平成16年4月27日 |
<問い合わせ先> |
危機管理室 |
(内線57702、57703) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
平成13年9月の米国同時多発テロ以来、世界各地でテロが発生している。本年に入ってからも、2月モスクワ地下鉄爆破事件、3月スペイン国鉄爆破事件、4月スペイン高速鉄道線路上爆発物発見など公共交通機関に関係するテロが続発している。
さらに、4月8日、イラクにおいて日本人人質事件が発生するなど、我が国を標的としたテロの発生の危険性が一層高まっている。
これまでも公共交通機関等については、テロに対する厳重な警戒・警備を実施してきたところであるが、ゴールデンウイークという輸送の繁忙期を前に、今回、別紙のとおり新たに強化策を追加することにより、テロ対策の徹底を図ることとする。
公共交通機関等におけるテロ対策の新規強化事項
実施事項 | 具体的内容 | |
航空 | 保安検査の強化 | ○国内線・国際線問わず、全空港において保安検査時、新たに旅客の靴に対するX線検査を随時実施 ○検査の徹底及び乗客への協力要請についてポスター等で周知 |
国際定期便就航地方空港の保安強化 | ○国際定期便就航の全地方空港に対する特別査察の実施 | |
鉄道 | 新幹線内の手荷物に対する警戒強化 | ○乗客に対して周知を行いつつ、車掌又はガードマンにより、走行中の新幹線において、手荷物の所有者確認の徹底 |
英文テロップの表示 | ○新幹線駅の他、在来線でも対応可能な駅の電光表示器において、英文によるテロップを表示 | |
旅客へのアピールの強化 | ○都内地下鉄の駅構内を巡回する係員への「視認性向上を目指したチョッキ」の装着等 | |
自動車(バス) | バスターミナルの警戒強化 | ○山手線主要駅及び全国政令指定都市の主要駅のバスターミナルにおいて、警備員又は職員を常駐させ、警戒を実施 ○主要な「一般自動車バスターミナル」において ・巡回の強化 ・1日16回以上の不審物等発見時の協力要請の構内放送の実施 ・ゴミ箱の閉鎖・集約化 |
営業所・車庫の警戒 | ○バス営業所・車庫で巡回を強化 | |
バス停へのはり紙掲示による周知 | ○全国の屋根つきバス停にテロ対策実施中であることを及び不審物発見時の協力要請を記載したはり紙の掲示 | |
ステッカーの貼付 | ○危険物持込禁止の協力要請を行い、東京都内の全ての路線バスのステップにステッカーを貼付 | |
船舶・港湾 | ターミナルの警戒強化 | ○旅客等の利用者に対し、はり紙の掲示等による注意喚起 ○不審物等発見の際の通報依頼に関する放送を実施 ○ターミナル内のゴミ箱の撤去又は集約化 ○巡回回数の増回、腕章等の着用 |
船舶への出入管理 | ○出入口監視強化(監視員配置・増員等)、出入口数制限 | |
船舶内の警戒強化 | ○船内巡回回数の増回 ○旅客等に対し、はり紙の掲示・職員の腕章等着用等による注意喚起 ○船内公共利用スペースからのゴミ箱撤去 ○不審物等の通報依頼放送を実施 ○消火器格納箱等の封印・立入禁止区域の設定 |
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埠頭等主要港湾施設の警戒強化 | ○巡回対象の拡大、巡回回数の増回、腕章等の着用 ○利用者に対し、はり紙の掲示等による注意喚起 |
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道路 | 高速道路等のSA・PAにおける警戒強化 | ○高速道路のSA・PAに設置されているゴミ箱の集約・撤去 ・原則として1箇所を除き撤去し、監視強化→有人SA・PA541箇所 ・撤去または封印→無人SA・PA等266箇所 (有人売店の食器等のゴミ入れ、自動販売機コーナーの空き缶入れ等、監視が容易なゴミ箱は存置) ○ポスターや館内放送等による利用者への広報 ○一般道についても「道の駅」管理者に対して、道路管理者と連携による施設(ゴミ箱等)の管理の徹底について文書で依頼 |
河川 | 河川、ダム、海岸施設等における警戒強化 | ○多くの人が集まる場所や重要な施設等におけるゴミ箱の撤去 ○巡回回数の増回 ○河川敷等でのイベント時等の重点的巡視 ○河川利用者に対する不審物等への注意喚起(放送など) |
工事現場 | 工事現場における管理体制強化 | ○安全確保のための再点検を実施 ○目立つ場所に看板を設置する等による注意喚起 |
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