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 『インド洋津波防災ワークショップ』の開催について
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平成17年8月11日
<問い合わせ先>
港湾局建設課国際業務室

(内線46552)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 昨年末に発生したスマトラ沖地震・津波は、インドネシアをはじめインド洋沿岸各地に甚大な津波被害をもたらしました。今回の地震では、地震・津波規模の大きさもさることながら、行政及び住民の津波に対する知識不足による防災対策の遅れや地域住民の防災意識の低さが被害を増大させたと考えられています。今回の地震以前にもインド洋沿岸地域では定期的に巨大地震が発生していますが、同地域以外にも、中南米西岸、太平洋諸国等、多くの地域で津波発生の危険性があり、防災対策の遅れている地域では、甚大な地震・津波被害が懸念されています。
 一方、過去に幾多の地震・津波災害を経験している日本は、(独)港湾空港技術研究所(理事長 小和田 亮)での研究をはじめ、津波防災に関しては世界トップレベルの知見と技術を蓄積しています。これらの日本の経験と技術を、津波防災技術の遅れている世界各国へ伝え、各国に見合った防災対策の立案・実行に資するために、インド洋沿岸諸国の津波研究者を日本へ招へいし、下記のとおり「インド洋津波防災ワークショップ」を国土交通省の開発途上国研究機関交流事業により開催します。
 なお、このワークショップにはJICA集団研修『港湾開発・計画コース』(5/31〜9/2)研修生15名も合流します。
 また、視察先のひとつであり、安政地震による津波から村人を救った物語「稲村の火」で有名な和歌山県広川町において、和歌山県の防災担当者と津波防災に関する意見交換を行うために、『国際津波防災セミナー』を開催します。

 

■津波防災ワークショップ
1.日時: 平成17年8月15日(火)〜8月27日(土)
2.場所: 国土技術政策総合研究所(横須賀) 研修センター
3.主催: 国土交通省、(独)港湾空港技術研究所 
4.協力: (独)国際協力機構(JICA) 
5.参加者: Dr. Rajender Kumar Chadha 国立地球物理研究所主任研究員(インド)
Dr. Masimin シャクアラ大学土木学部講師(インドネシア)
Dr. Amjad Abdulla 環境建設省戦略政策局副局長(モルジブ)
Dr. Saman Samarawickrama モラトゥワ大学土木学部講師主任(スリランカ)
Dr. Anat Ruangrassamee チュラロンコン大学土木学部助教授(タイ)
(5ヶ国5名)
JICA研修生:カンボジア、中国、エジプト、ホンジュラス、マレーシア、ミャンマー、オマーン、パナマ、
パプアニューギニア、スリランカ、シリア、バヌアツ(12ヶ国15名) 
6.日 程: 8/15(月) 来日
8/16(火) インド洋沿岸諸国の津波被害調査報告
8/17(水) スマトラ沖地震津波の発生メカニズム
8/18(木) 津波観測技術と数値シミュレーション手法
8/19(金) 震災復旧と都市防災(神戸港)
8/20(土) 移動日
8/21(日) 移動日
8/22(月) 国際セミナー(和歌山県広川町)
8/23(火) 防災まちづくり(和歌山県田辺市)観光客対策(和歌山県白川町)
8/24(水) 津波ハザードマップと避難シミュレーション
8/25(木) 今後の津波防災について討議  8/26(金) 各所表敬・成果報告
8/27(土) 帰国
       
■国際セミナー
1.日時: 平成17年8月22日(月)13:00〜16:50
2.場所: 和歌山県広川町役場 会議室
3.主催: 国土交通省、近畿地方整備局、(独)港湾空港技術研究所
4.協力: 和歌山県、広川町、田辺市、白浜町、(独)国際協力機構(JICA)
5.参加国: 同上
6.内容: (1)近畿地方整備局の津波防災(発表者:近畿地方整備局)
(2)和歌山県の津波防災(発表者:和歌山県)
(3)スマトラ沖地震津波の概要(発表者:港湾空港技術研究所)
(4)津波被害報告(発表者:インド、タイ参加者)
(5)意見交換及び討議
■その他
 和歌山県広川町で開催する国際セミナーについては、報道機関にのみ公開します。
 また、ワークショップの結果については、ワークショップ終了後に報告(プレス発表)する予定です。
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