国土交通省
 港湾施設保安対策モデル港の選定について
ラインBack to Home

平成15年4月11日
<問い合わせ先>
港湾局危機管理PT室

  (内線46283)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省港湾局は、SOLAS条約の締約国において必要となる港湾施設保安対策の円滑な実施のため、モデル港を7港選定した。それぞれのモデル港において、特定の機能毎に具体的検討を行い、それらを包含した形で、港湾施設保安評価や保安計画のガイドラインの検討を行う。

  1. 背景
     2002年12月「海上における人命の安全のための国際条約(SOLA S条約)」が改正され、国際航海に従事する船舶に供する港湾施設について は、国が港湾施設保安評価(港湾の脆弱性評価等)を実施し、港湾施設の管 理者が当該評価に基づき港湾施設保安計画を作成し、国の承認を得ること、 また、締約国政府は当該保安計画の作成された港のリストを2004年7月 1日までにIMOに提出することとされた。このため、我が国の各港湾にお いても、実効性が担保された港湾施設保安計画を早急に作成することが求め られている。
     国土交通省港湾局においては、現在、改正SOLAS条約を踏まえた国内 法制度化や、保安評価や保安計画のガイドラインの検討を行っている。
     限られた期間の中でガイドラインの速やかな作成と保安評価の実施や保安 計画の作成・承認を円滑に行う必要があるため、モデル港を選定して、具体 的な検討を行うこととした。

  2. モデル港の選定
     各港湾管理者にモデル港の募集を行い、国土交通省港湾局で保安対策実施 の緊急性及び検討結果の他港湾への汎用性等を考慮し検討した結果、次の7 港をモデル港として選定した。
    <モデル港> <検討の概要>
    1東京港 コンテナターミナルの保安対策
    2横浜港 公共埠頭の保安対策等
    3名古屋港 危険物埠頭及び自動車埠頭の保安対策
    4大阪港 都市機能を有する人工島における保安対策
    5神戸港 保安対策全般
    6下関港 国際フェリーターミナルの保安対策
    7苫小牧港 掘込港湾における保安対策

  3. 今後の進め方
     国(本省及び地方整備局)は、6月末までに順次モデル港において保安評価の試行を行い、当該保安評価を踏まえ施設管理者が保安計画の作成を試行する。 これを踏まえて、7月頃国が保安評価及び保安計画ガイドライン(案)を作成する。
     各モデル港においては、必要に応じ検討会を設け、施設利用者等と協働した保安対策を検討する予定。

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport