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 第1回「技術基準検討委員会」の概要について
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平成17年6月28日

<問い合わせ先>

鉄道局技術企画課

 (内線40702、40704)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  1. 日時、場所
      平成17年6月28日(火)10:00〜12:00:国土交通省2階特別会議室

  2. 出席者
      家田座長、中村委員、石井委員、笹子委員、内田(滋)委員、内田(雅)委員、松本委員、荒井委員、牛島委員、東濱委員、吉田委員、山部委員(代理:口野)

  3. 議題
      福知山線事故の状況、近年の事故発生状況、鉄道に係る技術基準の考え方 等

  4. 議事概要
      資料について事務局より説明後、技術基準のあり方、今後の進め方等について、各委員より以下の意見が出された。

    (議論の前提について)

    • 事故等を踏まえると係員の質が変化してきていると感じる。係員の質の維持・向上策を行いつつ、これと並行して技術基準の検討を行っていくことが重要。
    • 利用者が鉄道の安全に関心を持つようなシステムの構築を望む。
    • 長期的な視点で、冷静に議論を行うことが必要。
    • 速度向上、高密度化といった利便性向上や環境面等他の取り組みを否定してはいけない。

    (技術基準のあり方について)

    • 性能規定化は正しい方向である。今回の議論は、そのもとで安全レベルをアップする議論をすべき。
    • 技術基準でどのような事態までを想定するかを意識しておくことが必要になっている。
    • 致命的な事故に至るリスクをなくせるようバックアップの強化が必要。
    • これまでの基準は「ルールを守ろうとする」前提で作られており、それでも生じるミスについてバックアップを考えてきた。今後は「ルールが守れない」事態も想定していく必要がある。
    • すべてを機械に頼ることは不適切。運転士のプライドや経験のもとで、致命的な部分はハードでバックアップするという考え方が必要。
    • 最終的なゴールを見据え、そこまでどう改善していくかを優先度、メリハリをつけられるよう考えていく必要がある。
    • 絶対的な安全はない。リスクを定量化し、合理的に最小化することが必要。
    • 新技術の評価、リスク管理、その他のトータルなマネージメントシステムについても議論が必要。

    (その他配慮事項)

    • 基準で位置付けたハード整備のための財政上の解決策、路線の実情に合わせた整備方法についても配慮を。

    以上の意見を踏まえ、次回の委員会で、基準の個別事項についての方向性を示せるよう事務局で各委員の意見を個別に聴取すること。次回は9/6(火)に開催予定。


参考

技術基準検討委員会の構成 
   
座長 家田  仁 東京大学 大学院 工学系研究科 教授 
委員 須田 義大 東京大学 国際・産学共同研究センター 教授
委員 中村 英夫 日本大学 理工学部 電子情報工学科 教授
委員 石井 信邦 京浜急行電鉄株式会社 顧問
委員 笹子 稔 社団法人 鉄道運転協会 専務理事 
委員 内田 滋  独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 鉄道建設本部 電気部長 
委員 内田 雅夫  財団法人 鉄道総合技術研究所 理事 
委員 松本 陽  独立行政法人 交通安全環境研究所 交通システム研究領域長
委員 荒井 一男  関東鉄道株式会社 鉄道部 運転車両課長 
委員 牛島 雅隆  東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 安全対策部長 
委員 東濱 忠良  東京地下鉄株式会社 取締役 
委員 山部 茂  南海電気鉄道株式会社 取締役 鉄道営業本部 副本部長
委員 吉田 孝登志 東海旅客鉄道株式会社 建設工事部 次長 

 

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