国土交通省
 運輸多目的衛星新1号機(MTSAT-1R)の打ち上げについて
ラインBack to Home

 
平成15年4月22日
<問い合わせ先>
航空局管制保安部保安企画課
航空衛星・航空交通管理センター準備室

(内線51141)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  1. MTSAT-1Rの打ち上げ遅延について
     MTSAT-1Rについては、平成12年3月、米国の衛星メーカーと製造契約を締結し、宇宙開発事業団のH−UAロケットにより、平成15年夏期の打ち上げに向けた諸準備を進めてきた。
     しかしながらMTSAT-1Rの製造過程における審査の段階で、気象観測用のカメラの部品の一部に不具合が発生していることが判明した。衛星メーカーに対しては、現在生じている不具合への早急な対応を図るよう強く指示しているが、衛星の技術的信頼性を確保しつつ作業を進めることが肝要であることから、MTSAT-1Rの打上げが本年夏期よりも遅れることは避けられない見込みである。

  2. 打ち上げ遅延に対する措置
     気象庁では、設計寿命を大幅に越えた静止気象衛星ひまわり5号を慎重に運用管理しているが、日々の天気予報や台風・集中豪雨の観測に支障が生じないように、米国の静止気象衛星(GOES-9)を西太平洋赤道上に移動させ、5月22日から運用を開始する予定である。
     しかしながら、このGOES-9の運用はあくまでも一時的な対応策であり、我が国が将来にわたり気象衛星観測を継続していくためにはMTSAT-1Rの運用開始が不可欠である。一方、航空ミッションについても、衛星を利用した航空管制システムの早期導入が求められているところである。
     国土交通省としては、出来るだけ早期のMTSAT-1Rの打ち上げを目指すこととする。

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport