国土交通省
 平成16年度「地域づくり表彰」について
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平成16年10月28日
<問い合わせ先>
都市・地域整備局地方整備課

(内線32413)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 本日、青森県八戸市で開催された「地域づくり全国交流会議八戸大会」において、「地域づくり表彰」の最終審査会が開催され、国土交通大臣賞、全国地域づくり推進協議会会長賞他、特別賞を決定し、表彰しました。各賞の受賞者は次のとおりです。

  受賞団体

特別賞

国土交通大臣賞 小樽職人の会
(北海道小樽市)
 
国際家具デザインフェア旭川開催委員会
(北海道旭川市)
 
生野町
(兵庫県生野町)
地域づくり全国交流会議
八戸大会実行委員会会長賞
横川商店街振興組合・横川商店街連合会
(広島県広島市)
 
中川をよくする会
(高知県土佐山村)
 
全国地域づくり
推進協議会会長賞
柏崎演劇団体連絡会
(新潟県柏崎市)
 
美山町
(京都府美山町)
日本政策投資銀行総裁賞
百姓王国
(岡山県吉備中央町〔旧:加茂川町〕)
 
(株)福田農場ワイナリー
(熊本県水俣市)
 

 「地域づくり表彰」は、創意と工夫を活かした個性的な地域づくりに顕著な功績があった優良事例を表彰することによって、地域の交流の活性化と地域づくり活動の奨励を図ることを目的として実施しています。

  地域づくり表彰審査委員(平成16年度・敬称略)

東京大学先端科学技術研究センター教授   大西 隆 (座長)
東京大学大学院助教授   北沢 猛 (委員)
(財)北海道東北地域経済総合研究所顧問   小林 茂 (委員)
(株)まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役   西郷 真理子 (委員)
プロデューサー   残間 里江子 (委員)
立教大学観光学部観光学科教授   安島 博幸 (委員)
大阪市立大学大学院創造都市研究科教授   矢作 弘 (委員)
NPO法人日本伝統芸能振興会会長   山本 喜朗 (顧問)


平成16年度地域づくり表彰 表彰事例 概要(9事例)

団体名
道府県名、市町村名
(活動開始年度)
活動概要
小樽職人の会
北海道小樽市
(平成4年度)
平成4年、小樽市内で活躍する職人が「職人技の継承」や共同研究開発を目的に「小樽職人の会」を設立。「小樽職人展」、「全国職人学会」、「世界職人学会」の開催を通して日本を始め世界の職人とのネットワーク連携に努めている。地域の小中学校を対象とした「キッズベンチャー塾」を立ち上げ、ものづくりの楽しさや商売の仕組みを教えている。地域の文化・歴史の「語り部」としての重要な役割を担い、また地域社会の活性化の担い手として積極的に活動を展開している。
国際家具デザインフェア
旭川開催委員会
北海道旭川市
(平成2年度)
近年の多様化する社会状況の中、「旭川家具」は更に高付加価値化するため「デザイン」に着目し、平成2年、木製家具のデザインコンペを中心とした「国際家具デザインフェア旭川」を初めて開催。将来的にも世界のデザイン情報の発信基地となるために、第1回開催以降3年ごとに、これまで5回フェアが開催され、回を重ねるごとに国際的イベントとして世界の家具デザイナー、関係者に広く認知され、国際的ブランドとしての「旭川家具」の地位を向上させている。
柏崎演劇団体連絡会
新潟県柏崎市
(平成9年度)
市民に潜在的な演劇志向者が多い土壌を活かし、演劇を志す子どもの育成を目的に柏崎市と演劇団体の協力の下、小学生のための夏休み演劇教室≠ェ始まり、これを機に市内の演劇団体同士の連携を図り、演劇教室の指導を行う組織として平成9年に「柏崎演劇団体連絡会」が結成された。シナリオから台本まで子ども達の意見を尊重し、大道具の製作も子供達自らが行うなど演劇のそのものを知ってもらい、演劇の楽しさを伝えている。平成14年に地域の先人達の資料を展示した「ふるさと人物館」の開館記念として4人の先人達の活躍を演劇とするために2年間子ども達と練習を行うなど、地域に根付いた活動を展開している。
美山町
京都府美山町
(平成5年度)
「日本の原風景を残す町」として、自然環境とかやぶき民家の町並み保全に力を入れ、平成5年度に「美しい町づくり条例」を制定。実践団体として発足した美山町環境保全対策協議会は、住民団体や各集落代表で組織され、1水質保全対策2不法投棄対策3ゴミ減量の3部制を敷き、町内一斉クリーンデーや環境パトロール、各種研修会などを実施する。その結果、住民の環境意識も高まり、各活動への積極的な参加や地域あげての河川美化など着実な成果を上げており、重要伝統的建造物群保存地区「北集落」を中心としたかやぶき民家の保全活動と相まって、美しい自然と素朴な農村風景の維持による地域づくりを実践している。
生野町
〜「地域づくり生野塾」
による地域づくり〜

兵庫県生野町
(平成9年度)
地域づくり生野塾は住民参加で策定した町の総合計画を実現するために、公募で集まった住民(まちづくり委員、任期2年)と行政の担当職員で組織される。自治会の単位を超えた3つの地域(口銀谷、奥銀谷、栃原)毎に組織され、地域住民は総合計画にある「地域計画」から実施する施策を選択し、施策毎にチームを編成して事業計画の予算要求から実施までを行う。各地域で抱える身近な課題(住宅・ゴミ問題など)を解決するために住民自らが話し合い、その方策を行政に提言したり、また鉱山町の町並みの保全を推進するなど様々な地域づくり活動に取り組んでいる。これらの取り組みが、全国で3番目となる自治基本条例の制定につながった。
百姓王国
岡山県吉備中央町
(旧:加茂川町)
(平成8年度)
各農産物の生産者を「白菜大臣」「米大臣」などに任命し、各大臣の似顔絵看板の地域内への設置や百姓王国マップの作成するなどユニークに取り組みを実施する。また地域内に体験施設や宿泊施設を整備したことを機に、県内外からの修学旅行生や海外の方々を積極的に受け入れ、100以上の豊富な生産品目のある百姓王国内での四季を通じての農業体験などのプログラムを充実させた。これらの取り組みにより都市の住民は楽しく農業とふれあう機会を持つことができ、一方農家も楽しく農作業できるなど、都市と農村・産地と消費者との交流を中心とした地域づくりが活発に行われている。
横川商店街振興組合・
横川商店街連合会

広島県広島市
(平成8年度)
JR横川駅周辺に広がる商店街が「すみよい活気のある街」を目的に様々な活動に取り組む。地元の町内会等の各団体の他、県内及び島根県の町との連携し、子ども神楽や各地の名産・物産展などの多彩なイベントを展開する「横川ふしぎ市」の開催や、横川が国産乗合バス発祥の地であることから商店街が中心となって「レトロバス復元の会」を結成し、多数の市民の協力を得て復元させ、駅前広場に動くモニュメントとしての展示、またJR横川駅前広場への路面電車乗入れを行政と一体で推進するなど活動する。特にレトロバスの復元の際にはゆかりのあった可部地域との交流を創り出すなど活動のエリアを広げて地域の活性化を実践し、全体的に小売販売額が減少気味の地域において健闘をしている。
中川をよくする会
高知県土佐山村
(平成8年度)
村の3つの地区の住民が主体となって平成3年度に開催した「嫁石梅まつり」の成功を機に地域づくりへの関心が高まり、外部からアドバイザーを招いてワークショップ等を住民主体で開催し、その成果を平成7年度末に「中川地区開発基本計画書」として取りまとめた。この運動は行政を動かし、住民の数々のアイディアが活かされた地域の交流拠点施設「オーベルジュ土佐山」の建設につながる。「オーベルジュ土佐山」は「何もない」をコンセプトに非日常を体験できる施設として訪問者に人気が高く、地域の住民も地元食材による食事の提供など施設の魅力づくりに積極的に協力する。またこの外にも登山道整備やホタルの幼虫の放流などの地域の自然保全、嫁石梅まつり・四季を食する会等の各種イベントの開催、鳥取県などの村外各団体との交流などの地域づくりを実践している。
(株)福田農場ワイナリー
熊本県水俣市
(昭和62年度)
昭和43年に県内初のみかん狩り観光農園として設立し、昭和62年に「(株)福田農場ワイナリー」となる。水俣の気候から「スペイン村構想」を打ち出し地域に多くの観光客を誘致するため、地元の甘夏・デコポン等から作るワイン等の開発や地ビールの製造、地元魚介類を使用した料理が楽しめるレストランの経営などの地元産品を活用した事業展開を行う。地域づくりに関しても農場は積極的に関わり、現在水俣市が進めている水俣病を正しく認識してもらう取り組みでも環境学習施設として活用されたり、農場が中心となって「環不知火環境圏」を構築し、循環型社会の実現を目指すなどの活動を推進している。

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