国土交通省
 LOTUS Project 開発目標(コスト)と評価方法について(お知らせ)
ラインBack to Home

平成16年9月17日
<問い合わせ先>
都市・地域整備局下水道部
下水道企画課

(内線34162)

TEL:03-5253-8111(代表)


  国土交通省がリードする、産学官連携の大型技術開発プロジェクト「SPIRIT21」の2番目のテーマとして平成15年度に決定した「下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト(LOTUS Project)」について、具体的な開発目標(コスト)をその評価方法とともに決定したので、お知らせします。

 

  1. 経緯

    • 平成13年度に、下水道の様々な課題のうち特に重点的に技術開発を進めるべきテーマについて産学官の強力な連携で研究開発・実用化を進める技術開発プロジェクト「SPIRIT21」が国土交通省のリードによりスタートしました。
    • 「合流式下水道の改善に関する技術開発」に続く2番目のテーマとして、平成15年度、バイオマス・ニッポン総合戦略(平成14年12月27日閣議決定)や自治体開発ニーズ等を受けて、下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト(LOTUS Project(Lead to Outstanding Technology for Utilization of Sludge Project)を決定しました。
    • 本プロジェクトでは、汚泥の有効利用を妨げるコストの壁を乗り越えるため、以下の2つの目標に向けて、平成15年12月、募集要領を公表して公募を始め、平成17年度からの最大4年間で集中的に技術開発を行うべく準備を進めているところです。
      (1)スラッジ・ゼロ・ディスチャージ技術の開発
        下水汚泥を処分するコストよりも安いコストでリサイクルできる技術の開発
      (2)グリーン・スラッジ・エネルギー技術の開発
        下水汚泥等のバイオマスエネルギーを使って、商用電力価格と同等かそれよりも安いコストで電気エネルギーを生産できる技術の開発

  2. 開発目標(コスト)と評価方法(資料1)

    • 目標コストとその評価方法」ついては、様々なケースや考え方がありうることから、これを技術提案者(民間企業等)から提案技術に先立って平成16年6月まで公募しました。
    • これらの提案を受けて、平成16年8月26日、SPIRIT委員会(事務局:(財)下水道新技術推進機構)(資料2)を開催し、LOTUS Projectにおける評価の基本的な考え方については、「本プロジェクトの結果、開発目標に対しシステム全体として実用化できると判断され、国内に適用可能な下水処理場が複数想定しうる技術について、SPIRIT委員会において、開発研究結果コスト(条件と根拠が明示されたもの)を、技術提案に基づき委員会が適切と認めた目標コストおよびその評価方法をベースに、評価する」等を決定しました。
    • また、2つの開発目標に対する具体的な目標コストについては、現状の処分費又は電力費を踏まえ、政策目標や技術要望者のニーズ、技術提案者の提案を勘案しながら、次のとおり、決定しました。

    〔スラッジ・ゼロ・ディスチャージ技術〕
    脱水汚泥: 16,000円/t以下(現物量ベース)
    焼却灰: 8,000円/t以下(現物量ベース)
     評価にあたっては、処分価格の変動を考慮するものとする。
     (上記価格は、平成13年度データをベース)

    • これは、バイオマス・ニッポン総合戦略が、2010年を目途に下水汚泥を含む廃棄物系バイオマスを80%以上※利活用することを目標としており、下水汚泥が主要な廃棄物系バイオマスの一つであることを踏まえ、当面の技術開発目標として最低限クリアすべき目標コストは、これを満たす(発生固形物量ベース)技術の開発及び普及を行うことを念頭において算定したものです。(※炭素量換算)

    〔グリーン・スラッジ・エネルギー技術〕
    対象処理場の契約種別に応じた全国年間平均電力料金(評価時の料金)以下

    • ここで、全国年間平均電力料金とは、全国の電力会社10社における契約種別(低圧、高圧A、高圧B)ごとの電力料金の単純平均をいいます。平成16年の全国年間平均電力料金(予定)は、低圧で10.42円/kWh、高圧Aで10.16円/kWh、高圧Bで8.78円/kWhとなっています。

    • 評価の方法については、コストの積算に反映する要素及び反映しない要素を具体的に明らかにしその積算の考え方を示すとともに、技術提案に当たっては、実験フィールドを提供する技術要望者(公共団体等)の判断資料として、提案技術や開発目標(コスト)の前提条件(処理場の規模、処理方法等)を具体的に明らかにするよう求めました。

  3. 今後のスケジュール
    • 平成16年11月末 :技術提案者から開発すべき技術提案の受付締切
                  (速やかに、開発技術の公表)
    • 平成17年3月25日 :技術提案に対する技術要望者(公共団体等)からの応募締切
    • 平成17年4月〜平成21年3月:研究開発期間

関連HP:http://www.jiwet-spirit21.jp/((財)下水道新技術推進機構)


 PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。右のアイコンをクリックしてAcrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
 Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご参照下さい。

アクロバットリーダーホームページへ
(ダウンロード)

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2004, Ministry of Land, Infrastructure and Transport