 常務理事
       〃      幸田 シャーミン 環境ジャーナリスト
       〃      佐藤 初雄     NPO法人国際自然大学校 代表
       〃      細川 恭史     国土交通省 国土技術政策総合研究所 沿岸海洋研究部長
   関係行政機関 岩瀧 清治     国土交通省港湾局環境整備計画室長
       〃      宮崎 祥一     国土交通省港湾局環境整備計画室総括課長補佐
       〃      今井 泰男     国土交通省関東地方整備局港湾空港部地域港湾空港調整官
       〃      増田 勝人     国土交通省関東地方整備局港湾空港部海域環境・海岸課長
       〃      関   勇司     東京都港湾局臨海開発部海上公園課長
       〃      白川 敦      東京都港湾局臨海開発部副参事(海上公園担当)
       〃      石山 明久     東京都港湾局港湾整備部計画課長

(2)研究内容
 東京港中央防波堤内側埋立地をケーススタディとして、下記項目について調査研究を実施する。

(3)今後のスケジュール

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2002, Ministry of Land, Infrastructure and Transport