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 渇水状況報告(6月27日現在)
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平成17年6月27日

<問い合わせ先>

河川局河川計画課

河川情報対策室

  (内線35392、35394)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  河川局では6月3日より渇水対策本部を設置していますが、状況変化に応じてお知らせを行っているものです。

 


  中部地方から九州地方にかけての少雨により、早い所では4月下旬から渇水となっており、現在、全国の一級水系109水系のうち17水系で取水制限が実施されています。

【新たに取水制限の開始等をした河川】

先週末から本日までに新たに取水制限等が行われた河川
  • 高知県の物部川で、24日より取水制限を開始
  • 愛知県の豊川で、24日より取水制限率を強化
  • 兵庫県の加古川で、25日より取水制限を再開
  • 愛媛県の銅山川で、27日より取水制限率を強化
  • 和歌山県の紀の川で、27日より取水制限を開始

【主な水系の渇水の状況】

先週末から本日までに新たに取水制限等が行われた河川
  • 吉野川では、早明浦ダムの貯水量の低下に伴い、香川県内の2市6町で減圧給水が行われ市民生活に影響が出ています。
  • 徳島県の那賀川では、阿南市及び小松島市の製紙工場などで生産調整や生産品目の変更が行われるなど被害が出ています。

【今後の見通し】

 気象庁の季節予報では、向こう1か月の降水量は平年並となっていますが、このまま少雨状況が続き、ダムからの補給をこれまでと同じペースで実施した場合、四国の早明浦ダム、鳥取県の菅沢ダムなど複数のダムにおいて、1か月内に貯水量が無くなる可能性があります。

 

 全国の渇水情報については、河川局ホームページに掲載しています。


 

【渇水状況報告 6月27日】

  中部地方から九州地方にかけては、4、5月の降雨が平年の半分程度であった地域が多く、6月に入っても少雨傾向が続いているため、河川の流量が低下しています。このため、6月27日現在、全国の1級水系109水系のうち、17水系で取水制限が実施されています。

【新たな取水制限の開始等】

先週末から本日までに新たに取水制限等が行われた河川は以下のとおりです。
  • 高知県の物部川では、永瀬ダムの貯水率が30%を下回ったため、24日より取水制限を開始しました。
  • 愛知県の豊川では、宇連ダムおよび大島ダムの合計の貯水率が概ね30%に低下したため、24日より取水制限率を強化しました。
  • 兵庫県の加古川下流部では、加古川大堰の貯水率が概ね70%に低下したため、6月6日より一時中止していた取水制限を25日より再開しました。
  • 愛媛県の銅山川では、富郷ダム、柳瀬ダムおよび新宮ダムの合計の貯水率が概ね40%に低下したため、27日より取水制限率を強化しました。
  • 和歌山県の紀の川では、猿谷ダム、大迫ダムおよび津風呂ダムの合計の貯水率が概ね50%に低下したため、本日(27日)より取水制限を開始しました。

【主な水系の渇水の状況】

吉野川水系(早明浦ダム)
 早明浦ダムによる供給が35%削減となっている香川用水の供給区域では、給水制限によって以下の2市6町で減圧給水が行われています。このため、一部の地域では高台などで水道の出方が悪くなるなど市民生活に影響を及ぼしています。

(給水制限)

50% 宇多津町(24日〜(22〜23日は5%))
10% 三木町 (26日〜)
7.4% 高松市 (22日〜)
5%

坂出市、香川町、庵治町(22日〜)、香南町(24日〜)、大野原町(26日〜)

那賀川水系(徳島県)
 4月26日から取水制限が行われていますが、既に徳島県管理の長安口ダムからの補給が停止し、その後、長安口ダム下流に位置する川口ダム(発電用)の最低水位以下の貯留水からの補給を行っていましたが、6月27日、これも困難になりました。
 このため、取水可能な量は、工場や水路の保安用水のみとなるなど、大幅に減少します。これまで、阿南市及び小松島市の製紙工場などで生産調整や生産品目の転換、回収水の利用などにより対応に努めていますが、一部では機械装置を最低限維持するだけの操業となっているなど、被害の増大が予想されます。

木曽川水系
  • 長良川河口堰で開発された水の活用
     三重県中勢地域、愛知県知多半島地域への長良川河口堰からの給水により、これらの地域での水道水の供給に問題は生じていません。
     また、愛知県では、木曽川を水道水の水源としている区域への給水が厳しくなっていることから、長良川河口堰からの補給水を愛知用水給水区域の一部へ送水しています。

  • 牧尾ダム、岩屋ダム、味噌川ダム、阿木川ダムの統合運用
     木曽川の支流である王滝川の牧尾ダム及び馬瀬川の岩屋ダムの貯水量が低下していることから、同じ木曽川流域でまだ水量に余裕のある木曽川本川の味噌川ダム及び阿木川の阿木川ダムからの補給を増強し、これら4つのダム全体として供給しています。

その他の水系
 上記以外で渇水となっている水系においても、水道用水として地下水や他の水源からの供給割合を増やすなどの措置がとられています。また、農業用水では、水田に水を取り入れることを順番制(番水)にしたり、水路で水位が低下している所ではポンプを使用したりするなどの対応がなされています。さらに、工業用水では、製品の品質に影響が出ない範囲で冷却水や洗浄水の使用水量を減らしたり、回収率(再利用)の増加などが行われています。

【今後の見込み】

  今後、仮に降雨の少ない状況が続き、ダムからの補給をこれまでと同じペースで実施した場合、四国の早明浦ダム、鳥取県の菅沢ダムなど複数のダムにおいて、1ヶ月内に貯水量が無くなる可能性があります。

【用語の説明等】

取水制限
少雨が長期化すると河川の流量が少なくなることから、農業用水、水道用水、工業用水として利用するため、上流のダムより水量の補給を行います。ダムの貯水量が大幅に低下し、十分な水量の補給を継続することが難しい河川では、河川からの取水を減ずる措置がとられます。

減圧給水
ある一定の取水制限率になった段階で、各家庭等に給水される水道の水圧を下げる措置がとられることがあります。減圧給水の度合いが高くなると、高台などでは水道の出方が悪くなるなど市民生活に影響が生じます。

貯水率
農業用水、上水道用水、工業用水のために用意された容量(利水容量)に対する現在の貯水量の割合を示したもの

残存日数(別紙2で示しているもの)
前の週と同じペースでダムからの補給を行った場合の残りの補給可能日数を目安として示したもの。降雨状況によって変動します。

 


 

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