国土交通省
 第4回ASEAN+3(日本、中国、韓国)観光大臣会合における
 共同声明について
 (インド洋津波災害に関し、我が国が「観光復興総合プログラム」を発表)

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平成17年1月25日
<問い合わせ先>
総合政策局国際観光推進課
(内線27418)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 本日(1月25日(火))、第4回ASEAN+3観光大臣会合が開催され、ASEAN+3(日本、中国、韓国)における観光の発展・協力等について意見交換が行われ、別紙2のとおり、共同声明が採択されました。
 会合では、昨年12月に発生したスマトラ沖の地震津波災害への対応が大きなテーマとなり、わが国から「観光復興総合プログラム」(別紙1)として被災国の観光復興に積極的に協力していく方針が発表され、各国から歓迎の意が表されました。
 また、「愛・地球博」をはじめとするわが国の実施する観光に関連するイベントがASEAN+3地域の観光交流を促進するものとして改めて認識されました。

  1. 日時  : 1月25日(火)09:00〜12:00〔現地時間〕

  2. 場所  : マレーシア・ランカウイ島

  3. 参加国: ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、
          ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ヴィエトナム、
          中国、日本、韓国
          (日本からは、洞国土交通審議官ほかが出席)

  4. 本大臣会合の成果:
     本会合の成果として、共同声明(別紙2)が採択された。


別紙1

観光復興総合プログラムの概要

国土交通省

 インド洋津波災害の被災国における観光の復興に向けて、観光客送り出し国として最大限協力する観点から、次の施策を実施する。

  1. 観光地の被災状況調査と風評被害防止

     被災観光地の被災状況を正確に把握するとともに、受入れに問題のない地域については、被災国と協力して、風評被害の防止を図るための措置について検討を行う。

     (参考)

    • 第1次調査団を、タイ・バンコク及びプーケットに派遣済み(1月22日〜26日)
    • 第2次調査団を、2月上旬に派遣予定

  2. 被災観光地復旧・復興等施策の実施

     観光客の受入れ体制が万全でない地域については、被災国からの支援要望に基づき、その復旧・復興に向けて、観光当局として最大限の支援を行うほか、ODA等の手法の活用も図る。

     (参考)

    • 技術協力
      • 人的協力: 専門家派遣、研修員受入れ等
      • 開発調査: 観光開発計画調査(マスタープラン)等
      • その他:   機材供与等 
    • 有償資金協力
      • 文化遺産の保護・保全
      • 観光地の修景、観光道路・桟橋・レストハウス等の観光インフラの整備


別紙2

第4回ASEAN及び日中韓観光大臣会合
2005年1月25日 マレーシア・ランカウイ
共同声明(仮訳)

 第8回ASEAN観光大臣会合及びASEAN観光フォーラム2005(ATF2005)に関連し、第4回ASEAN、中国、日本及び韓国の観光大臣会合が、2005年1月25日に開催された。同会合では、レオ・マイケル・トヤド・マレーシア観光大臣が、議長を務めた。

 全大臣は、2005年1月6日にインドネシア・ジャカルタで開催された地震津波災害についてのASEAN緊急首脳会議の成果に同意し、同会合での勧告の実施に対する最大限の支援を表明した。特に、全大臣は、中国、日本及び韓国からの調査団の派遣を含む被災地への旅行を促進する具体的な手法を実施することについて合意した。全大臣は、日本が被災地への旅行者を増加させるための総合的な計画を開始したことを歓迎した。

 全大臣は、2004年11月29日及び30日にラオス・ビエンチャンで開催された最近のASEAN+3及びASEAN+1サミットにおける観光協力と開発に関する決定、特に、(1)平和と繁栄に向けた戦略的パートナーシップに関するASEANと中国の共同宣言を実現するための行動計画、(2)総合的協力パートナーシップに関するASEANと韓国の共同宣言、(3)新千年紀における躍動的で永続的な日本とASEANのパートナーシップのための東京宣言(「日・ASEAN東京宣言」)を実現するための日ASEAN行動計画を歓迎した。全大臣は、ASEAN、中国、日本及び韓国の間の協力メカニズムを強化することが東アジアにおけるより大きな観光の成長につながることへの信頼を表明した。

 全大臣は、世界の観光の状況及び最近のASEAN、中国、日本及び韓国における観光の発展に関する意見を交換した。全大臣は、ASEAN、中国、日本及び韓国間の旅行者に関し、日中韓の三国がASEANへの旅行者の20%を占める最近の傾向に満足の意を表した。

 全大臣は、これまでの進捗を検討し、特に、共同プロモーション及びマーケティング、観光投資及び人的資源開発の分野で協力を強化するというASEAN、中国、日本及び韓国の観光当局の勧告に同意した。全大臣は、成果ある協力、特に、2004年のASEAN観光教育訓練ネットワークへの、中国、日本、韓国の参加に満足を表明した。全大臣は、2005年の5月に上海においてワークショップを中国が主催するとの申し出、東京の日本ASEANセンターを通じた効果的な協力プログラム、韓国のASEAN観光センターの設立の可能性を通じたASEANとの協力関係の一層の強化の確約を歓迎した。全大臣は、日本が主催する「愛・地球博」やその他のイベントが地域の観光交流を増加させることを確認した。
 全大臣は、2005年にASEAN、中国、日本及び韓国の観光当局間会合を主催するとの韓国の申し出を歓迎した。

 

(出席大臣等)

ブルネイ   アブドゥル・ラーマン・ダイブ 産業天然資源大臣
カンボジア   レイ・プロハス 観光大臣
インドネシア   ジュロ・ワチック 文化観光大臣
ラオス   ソンポン・モンゴンヴィライ 首相府大臣
マレーシア   レオ・マイケル・トヤド 観光大臣
ミャンマー   ティエン・ザウ ホテル観光大臣
フィリピン   ジョセフ・ドゥラノ 観光大臣
シンガポール   ビビアン・バラクリシュナン 貿易産業大臣
タ イ   クリッククライ・ジラペット 観光・スポーツ副大臣
ヴィエトナム   ファン・トゥー 国家観光局副局長
ASEAN事務局   プンギラン・マショール 事務局次長
中国   孫 鋼 中国国家旅游局副局長
日本   洞 駿 国土交通省国土交通審議官
韓国   リム・ピョンス 文化観光部副長官

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