国土交通省
 寝屋川流域等水循環系再生構想について
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平成15年6月30日
<問い合わせ先>
土地・水資源局水資源部水資源計画課

(内線31203)

電話:03ー5253ー8111(代表)


 

  1. 趣旨
     平成15年6月、健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議において、寝屋川流域水循環系再生構想及び神田川流域水循環系再生構想をとりまとめました。
     この構想は、平成13年12月4日に都市再生本部により決定された「都市再生プロジェクト(第三次決定)」のV項「大都市圏における都市環境インフラの再生」、3節“水循環系の再生”の中の“(3)水循環系再生構想の策定”に基づき、寝屋川流域(大阪府)と神田川流域(東京都)をモデル流域として、長期的な観点からの水循環系再生構想を検討した成果をとりまとめたものです。

  2. 検討経緯
     構想策定にあたっては、「健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議」の構成省庁による検討に加えて、村岡浩爾大阪産業大学教授(寝屋川)及び花木啓祐東京大学教授(神田川)を委員長とする寝屋川、神田川の両検討委員会からの助言・指導を頂きつつ、取りまとめを行いました。

  3. 構想の概要及び今後の展開
     構想は、都市環境インフラの再生という検討の目的を鑑みて、水量、水質、水辺環境といった観点から、都市の水環境の現状と課題及びその背景となっている歴史的経緯等を分析して、寝屋川流域及び神田川流域の水循環系再生にあたっての基本理念や目標と、これを達成するための施策を提案しました。
     このうち、寝屋川流域では、環境と人間活動のバランスをとりながら、人間個人のための水から環境に重きをおいた公(おおやけ)のための水に再配分することを基本理念とし、都市用水を削減することによる環境用水の確保や、下水処理水等の河川や水路等における有効利用等の施策を提案しています。
     一方、神田川流域では、本来流域が有していた自然の水循環系の回復や東京湾への負荷や他流域への依存の軽減に重点を置いた対応を行うことを基本理念とし、市街化が進行する以前の土地利用を想定した浸透能の回復等の施策を提案しています。(詳細は別添資料及びホームページにおいて公開される各流域の水循環系再生構想検討報告書をご覧下さい)
     今後、本検討結果をもとに、寝屋川及び神田川流域の水循環系の再生に向けて取り組まれることを期待するものです。