国土交通省
 進む 下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)
 −合流式下水道改善に向け新たに11技術が実用化−
 −下水汚泥資源化LOTUS Projectの開発技術を決定−

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平成16年12月24日
<問い合わせ先>
都市・地域整備局下水道部
下水道企画課

(内線34162)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 国土交通省がリードし、産学官連携で進めている大型技術開発プロジェクトSPIRIT21の最初の課題「合流式下水道の改善に関する研究開発」について、新たに11技術が所定の性能を達成したと認められるとともに、来年度から研究開発が始まるSPIRIT21の2番目の課題「下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト(LOTUS Project)」について、参加する開発技術を決定したので、お知らせします。

  1. 合流式下水道改善に向け新たに11技術が実用化

    (1)SPIRIT 21の開発審議状況
     国土交通省は、下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)の最初の課題として、「合流式下水道の改善に関わる技術開発」を選定し、平成14年5月に参加研究者を公募。現在24技術について平成16年度中の開発完了を目途に、鋭意研究開発を進めています。
     これらは、きょう雑物除去、高速ろ過、凝集分離及び計測・制御、消毒の4つの分野に分類され、それぞれの開発研究小委員会において、早期の実用化を目指して、精力的に開発研究が進められ、本年8〜9月に新たな11技術と、適用範囲の追加1技術について開発研究報告書がとりまとめられました。これをもとに、同9〜10月の合流式下水道改善技術運営委員会の審議を経て、平成16年12月14日及び21日のSPIRIT21委員会(事務局:(財)下水道新技術推進機構)において技術評価書として承認され、当該技術の性能の達成が認められたものです。
     既に承認された12技術とあわせ、24技術のうち23技術が実用化されたことになります。

    (2)実用化の技術
     今回、新たに実用化された11技術(高速ろ過2技術、凝集分離1技術、計測・制御2技術、消毒技術6技術)と、適用範囲が追加された1技術は、資料−1に示すとおりです。
     これらの技術の適用により、合流式下水道の改善対策がさらに進むことが期待されます。

  2. 下水汚泥資源化LOTUS Projectの開発技術を決定

    (1)LOTUS Projectとは
     下水汚泥の有効利用を推進するため、“コスト”を具体的な目標として掲げたプロジェクト。以下の2つの目標に向けて、平成15年12月、募集要領を公表して公募を始め、平成17年度からの最大4年間で集中的に技術開発を行います。
    1スラッジ・ゼロ・ディスチャージ技術の開発
     下水汚泥を処分するコストよりも安いコストでリサイクルできる技術の開発
    2グリーン・スラッジ・エネルギー技術の開発
     下水汚泥等のバイオマスエネルギーを使って、商用電力価格と同等かそれよりも安いコス トで電気エネルギーを生産できる技術の開発

    (2)選定された開発技術
     平成16年11月末に技術提案者から開発すべき技術提案の受付を締め切り、平成16年12月14日及び21日のSPIRIT21委員会においてLOTUS Projectの技術提案者の選定を行った結果、資料−2のとおり、11技術(15団体)が選定されました。内訳は、スラッジ・ゼロ・ディスチャージ技術5技術、グリーン・スラッジ・エネルギー技術5技術及び両技術の一括開発技術1技術です。

    (3)今後のスケジュール
     平成17年3月25日まで、これらの開発技術に対する技術要望者(公共団体等)からの応募を受け付けます。その後、LOTUS Projectの参加研究者を決定するとともに、スラッジ・ゼロ・ディスチャージ技術開発小委員会及びグリーン・スラッジ・エネルギー技術開発小委員会を設置し、各技術の研究開発計画について審議を行って、速やかに研究開発に着手する予定です。


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