国土交通省
 第6回 航空交通管制情報処理システムのフェイルセーフの
 あり方等に関する技術検討委員会(審議概要)

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平成16年3月4日
<問い合わせ先>
航空局管制保安部保安企画課
管制情報処理システム室

(内線51196)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  日時 : 平成16年 3月3日(水)14:00〜17:00
  場所 : 経済産業省別館 944号会議室

  1. FDP障害の再発を防止するために緊急に実施すべき対策について
     事務局より、FDP障害の再発を防止するために緊急に実施すべき対策の平成16年度予算及び組織・定員に関わる要求に対する財務省等内示について説明を行った。内示状況の説明は以下のとおり。

    • 管制情報処理システムのフェイルセーフ対策費が認められた。
    • 新システム技術企画官等の新設及び開発評価管理官等の増員が認められた。

     事務局より、平成16年度からの実施計画について、以下のとおり説明を行った。

    • FDPリカバリー機能の改善
      プログラムの変更に際して新プログラムで障害が発生した場合に、旧プログラムに戻しても、リカバリーデータ(FDPがそれまでに処理したデータを再起動用に保持しているもの)を引き継げるように次期FDPの機能向上を実施する。

    • IDPのフェイルセーフの改善
      IDP(入力監査システム)の障害時にも、最低限のデータがIDPを経由しないでDTAX(国内航空交通情報処理中継システム)等から直接にFDPへ供給できるように改修する。

    • RDPのフェイルセーフ等の改善
      FDPの障害時にもRDP(航空路レーダー情報処理システム)の運用ができるように、FDPからの処理データをRDPで一時蓄積しうるように改修する。また、航空路レーダーの重複する覆域に係る情報処理の整理によりRDPの中央処理装置の負荷を軽減する。

    • FDP訓練・研修体制の強化
      岩沼研修センターにおいて、FDPシステムを担当する職員に対する専門の研修コース及び機材を整備する。

    • 障害発生後に航空機への運航の影響を最小限にする管制運用のあり方
      FDP、RDP等の重大システム障害が発生した場合における管制運用マニュアルを整備する。 

  2. 今後の委員会について
     今回のFDP障害に対する緊急の対策として、一定の結論を得たことから本委員会は閉会することとし、委員から提言された将来システムに関わるアーキテクチャー等の意見については、将来システムの構築のための新たな検討の場を設けることで了承された。


別紙

委員名簿

委員長 浅野正一郎 国立情報学研究所 教授
委員 飯塚 悦功 東京大学 教授
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻
委員 中川 裕志 東京大学情報基盤センター 教授
委員 喜連川 優 東京大学生産技術研究所 教授
委員 橋爪 宏達 国立情報学研究所 教授
     
オブザーバ 白川 昌之 独立行政法人 電子航法研究所 管制システム部長
藤森 武男 独立行政法人 電子航法研究所 航空システム部長
大東 順三 日本電気株式会社 航空管制システム本部
第三システム部 部長
丸田 昌宏 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 第一公共システム事業部
ATC担当 部長
田中 康幸 三菱電機株式会社 システム統括部 システム第二部
航空システム課 航空管制システム統括
吉田 宏明 富士通株式会社 第三システムインテグレーション事業部
第二官庁システム部長
戸次 圭介 株式会社日立製作所 情報制御システム事業部
交通システム本部 主任技師
中野 康彦 ソフトウエア興業株式会社 常務取締役 営業本部長
(兼)第1システム事業部統括部長
     
事務局 岩崎 貞二 航空局管制保安部長
谷  寧久 航空局技術部運航課長
蒲生  猛 航空局管制保安部保安企画課長
近藤 信行 航空局管制保安部管制情報処理システム室長
大喜多正明 航空局管制保安部システム開発評価・危機管理センター 所長
江原 信太 航空局管制保安部管制課長
高橋 和弘 航空局管制保安部運用課長
武田 洋樹 航空局管制保安部無線課長
鈴木 明雄 東京航空交通管制部長

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