平成１５年６月１１日

＜問い合わせ先＞

河川局河川環境課

(内線35452、35483)

TEL：03-5253-8111（代表）

　

　

1. 概要
   　平成１１年７月に成立したダイオキシン類対策特別措置法に基づき、水質及び底質に関する環境基準が定められたことに伴い、河川管理者としての河川、湖沼の水質、底質に関するダイオキシン類の監視及び対策の方法についてまとめたもの。
   　今後、一級水系直轄区間に関するダイオキシン類の監視、対策はこれらに沿って行うとともに、都道府県にも参考として周知。

2. 具体的内容と特徴
   １）「河川、湖沼等におけるダイオキシン類常時監視マニュアル（案）」
   （内容）
   　河川等においてダイオキシン類を常時監視するに当たり、監視地点及び頻度の考え方、精度管理の方法　等についてまとめたもの。
   （特徴）
   
   • 調査結果の公表を位置付けた。
   • 専門家等からなる「ダイオキシン類精度管理委員会」（別紙１）の指導、助言を得て精度管理の考え方を整理した。

   ２）「河川、湖沼等における底質ダイオキシン類対策マニュアル（案）」
   （内容）
   　監視マニュアルに基づく監視等により、河川等において基準を超えるダイオキシン類が検出された場合における、対策範囲の確定の方法、対策工法、対策を実施する際の留意点及び監視のあり方等についてまとめたもの。
   （特徴）
   

   • 学識経験者等からなる「流域水環境研究会」（別紙２）の指導、助言を得て策定した。
   • 工事の実施及び調査結果についての公表を位置付けた。
   • 工事中も水質を監視し、必要に応じ工事を中断し点検することを規定した。

3. 今後の対応
   
   • 常時監視マニュアルに沿って、全国およそ５００の地点において平成１５年度秋期より調査開始。底質対策マニュアルについては、平成１５年度から実施する工事から適用する。
   • また、平成１５年度から、最終処分技術に関する検討を開始し、マニュアルとして取りまとめる予定。

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（別紙１）

◎ダイオキシン類精度管理委員会について

• 設置の目的及び検討事項
  　国土交通省が実施する一級河川におけるダイオキシン類測定に関する精度管理委員会は、ダイオキシン類に関する専門家をメンバーとし、平成12年10月から設置しており、水質及び底質のダイオキシン類濃度の妥当性を精査しその濃度の確定を行うとともに、 精度確保に必要な精度管理計画書の記載事項、異常データのスクリーニング手法及び予備精査手法など今後の精度管理手法全般についても検討を行い、その考え方をマニュアルに反映させている。
  　ダイオキシン類の測定では、分析の濃度レベルが極めて低いことや操作が煩雑で熟練した技術を必要とすること等から、分析精度を確保するためには、分析機関における品質保証及び管理が必要であると同時に、それらが適切に計画、実施されているかを確認するための精度管理が必要である。 併せて、分析機関の技術向上という観点からも、分析結果の評価が不可欠であり、これらが精度管理委員会の設置目的である。

• 委員会の構成

  座長	鈴木 規之	独立行政法人国立環境研究所　総合研究官
  委員	鈴木　滋	宮城県保健環境センター　環境衛生部　上席主任研究員
  委員	村山　等	新潟県保健環境科学研究所　大気科学科　専門研究員
  委員	橋本 俊次	独立行政法人国立環境研究所　主任研究員
  委員	櫻井 健郎	独立行政法人国立環境研究所　主任研究員
  委員	青笹　治	摂南大学　薬学部衛生薬学科　助手
  委員	中野　武	兵庫県立健康環境科学研究センター安全科学部　研究主幹
  委員	松田 宗明	愛媛大学　農学部環境計測学研究室　助手
  委員	飛石 和大	福岡県保健環境研究所　管理部計測技術課　主任技師
  委員	小森 行也	独立行政法人土木研究所　主任研究員

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（別紙２）

◎流域水環境研究会について

• 研究会の目的
  　流域水環境研究会は、健全な水循環系の構築を目指す上で重要となる、流域の様々な水環境問題のうち、近年の河川環境において問題となっている環境ホルモンやダイオキシン対策を主なテーマとして、学識経験者等の参加を得て検討を行っているものである。

• 対策マニュアル検討の経緯
  　平成１２年１月にダイオキシン類対策特別措置法が施行され、これに基づき平成１４年７月に底質中のダイオキシン類に係る環境基準が制定されたことを受け、基準値を超える河川、湖沼等の底質に係る対策手法等を、同年８月から本研究会において数次にわたり検討してきたものである。

• 研究会の構成

  学識者メンバー
  座長	楠田　哲也	九州大学大学院工学研究院教授
  委員	井口　泰泉	岡崎国立共同研究機構統合ﾊﾞｲｵｻｲｴﾝｽｾﾝﾀｰ教授
  委員	大垣　眞一郎	東京大学大学院工学系研究科教授
  委員	小倉　紀雄	東京農工大学農学部名誉教授
  委員	松井　三郎	京都大学地球環境大学院教授
  委員	細見　正明	東京農工大学工学部教授
  行政メンバー
  厚生労働省		健康局水道課水道水質管理室長
  経済産業省		産業技術環境局環境指導室長
  国土交通省		河川局河川環境課長
  		都市・地域整備局下水道部流域管理官
  		関東地方整備局河川部長
  		国土技術政策総合研究所下水道研究部長
  環境省		環境管理局水環境部企画課長
  		環境管理局水環境部水環境管理課長
  土木研究所		水循環研究グループ長

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「河川、湖沼等におけるダイオキシン類常時監視マニュアル」（案）

「河川、湖沼等における底質ダイオキシン類対策マニュアル」（案）

対策マニュアル資料

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