平成16年11月10日 |
<問い合わせ先> |
総合政策局交通消費者行政課 |
(内線25522) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
交通エコロジー・モビリティ財団 |
バリアフリー推進部 |
TEL:03-3221-6673(直通) |
高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の利便性及び安全性の向上を図ることを目的に交通バリアフリー法が施行されて、まもなく3年が経過しようとしています。そこで、今後の交通バリアフリーの一層の進展を図り、さらに全国の自治体、交通事業者、NPO、ボランティア、障害者団体等、バリアフリー推進に関わる全ての関係者が一堂に会し連携・交流の輪をつなげることを目的に、法律施行日(2000年11月15日)にちなんで、来る11月12日(金)に東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター小ホールにて「第3回交通バリアフリー推進の集い」を開催いたします(別紙1)。
「交通バリアフリー推進の集い」では、今後の交通バリアフリー推進において模範となる取組や活動の中で、「ターミナル整備」と「市民活動」に対してバリアフリー優秀施設・活動大賞(別紙2)として表彰を行います。優秀事例には、ターミナルが1件、ターミナル及び活動が1件、市民活動が2件の計4件が決定しており、当日は表彰式が行われ、取組・活動内容が紹介されます。
また、国土交通省が開催している交通バリアフリー教室の一環として、地域の教育委員会等と連携しつつ総合学習の場を活用して本教室に参加した、北海道、新潟県、福井県、香川県の小学生から、将来の担い手である子供達の視点で交通バリアフリーについて見たこと、聞いたこと、感じたことを語ってもらう時間を設けました(別紙4)。
更に、まちづくりの中でバリアフリーの市民の取り組みも広げていくことを念頭に、「バリアフリー社会に向けた人材育成〜心のバリアフリーを育てる〜」をテーマにパネルディスカッション(別紙5)を実施し、参加者と共に考える企画として開催いたします。
別紙1
交通バリアフリー推進の集い
〜心のバリアフリー〜
大阪教育大附属天王寺中学校3年生
久山 遥
大阪教育大附属天王寺中学校3年生
伊堂寺 徹
16:15 会場との質疑応答
16:25 閉会挨拶 社会福祉法人日本身体障害者団体連合会会長 兒玉 明
16:30 閉会
17:00 交流会(レストランとき)(お一人2,000円当日お支払い頂きます)
主催:バリアフリー推進ネットワーク
後援:国土交通省、内閣府(申請中)、日本財団
別紙2
バリアフリー優秀施設・活動大賞
優秀事例はターミナルと活動に関する取組があります。以下のターミナル、および活動が選ばれ、当日表彰されます。優秀施設・活動大賞の選定にあたっては、バリアフリー推進ネットワークの幹事会により全国から事例を公募し選定を行いました。
<ターミナル編>
横浜高速鉄道株式会社、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
地域に愛され、地域の財産となる個性とアメニティあふれる駅づくり)
(主な受賞理由)今年の2月に開通したみなとみらい線は、「やさしく、わかりやすい、使いやすい」ユニバーサルデザインをコンセプトに、安全で移動しやすい空間、快適でゆとりある空間を生み出した。エレベーター、エスカレーター、階段を同一動線上に整備するなど、わかりやすい空間づくりを進め、利用者の快適性を高める整備を進めている点は他の模範となり、「バリアフリー優秀施設・活動大賞」にふさわしいと判断した。
<ターミナル及び活動編>
沖縄都市モノレール株式会社
人に優しい ゆいレール
(主な受賞理由)沖縄初のモノレールとして取り入れられ、計画・設計段階から様々な障害当事者の方々との検討を進め、誰にでも安心して利用できるよう配慮して設計された。このように利用する人々に配慮し、人に優しく環境と調和する都市モノレールとして、積極的に計画段階から取り組みを進めてきた点は、模範になりうるものであり、バリアフリー優秀施設・活動大賞にふさわしいと判断した。
<活動編>
東日本旅客鉄道株式会社
ソフト的対応を重視した職員教育
(主な受賞理由)熊谷駅の自主的な取り組みとして、窓口を担当する社員を中心に進められてきた手話勉強会を始め、全社的に取り組んでいる接遇サービス向上の取り組みのモデル駅でもあり、高齢者・障害者をはじめ、全ての利用者が安心して快適に駅を利用できるよう「心のサービス」を重視した取り組みを進めており、バリアフリー優秀施設・活動大賞としてふさわしいと判断した。
特定非営利活動法人ホップ障害者地域生活支援センター
当事者の視点による移送サービスの提供
(主な受賞理由)北海道という冬には積雪が見られる地域ではSTS等の果たす役割は大きいと考えられる。その中で、STS(スペシャル・トランスポート・サービス)とタクシー事業者との連携を進めるため、国土交通省によるSTS実証実験の委託、北区あいの里・拓北地域巡回型STSの実験などを行い、積極的に障害者と高齢者のモビリティについて多面的に活動している。また、2002年度のDPI世界会議開催時には、移送部門を受けもち多大な貢献をした。これら多岐にわたる活動を障害当事者の視点から取り組んでいる点は、バリアフリー優秀施設・活動大賞としてふさわしいと判断した。
別紙3
バリアフリー推進ネットワークについて
(正式名称:交通バリアフリー推進支援連絡協議会)
バリアフリー推進ネットワークは、交通エコロジー・モビリティ財団、(財)全国老人クラブ連合会、社会福祉法人日本身体障害者団体連合会、社会福祉法人日本盲人会連合、(財)全日本聾唖連盟本部、主婦連合会、土木学会(高齢社会における交通システム整備の体系に関する研究小委員会)、日本福祉のまちづくり学会の各団体が設立の中心となり、2001年10月31日に「交通バリアフリーの推進と支援に関する宣言」(伊丹宣言)を発表し現在に至っています(前記8団体が幹事、事務局は交通エコロジー・モビリティ財団)。全国でこれまでに、ボランティア団体等をはじめ188団体が参加し、地方公共団体が作成する移動円滑化基本構想作成への支援注)やお互いの活動の情報交流等を通じて、交通バリアフリー推進支援連絡協議会参加団体のネットワークとして市民レベルでの交通バリアフリーの推進を図っています。
(参考)伊丹宣言:http://www.ecomo.or.jp/itami_sengen/itami_2_bun.html
注)「交通バリアフリー推進セミナー」をこれまでに全国で12回開催しています。(ただし、平成13年は「交通バリアフリー推進セミナー」として10回、平成14年は「交通バリアフリー基本構想策定セミナー」として2回開催)
別紙4
小学生による交通バリアフリー体験報告について
小樽市立潮見台小学校6年生 小倉 美咲
上越市立直江津小学校6年生 岡村 智緩
敦賀市立敦賀南小学校5年生 羽野 沙耶香
土庄町立渕崎小学校5年生
横山 昇平
国土交通省の地方運輸局が開催している「交通バリアフリー教室」の一環として、全国の小中学校で、総合学習の時間等を利用したバリアフリーについての学習が取り入れられており、この体験を通じてバリアフリーの重要性を知らせる取り組みが広がりつつあります。
ちなみに、国土交通省の今年度の交通バリアフリー教室開催は70件ですが、その内、総合学習として実施するのは33件です。
小学生による交通バリアフリー体験報告では、上記のとおり全校で様々なバリアフリー活動に取り組んでいる小学校の児童の中から、各地方の代表4名の小学生の方々に報告してもらいます。
子供達が「交通バリアフリー教室」や総合学習におけるバリアフリーの学習に参加し、体験したことが活き活きと報告される予定です。
当日の資料として配布される作文には、実際にフェリー等で車いすに乗車して自分で移動してみるなど、障害のある人の立場になってみて、新たな問題を発見したり、街中にある様々なバリアフリーの工夫を知り、世界が広がる様子が記されています。
別紙5
パネルディスカッションについて
「バリアフリー社会に向けた人材育成」〜心のバリアフリーを育てる〜
コーディネーター 大阪教育大学附属天王寺中学校教諭
上田 学
パネラー 大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻助教授 飯田 克弘
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科専攻 藤井 由布子
東京都立文京盲学校教諭
齋藤 眞一
横浜市青葉区手話ボランテイア派遣運営委員長 大槻 芳子
慶応義塾大学総合政策学部総合政策学科
菊川 富宏
大阪教育大附属天王寺中学校3年生 久山 遥
大阪教育大附属天王寺中学校3年生 伊堂寺 徹
(パネリスト敬称略)
大阪教育大学附属天王寺中学校教諭上田学氏をコーディネーターにお迎えし、各パネリストから心のバリアフリーについて、そして心のバリアフリーを育むためにはどう進めていくかについてパネルディスカッションを行います。また、会場の方からの質問にお答えする時間を用意する予定です。
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