国土交通省
 2004年の我が国のクルーズ等の動向について
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平成17年3月22日
<問い合わせ先>
海事局外航課
(内線43323、43324)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  1. 我が国のクルーズ人口について
     2004年の我が国のクルーズ人口*1は、約16万人であり、3年連続の減少傾向に歯止めがかかり、前年に比べ14.3%増加した。このうち、外航クルーズ乗客数は約7万3千人(対前年比24.7%増)、内航クルーズ乗客数は約8万7千人(同6.8%増)であった(図表−1参照)。

  2. 外航クルーズの動向について
     2004年の外航クルーズ乗客数は、2000年をピークに3年連続の減少に歯止めがかかり、SARS等の影響を受けた前年に比べ回復傾向が見られる。日本船社が運航する日本籍外航クルーズ船(別紙1参照)については、利用者数は約1万6千人と前年に比べ増加し、エリア別で見るとオセアニア・ミクロネシアが約3倍の伸びを示している。また、外国船社運航船(日本船社支配外国船を含む。)についても、利用者数は約5万8千人と増加している(図表−1参照)。
     また、フライ&クルーズと日本発着クルーズを合わせた外航クルーズ全体の人泊数も、2泊〜3泊のショートクルーズの利用者が減少し、4泊〜13泊の利用者が増加(シェアは41.8%から44.5%に増加)したことから人泊数は約68万9千人・泊、平均泊数9.4泊と前年と比べ増加しており、純粋に船旅を楽しむクルーズが増加してきているものと考えられる(図表−4参照)。
     目的別に見ると、外航クルーズにおいては、レジャー目的の利用者が90.3%と前年に引き続き90%を超えており、一方、団体旅行による利用者は1.0%と前年に引き続き減少したことからも、団体旅行から個人旅行へシフトする傾向は依然として続いている(図表−2参照)。
     また、クルーズエリアについては、乗客数で見ると、バルト海2泊以下を除くとアジアが大きなシェアを占めており、また、カリブ海、北米、アラスカ、メキシコが過去最高の伸びを示し倍増している(図表−6参照)。

  3. 国内クルーズの動向について
     2004年の内航クルーズ乗客数は、約8万7千人であり、1995年をピークに7年連続で減少傾向にあったが、昨年増加に転じ、2004年も引き続き増加した(図表−1参照)。
     泊数別の割合としては、2〜3泊が大きなシェアを占めており、1〜3泊以下で78.0%を占めている(図表−5参照)。
     また、日本の外航クルーズ船社が運航する内航クルーズの人泊数については、約22万5千人・泊となった。人泊数は前年に比べ増加しているものの、平均泊数は2.7泊で前年に比べわずかに減少していることは、手軽にクルーズが楽しめるワンナイトクルーズの利用者が増加したためと考えられ、クルーズ人口の裾野が拡大してきている傾向がうかがえる(図表−5−2参照)。
     目的別では、レジャーが82.7%を占めており、そのうちワンナイトによる利用が25.1%と前年に比べ増加傾向にある(図表−3参照)。

  4. 外航旅客定期航路について
     日本発着の外航旅客定期航路(平成16年末現在14社14航路が運航。別紙2参照)を利用した日本人客数は、約45万7千人と前年に比べ35.9%増加した(図表−7参照)。これは、韓国航路に就航する高速船が増隻され、フェリーについても新造船就航に伴う速力アップにより増便が図られたことにより、同航路の利用者が大幅に増加したことによるものと考えられる。

     この資料は、1986年以来毎年我が国のクルーズ等*2の動向について統計的にまとめているものである。

    *1クルーズ人口:
     外航クルーズと内航クルーズを合わせた日本人乗客数。船内1泊以上を対象とし、日帰りクルーズは除く。内航クルーズ乗客数は、日本籍外航クルーズ船による内航クルーズの乗客数に97年より内航フェリーによるクルーズの乗客数を含めている。

    *2調査方法:
     我が国クルーズ船社、外航クルーズ船社代理店及びクルーズを含む海外旅行を取り扱う旅行会社(136社)を対象としてアンケート調査(回答数132社、回答率約97%)を行っているものである。なお、2004年調査対象数は、2003年調査対象数より9社追加を行っている。


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