平成１５年９月１６日

外務省

環境省

富山県

＜問い合わせ先＞

総合政策局海洋室

（内線24351、24362、24363）

TEL：03-5253-8111(代表)

　

　

我が国政府は、「北西太平洋行動計画の地域調整部富山事務所に関する日本国政府と国際連合環境計画との間の協定」に署名することを本日の閣議において決定した。

1. 我が国政府は、「北西太平洋行動計画の地域調整部富山事務所に関する日本国政府と国際連合環境計画との間の協定」（以下「協定」）に署名することを閣議において決定した。

2. この協定への署名は、９月１６日（火）午前（現地時間、日本時間同日午後）、ケニアの国際連合環境計画（以下「UNEP」）本部において、クラウス・テプファーUNEP事務局長と浅見眞在ケニア大使との間で行う予定である。

3. この協定に署名することにより、北西太平洋行動計画（以下「NOWPAP」）の地域調整部（以下「RCU」）を富山県に設立する枠組みが整うことになる。これは、我が国が北西太平洋地域における海洋及び沿岸域の環境保護、管理及び発展を目的とする国際的な取り組みであるNOWPAPに貢献するとともに、 地域における我が国のイニシアティブを示す結果となるものである。

〔国土交通省の認識〕

• 当省は、地元富山県とともにRCUの誘致活動を積極的に行ってきたところであり、RCUの設置後は、同事務所が円滑に運営されるよう支援を行っていく。

• RCUの設置によって、当省が担当してきた海洋データ整備及び海洋汚染緊急時対応の活動が進展することを期待しており、今後もNOWPAPの活動に積極的に貢献していく所存。

（参考）NOWPAP

1. NOWPAPは、UNEPによって提唱されている地域海行動計画の一つであり、日本海及び黄海の環境保全を目的として、我が国、韓国、中国、ロシアの４カ国により、1994年に採択された。第６回政府間会合（2000年12月）においてNOWPAP本部事務局でUNEPの一部であるRCUが、 日本（富山）と韓国（釜山）に共同ホストで設置されることが合意されたことを受け、設立に向けた準備が進められていた。今般、UNEPと我が国の間でホスト国協定に署名することとにより、正式にRCU富山事務所がUNEPの一部として設立することとなる。

2. 富山事務所の開所式は所要の手続きが整い次第行う予定。

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（参考）

1. 北西太平洋行動計画（NOWPAP（ナウパップ））について

   　日本海及び黄海の環境保全を目的として、我が国、韓国、中国、ロシアの４ヶ国により、１９９４年に採択された地域海行動計画の１つである。
   　海洋環境データの整備、各国の政策レビュー、海洋環境モニタリングの構築、海洋汚染に対する準備及び対応などの分野での参加各国の協力による事業展開を目指している。現在、国際連合環境計画（UNEP（ユネップ））が暫定事務局を務めている。

2. RCU富山事務所について

   (1)開設場所：富山県富山市（韓国・釜山事務所と共に本部事務局機能を遂行）

   (2)開設時期：平成１５年度末（見込）

   (3)職員体制：所長、専門職、一般事務職の３名

3. 協定の内容

   　RCUに対するUNEPの監督権、RCUの機能、政府の支援内容、RCU及び職員に付与される特権免除事項などについて規定。

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