国土交通省
 「最適経路選択支援システム」の実証実験について
 −公共交通システムの利便性向上策を検証−

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平成16年2月3日
<問い合わせ先>
自動車交通局総務課企画室
(内線41162、41153)

電話:03-5253-8111(代表)


 

 国土交通省(自動車交通局及び中部運輸局)は、全国でも初の試みとして、時々刻々と変化するバスの運行情報と連動して最適な交通機関の経路選択を支援するシステムを構築し、その利便性を検証するため、名古屋市の協力のもと、同市において平成16年2月27日より実証実験を開始します。
 今回の実験では、同システムの有効性を示すとともに、公共交通情報データ標準(第1版)(注)を活用して公共交通利用情報の標準化の促進を図ることとしています。また、本実験の成果は、平成16年10月に名古屋にて開催されるITS世界会議でも発表し、会議参加者にも本システムを利用していただくこととしています。
 これらを通じ、当該システムの全国的普及が図られ、バスの利便性が向上することが期待されます。

実験のイメージ
実験のイメージ
(実験サイト(H16.2.27〜)はこちら http://www.yurinabi.jp/ 【パソコン、携帯電話(3キャリア)共通】)

(注)公共交通の利用情報の標準化を図り、利用者及び事業者ニーズの高い複数事業者情報の総合的提供を可能にする等のために、平成14年3月に国土交通省が策定した電子データの標準データフォーマット。


実証実験の概要

  1. 実証実験の期間
     平成16年2月27日(金)〜3月19日(金)までの約1ヶ月間

  2. 実証実験の対象路線
     名古屋市の市バス・地下鉄の全路線(バスの運行情報による補正を加えた乗り換え案内は一部のバスに限ります。)

  3. 実証実験の実施主体
     (財)運輸政策研究機構(国土交通省自動車交通局からの受託事業者)

  4. 実証実験の目的
     公共交通機関の利便性向上のため、鉄道に比べ路線、経路が複雑で道路状況により所要時間が変動するバスの特性を踏まえ、バスロケーションシステム(GPS等を用いてバスの位置情報を収集・提供するシステム)等により把握した走行中のバス車両の位置情報と、バス、地下鉄の時刻表等の固定情報をリアルタイムに組み合わせ、公共交通利用者が最適な交通機関の経路を選択することを携帯電話やパソコンを通じて支援する情報提供システム「最適経路選択支援システム」を構築し、システムの有用性等を検証する。

  5. システムの概要
    (1)利用者から(インターネット経由)の要求に応じて、その時点における公共交通機関(バスおよび市営地下鉄)の最適経路を固定情報(時刻表、系統図等)と各車両(バス)のリアルタイム運行情報をもとにリアルタイムに自動的に検索し携帯電話、パソコン上に表示し提供する。
    (2)複数の公共交通機関を対象とした経路案内の実施を行う。本実証実験における情報提供対象は、名古屋市交通局のバス・地下鉄とし、固定情報については、基本的に全ての系統・バス停を情報提供対象とする。
    (3)各車両(バス)のリアルタイムな運行情報は、名古屋市側にて準備される車載情報端末からの情報を収集している「バス運行総合情報システム」より取り込む。
    (4)最適経路検索処理において使用するデータフォーマットとして「公共交通情報データ標準(XML 1.0版)」を採用する。

  6. システムの評価方法
    (1)一般のバス利用者等にパソコン、携帯電話等を使って本システムを利用してもらい、当該利用者等から提供サービスの満足度等についてアンケートを取る。
    (2)(1)に加え、モニターを40名程度募り、詳細について評価してもらう。

  7. 実験愛称および一般の利用者向けWEBアドレス
     乗り換え案内サービス「ユリなび」
     PC・携帯電話共通: http://www.yurinabi.jp/ (携帯電話は3キャリア共通)

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