平成16年12月15日 |
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宮崎において、12月15日(水)に第19回日韓観光振興協議会が開催され、日本側 鷲頭 誠 総合観光政策審議官と韓国側 金 讚 (キム・チャン)文化観光部観光局長はじめ関係者により、日韓観光交流促進に関する諸問題について、活発な意見交換が行われた。その結果、両国観光当局で次の通り意見の一致を見て、両国の代表による「日韓の観光交流の促進に関する日韓観光当局間の覚書」(別紙)を交換した。
(1)両国で開催されるイベント
(2)両国の日韓共同訪問年広報大使を活用した事業
(3)その他の事業計画
(4)新潟・中越地震による被災観光地の活性化
日韓の観光交流の促進に関する日韓観光当局者間の覚書
日本と韓国は、双方にとって最も人的交流の多い友好国である。さらに、最近のエンターテイメント分野における「韓流」やビジット・ジャパン・キャンペーンの効果もあり、日韓を相互に訪問する旅行者の数は、本年に入って記録的伸びを示しており、本年400万人に達する勢いである。来年は、「日韓共同訪問の年」や愛・地球博もあり、さらに増加することが期待される。
「日韓共同訪問の年」を迎えるに当たり、来年の相互交流人口の目標を500万人とし、官民を挙げて最大限努力するものとする。また、この目標の達成のため、以下の取り組みが重要との認識で一致した。
愛・地球博期間中に実施される韓国人に対する査証免除措置を、今後も恒久化することを検討する。
日韓航空輸送力を増強する。
日韓相互の来訪地域を多様化する。
日韓の修学旅行、文化・スポーツ交流等による若い世代の交流拡大を図る。
日韓連携により、「日韓共同訪問の年」のイベントを戦略的に実施する。
日本と韓国の間には、100組を超える姉妹都市があり、草の根レベルの交流を進める上で、大変重要な役割を果たしている。姉妹都市の間では、既に住民の相互訪問、イベントの開催、文化交流等の各種事業が行われており、これらの活動を一層観光面で活用することが重要との認識で一致した。
これらの交流活動を両国間の観光交流の拡大に最大限活かすため、日韓共同訪問の年である2005年に、以下の施策を強力に推進することとする。
姉妹都市交流の推進による観光振興を主要テーマの1つとして、「日韓共同訪問の年」を記念したイベントを実施する。(例:韓日交流大祝祭、2月、ソウルにて)
姉妹都市交流の推進による観光振興方策と今後の方向性等について、日韓両国でシンポジウムを開催する。
姉妹都市交流の推進による観光振興を国民に呼びかけるための広告その他の啓発事業を実施する。
姉妹都市交流を活用した観光振興に関するモデル事業に対し、支援を行う。
姉妹都市交流を通じた青少年交流、学校間交流の受け入れ先の拡大を図るとともに、交流拡大のための支援事業を実施する。
日程、開催場所、事業計画等詳細の検討については、今後、実務者レベルにおいて協議する。
これらの施策の積極的な推進により、一層の観光交流の拡大を図り、もって両国の相互理解と友好親善関係が益々深まることを期待する。
2004年12月15日
日本国国土交通省大臣官房総合観光政策審議官 鷲頭 誠
大韓民国文化観光部観光局長 金 讃
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