国土交通省
 アジアハイウェイ政府間協定(仮称)の採択について
 (アジアハイウェイ政府間協定(仮称)に関する政府間会合
 の結果概要)

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平成15年11月20日
<問い合わせ先>
総合政策局国際建設課
(内線25853、25816)
TEL 03-5253-8111(代表)

 

 

  1. アジアハイウェイの概要
     2003(平成15)年11月17日、18日にバンコクで国連ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)が主催するアジアハイウェイ政府間協定(仮称)に関する政府間会合が開催された。
     会合の概要は以下のとおり。
    (1)我が国はアジア諸国と協調し、アジアの一員としてAH計画に参加することが日本のプレゼンス向上に寄与するとの観点から、AH政府間協定に我が国国内の路線を掲げることを表明した。
    (2)「東京−福岡」(−プサン)を路線「AH1」として掲げることを提案し、会合において意見の一致を得た。
    (3)アジアハイウェイ政府間協定(仮称)が採択された。
    (4) 2004(平成16)年4月のESCAP総会にあわせ、上海で本協定が署名のために開放されることとなった。

  2. アジアハイウェイ政府間協定(仮称)の要旨
    • 国際的に重要なハイウェイ路線の整備のための調整された計画としてアジアハイウェイネットワークを採択すること
    • アジアハイウェイネットワークの路線が標準となる設計基準等に適合されるべきであること
    • アジアハイウェイネットワークの路線が標識によって表示されるべきであること

  3. 今後の予定
    • 今般の会合で採択された協定の内容を精査し、本協定の締結に向けた必要な手続を今後進めていく。

  4. 我が国が協定を締結した場合の効果
    • アジアの一員として国際的な協調と連携のもと、アジアハイウェイネットワークに関する各国共通の課題の解決に向け、本協定の枠組みを活用して課題解決に積極的な役割を果たすことが可能になる。
    • アジア共通の枠組みに参加することにより、日本のプレゼンスの一層の向上が期待される。


(参考)

アジアハイウェイの概要

  1. アジアハイウェイ(以下「AH」)の計画の経緯
    • 1959(昭和34)年、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の前身である国連アジア極東委員会(ECAFE)により提唱された(平成15年11月現在、32ヶ国、延長約14万kmを計画に位置付け)。

    • その後、政府間協定により道路の設計、標識等を統一しようという機運が高まる。

    • 2001(平成13)年11月にソウルで開催されたESCAP大臣レベル会合において、AHに関する政府間協定の作成が勧告された。

    • 2003(平成15)年11月17日、18日にバンコクで開催された政府間会合で、アジアハイウェイ政府間協定(仮称)が採択された。

  2. 日本のこれまでの対応
    • 日本はこれまで、専門家の派遣、調査の実施等の技術協力等による支援を積極的に実施してきた。しかしながら、日本国内の路線を掲げることはしていなかった。

    • なお、隣国である韓国が同国内の路線を掲げたのは、2001(平成13)年である。

  3. アジアハイウェイ1号線について
    <通過国>
     日本、韓国、北朝鮮、中国、ベトナム、カンボディア、タイ、ミャンマー、バングラディシュ、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコ
    (14カ国)


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