平成17年3月4日 |
<問い合わせ先> |
自動車交通局技術安全部 |
技術企画課 (内線42202) |
審査課 (内線42302) |
鉄道局施設課 (内線40802) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
今般、西日本旅客鉄道(株)(以下「JR西日本」という。)及び(株)小松製作所(以下「コマツ」という。)等の車両メーカーから、鉄道保線用自動車に関する車両総重量超過の問題に関する情報を入手しました。
現在、国土交通省では、事実関係を明確にするため関係者からの聴取を進めているところでありますが、入手した情報を見ると、本件は道路運送車両法に違反し、自動車の安全確保の問題、運転免許の問題等の諸制度に抵触する重大な問題であります。 国土交通省では、今後、各車両メーカー、各鉄道事業者において、同様の問題が生じていないか調査を進めるとともに、関係機関と連携し、厳正かつ適切に対処致します。 |
<概要>
鉄道保線用自動車は、通常の自動車に軌道走行装置及び高所作業台、クレーン、発電機等の作業機器を装備したものであるが、コマツは、JR西日本に納車する10台の鉄道保線用(トンネル検査用)自動車について、平成13年及び平成15年、新車検査に当たって一時的に一部の装置を装備しないことにより、車両総重量を実際に使用する状態(8トンを超える状態)より軽くして、8トン未満で自動車検査証を取得した。
コマツの他、三菱重工業(株)、(株)ヤナセ等においても、鉄道保線用自動車のJR西日本への納車に当たって、同様の車両総重量の過少申告により自動車検査証の取得が行われた。
<車両総重量超過による問題点>
(1) 安全確保
ベース車は車両総重量8トンを限度とした設計で製作されており、著しい重量超過は、車台の強度不足、ブレーキ能力不足等を招く危険性がある。
(2) 運転免許
車両総重量8トン以上の自動車を運転するためには大型免許が必要である。
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