平成１５年７月１４日

＜問い合わせ先＞

大臣官房官庁営繕部設備課

（内線23602、23623)

TEL：03-5253-8111（代表）

　

　官庁営繕部では、官庁施設における環境負荷低減対策をより一層推進するため、官庁施設の環境性能や環境対策効果について、環境会計的な視点も考慮しつつ、的確に把握・評価できる手法の検討を２ヶ年に亘って行ってきたが、このほど報告書が取りまとめられた。
　その要旨は、次のとおりであり、報告書の概要は別紙による。

総合的な環境性能評価の枠組みの整備

• グリーン庁舎計画指針での評価指標(LCCO2)に、定量的指標(LCW，LCR)を追加した。
  　LCCO2　：　ライフサイクル二酸化炭素排出量
  　LCW 　　：　ライフサイクル廃棄物(最終処分)量
  　LCR　　 ：　ライフサイクル投入資源量
• 官庁施設における環境会計的視点を費用対効果指標として位置づけを検討した。

環境性能カードの作成

• 環境会計的視点を取り入れ、庁舎ごとに環境対策コストと効果を集計する。

運用フローの整備

• PDCAサイクルを踏まえた総合的な環境性能評価の運用手順を整備した。

環境性能表示ラベルの作成

• 第三者に環境性能を伝えるための効果的な表示手法(案)を策定した。
• 将来的な枠組みへの適合性を検討する。

LCCO2，LCW，LCR算出マニュアルの整備

• 環境性能と環境コスト把握のため各指標の具体的計算方法を整備した。

　以上の研究結果をもとに、新営工事において総合的環境性能評価・表示手法の試行を実施し、性能評価の検証を行なうと共に、グリーン庁舎計画指針の改定に反映させ指針の充実を図る。今後、複数の評価結果を蓄積することで、グリーン庁舎の費用対効果を明らかにし、 環境負荷低減対策としてのグリーン庁舎の整備推進を図る基礎資料として活用する。
　また、環境性能表示ラベルにより分かりやすい形で環境性能表示することで、アカウンタビリティの向上を図っていく。

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別紙　官庁施設の総合的環境性能評価・表示手法研究会の報告書の概要

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