国土交通省
 女性の視点から見た交通サービスについて
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平成14年8月13日

<問い合わせ先>

政策統括官付政策調整官室
(内線53212、53213)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

  1. 「女性の視点から見た交通サービスに関するアンケート調査」結果について
     女性利用者の視点での交通サービスの質の向上を図るため、国土交通省では平成14年2月に、交通に求めるサービス内容に対する男女の意識の違いなどを探る「女性の視点から見た交通サービスに関するアンケート調査」を関係事業者や女性団体等の協力を得て首都圏で実施し、男女合わせて約5,000人から回答を得ました。
     このたび、その結果がまとまりましたので公表します。なお、女性専用車両など、女性の視点からみた交通サービスについて、利用者の意見を探る具体的なアンケート調査を国が実施したのは今回が初めてです。

     集計の結果、以下のような点が明らかになりました。
     1痴漢や迷惑行為対策として女性専用車両の拡充や車内防犯システムの設置について、利用者のニーズが高い。
     2深夜安心して利用できる女性タクシー乗務員を確実に呼び出せるシステムの利用意向は女性では58%にのぼり、男性の利用意向(19%)の倍以上ある。
     3留守の際にも荷物を受け取れる共用宅配ボックスについては、1人暮らしの男女ともに50〜60%の利用意向がある。

     特に、1女性専用車両の導入については、女性の8割弱、男性の7割弱が賛成し、特に女性の6割が深夜だけでなく、朝のラッシュ時への導入を希望するなど社会のニーズが高いことがわかりました。(アンケート結果の概要は別添1(PDF形式)のとおり)

       「女性の視点から見た交通サービスに関するアンケート調査報告書」全文(PDF形式)

  2. 女性専用車両の路線拡大モデル調査について
    (1)「女性専用車両」普及にあたっての課題
     上記アンケートの結果、女性専用車両の導入について賛同する意見が強く、その普及拡大が多くの利用者に求められていることが明らかとなりましたが、他方で、女性専用車両については、
     1男女差別である、
     2一般車両の混雑がひどくなる、
    等の反対意見もあり、朝のラッシュ時の導入については男女とも2割の者が反対であるなど課題があることも事実です。

     また、鉄道事業者としても、
     1ダイヤ混乱の可能性、
     2ホーム上での安全性確保、
     3一般車両との混雑格差、
    など、導入にあたっては様々な課題の解決が求められているため、実施されているのは導入が比較的容易な一部路線に限られているのが実態です。

    (2)「路線拡大モデル調査」の実施の必要性
     しかしながら、男女共同参画を目指すこれからの日本社会においては、日々の通勤通学の面においても女性が安全、快適に社会活動に参加するための環境づくりが必要です。
     このため、鉄道事業者の協力を得て、平成14年10月1日(火)から女性専用車両の試験導入を別添2(PDF形式)のとおり実施し、女性専用車両の導入にあたっての具体的課題は何か、その課題についてはどのような解決方法があるか、などを調査し、鉄道各社における今後の普及拡大を促進するものです。国が女性専用車両の導入モデル調査を行うのは、初の試みです。

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