平成14年11月26日 |
<問い合わせ先> |
港湾局環境整備計画室 |
(内線46652、46684)
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TEL:03-5253-8111(代表) |
- 研究会の目的
当研究会は、都市再生プロジェクト(平成13年12月4日第三次決定)として「臨海部における緑の拠点の形成」の先導プロジェクトに位置づけられた東京港中央防波堤内側埋立地(別紙1参照)における森づくりについて、臨海部特有の厳しい環境条件下において豊かな生態系を育み、自然体験等を可能とする森を創り出すために求められる機能、整備手法、高度な植栽技術、維持管理方策等の課題を検討するものである。
- 第2回研究会の開催結果
(1)開催日時 平成14年11月25日(月) 14:00〜16:30
(2)開催場所 (社)日本港湾協会(東京都港区赤坂)
(3)検討テーマ
中央防波堤内側埋立地における森づくりについて
- 樹木が森になるための技術的検討(臨海埋立地の環境圧、環境毎の構成樹種等)
- 根株移植実証試験実施計画の検討
委員提案‘海辺の森づくりの意義’について 等
(4)議事概要
主な発言内容及び決定事項は次のとおり。
主な発言
- 中央防波堤内側埋立地における潮風、土壌塩類等の環境圧を踏まえることで、成育可能性のある樹種構成が決まる。ただし、現地盤に起伏を設けることや客土を行うことで、環境圧をある程度コントロールできる。例えば、窪みをつくることで風等の環境圧が緩和され、ツル植物を導入できるなど、構成樹種に多様性が生まれる。
- 森づくりは、100年以上のプランであり、徐々に森が形成され利用が進んでいくことを踏まえると、当初のビジョンを持続させるための体制や、フォローアップの仕方を考えておく必要がある。
- 樹木の成育基盤造成や実施体制づくりは行政の主体的役割だが、それに参画し支援する立場としてNGO、NPO、自然体験活動の各種団体等が考えられる。
- 88haという森の面積を考えると樹木の移植規模は20〜30万本になる。このような大規模な森づくりのためには、住民、NGO、NPO、企業等と行政とが連携することが必要。ただし、異なる組織がパートナーシップを組む場合は、例えば行政とNPOとをつなぐコーディネーター役が必要となってくる。
根株移植実証試験計画(決定事項)
- 12月上旬に、中央防波堤内側埋立地に植栽試験区を設け、大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森の間伐対象木を利用した根株移植実証試験に着手する。
(5)その他予定
根株移植実証試験計画の詳細を11月28日(木)に報道発表する。
- 研究会メンバー及び研究会スケジュール
別紙2参照。
(別紙1)
東京港中央防波堤内側埋立地検討対象位置図
(別紙2)
臨海部の森づくり研究会の概要
- (1)研究会メンバー
座長 |
岡島 成行 |
大妻女子大学 教授(家政学部ライフデザイン学科) |
委員 |
濱野 周泰 |
東京農業大学助教授(地域環境科学部造園科学科) |
〃 |
牛山 佳久 |
財団法人ボーイスカウト日本連盟副総コミッショナー |
〃 |
川嶋 直 |
財団法人キープ協会常務理事 |
〃 |
幸田シャーミン |
環境ジャーナリスト |
〃 |
佐藤 初雄 |
NPO法人国際自然大学校代表 |
〃 |
細川 恭史 |
国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部長 |
関係行政機関 |
岩瀧 清治 |
国土交通省港湾局環境整備計画室長 |
〃 |
宮崎 祥一 |
国土交通省港湾局環境整備計画室総括課長補佐 |
〃 |
今井 泰男 |
国土交通省関東地方整備局港湾空港部地域港湾空港調整官 |
〃 |
増田 勝人 |
国土交通省関東地方整備局港湾空港部海域環境・海岸課長 |
〃 |
安藤 哲士 |
東京都港湾局港湾整備部参事 |
〃 |
関 勇司 |
東京都港湾局臨海開発部海上公園課長 |
〃 |
白川 敦 |
東京都港湾局臨海開発部副参事(海上公園担当) |
- (2)研究会スケジュール
- 平成14年 7月18日:第1回研究会
→ 研究会の構成と進め方
→ 臨海部の植栽技術の検討
- 平成14年11月25日:第2回研究会
→ 中央防波堤内側埋立地における森の形成について
→ 委員提案‘海辺の森づくりの意義’について
- 平成14年12月2日〜10日:根株移植実証試験現地作業
※作業後は、翌年5月頃まで観測を実施。
- 平成15年2月(予定):第3回研究会(森づくりのあり方等に関するまとめ)
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