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 産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の
 認定について(北九州高速鉄道株式会社)

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平成17年7月28日
<問い合わせ先>
鉄道局業務課

(内線40612)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 北九州高速鉄道株式会社から産業活力再生特別措置法第3条第1項の規定に基づく事業再構築計画の認定申請があり、その内容を審査した結果、申請どおり認定しましたので、同条第7項の規定により、別添のとおり、当該認定に係る事業再構築計画の内容を公表します。


様式第三

認定事業再構築計画の内容の公表

  1. 認定した年月日
     平成17年7月28日

     

  2. 認定事業者名
     
    北九州高速鉄道株式会社

  3. 認定事業再構築計画の目標
    (1)事業再構築計画に係る事業の目標
     北九州高速鉄道株式会社は、昭和60年1月9日に小倉(現平和通)・企救丘間8.4kmを開業し、平成10年4月1日のJR九州小倉駅までの延伸開業を経て、現在、小倉・企救丘間8.8kmの軌道事業(モノレール事業)を経営している。
     輸送人員は平成16年度において約1,135万人(1日平均約3万1千人)であり、北九州市民の重要な交通機関として定着している。
     平成10年度以降は単年度黒字の計上を継続しているものの、開業後20年を経過し、今後、100億円にものぼる車両・変電設備・運行管理システム等の大規模更新が予定されていることから、これに備えて財務体質を強化する必要があるが、初期投資等に係る借入金等により、平成16年度末で約148億2千万円の債務超過状態にある。
     このため、北九州市等からの出資金82億円の100%減資を行なった上で最大株主である北九州市を引受先とする第三者割当増資を実行し、累積損失を解消するための無償減資を実施するなどの施策を含め、更なる財務体質の改善を検討していくこととした。
     また、平成17年5月に策定した平成17年度から21年度までを対象期間とする「中期経営計画」を確実に実行することにより、旅客サービスの向上、収益力の強化、効率経営の推進を図り、収益性の改善を図る。

    (2)生産性の向上を示す数値目標
     平成19年度には平成16年度に比べて、従業員1人当たりの付加価値額を16.6%向上させることを目標とする。

  4. 認定事業再構築計画の内容
    (1)事業再構築に係る事業の内容
    1中核的事業
     軌道事業

    2選定理由
     北九州高速鉄道株式会社が運営するモノレールは、小倉中心部から、ベッドタウンである小倉南区への8.8Kmを走行しており、沿線には北九州市立大学をはじめとする大学・高校、JRAの小倉競馬場、市民プール、市立病院等の施設が林立していることから、沿線住民の通勤、通学、買物、行楽等の際の移動手段として広く利用されている。近年の乗降客数は年間約1,135万人、1日平均約3万1千人であり、周辺住民にとって重要な移動手段として定着しており、今後も周辺住民が継続的に利用することが見込まれる。
     軌道事業収入が17年3月期の収入の94%を占めており、軌道事業が北九州高速鉄道株式会社の中核事業である。

    3事業再構築に係る事業の内容
     近い将来に予定されている大規模更新事業に備え、148億円にのぼる債務超過状態からの脱却と北九州市からの借入金のうちの大部分(283億円のうち270億円)の返済を図るため、平成17年9月に北九州市等からの出資金82億円の100%減資を行うと同時に、北九州市が有する北九州高速鉄道株式会社への貸付金の現物出資による第三者割当増資を実施する。
     更に、平成17年11月に北九州市からの出資金の無償減資及び資本準備金の取崩しを行うことにより、平成17度末までに未処理損失の解消を図る。

    (事業の構造の変更:増資)
    • 増資額:27,038,800,000円(うち13,519,400,000円を資本金に組入れ)
    • 増資前の資本金: 0円
    • 増資後の資本金:13,519,400,000円
    • 増資の方法: 北九州市が有する北九州高速鉄道株式会社への貸付金の現物出資による第三者割当増資
    • 増資予定日:平成17年9月上旬(予定)

    (事業革新)
    モノレール沿線住民へのサービス向上並びに高齢化社会を見据え、高齢者のモノレール利用促進の観点から、以下の施策を実施する。
    これらの施策を積極的に実施することにより平成20年3月期の新商品(シルバーパス)の売上高を総売上高の1.0%以上とすることを目標とする。
    1高齢者等がモノレールを利用しやすいサービス提供等
    • 全社員が「わたしたちは変わります」ワッペンの着用
    • 駅窓口への当務者の顔写真付紹介カード及び運転室への乗務員の名札掲示
    • 荷物運搬、歩行の補助強化等

    2シルバーパスの発行及びシルバー会員の組織等
    • シルバーパス(65歳以上を対象にした定期券)の発行
        高齢化という社会情勢を鑑み、高齢者の福祉に貢献するとともに、中心市街地の活性化を促進し、潜在的な利用者の掘り起しを図ることを目的にモノレール会社では全国初となるシルバーパス(65歳以上を対象にした定期券)を発売する。
    • シルバーパス販売促進策
        敬老の日フリーパス及びねんりんピック記念乗車券の発行
    • シルバー会員(シルバーパス購入者)の組織
        シルバー会員向けのツアー企画・募集及び文化講座・教養講座開講
    • シルバーパス購入者向け利便増進策
        沿線施設・店舗割引制度及びタクシー乗り継ぎ割引制度の創設

    3その他の増収策・利用者利便増進策
    • クレジットカードでの定期券発売開始
    • インターネットでの定期券申し込み開始
    • 区役所売店等での委託回数券の販売拡大とシルバーパス申込書取次ぎ
    • 夏休み通学応援きっぷ等の企画乗車券の拡充等

    (2)事業構築を行う場所の住所
      
    北九州高速鉄道株式会社 本社 福岡県北九州市小倉南区企救丘二丁目13番1号

    (3)関係事業者
      該当なし

    (4)事業再構築を実施するための措置の内容
      別表のとおり

    (5)事業再構築の開始時期及び終了時期
        開始時期:平成17年7月
        終了時期:平成20年3月

    (6)事業再構築に伴う労務に関する事項

    1 事業再構築の開始時期の従業員数(平成17年7月時点) 143名
    2 事業再構築の終了時の従業員数 141名
    3 事業再構築に充てる予定の従業員数 141名
    4 3中、新規に採用される従業員数 34名
    5 事業再構築に伴い出向または解雇される従業員数 該当なし


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