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国連水と衛生に関する諮問委員会「アジアの対話」の結果について(お知らせ)

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 国連水と衛生に関する諮問委員会「アジアの対話」の結果について(お知らせ)

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平成19年6月5日
<問い合わせ先>
土地・水資源局
水資源部水資源計画課
(内線31251、31253)
TEL 03-5253-8111(代表)

 

 国連「水と衛生に関する諮問委員会」がアジア主要国の水担当大臣を含むハイレベルを招いて、アジア地域の水と衛生の問題解決について議論する「アジアの対話(Asian Dialogue)」が、5月31日(木)に上海で開催されました。
 アジア諸国からは10カ国の代表が出席し、我が国からは、棚橋通雄・水資源部長が代表として出席しました。

  1. 日時:平成19年5月31日(木)

  2. 開催地:中国水利部 太湖流域管理局(上海)

  3. 開催目的:
     アジア地域における、水と衛生に関するミレニアム開発目標達成を加速させることを目的とし、アジア主要国の水担当大臣を含むハイレベルが意見交換を行い、今後必要となる取り組みを明らかにする。

  4. 位置づけ:
     国連「水と衛生に関する諮問委員会」が主催し、アジア開発銀行及び中国政府が共催する会合

  5. 主な出席者:
    (1)「水と衛生に関する諮問委員会」メンバー:18名
    • ウィレム・アレクサンダー皇太子(議長)
    • ウッシー・アイト:ドイツ連邦経済協力開発省政務次官(副議長)
    • アブ・ゼイド:エジプト灌漑水資源省大臣
    • ワン・シェチュン:前中国水利部長
    • 尾田栄章氏:元河川局長/前日本水フォーラム事務局長 等
    (2)アジア主要国からの代表者:10名(アルファベット順。日本以外の参加者の役職は仮訳)
    • バングラディシュ、(ゾバエル・水資源省政務官)、
    • 中国(陳・水利大臣)、・インド(ソズ・水資源省政務官)、
    • 日本(棚橋・水資源部長)、・韓国(クウォン・建設交通部水資源局長)、
    • パキスタン(ジャトイ・水電力省大臣)、
    • フィリピン(ボノアン・公共事業道路省政務官)、
    • シンガポール(ギン・公共事業委員会政策計画課長)、
    • タジキスタン(イソエヴ・干拓水資源省計画建設課長)、
    • ヴェトナム(ホー・農業農村開発省副大臣)
    (3)その他国際機関
    • アジア開発銀行副総裁
    • メコン川流域委員会総裁 など

  6. 概要
    (1)開会式
     冒頭、議長のウィレム・アレクサンダー皇太子、シーサラム・アジア開発銀行専門官、王・前中国水利部長、陳・現中国水利部長より挨拶が述べられた。  続いて、諮問委員会事務局より、水と衛生に関する国連ミレニアム開発目標(2015年までに安全な飲料水及び衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する)について、安全な飲料水やトイレなどの基本的な衛生施設を利用できない人々の大半がアジアにいる、などの深刻な状況が紹介された。
     参加者は、アジアの持続可能な発展のためには水と衛生に関する問題の解決が重要であることを認識し、「2008国際衛生年」「水事業体パートナーシップ」「水災害と統合水資源管理」のテーマについて意見交換を行った。

    (2)「2008国際衛生年」について
     参加者は、貧困層の衛生施設の不足が、発展を抑制し、健康に悪影響を与え、生態系を悪化させていることについて対話を行い、昨年の国連総会で2008年が国際衛生年とすることを採択されたことについて評価するとともに、2008年以降も水に関する衛生を改善するための取り組みを行うこととした。

    (3)「水事業体パートナーシップ」について
     参加者は、如何にして水道料金は持続的な水供給を確保する手段となりうるのかについて対話を行い、利水者団体等などの調整を通じて、利害関係者の参加を拡大することの重要性について意見交換を行った。

    (4)「水災害と統合水資源管理」について
     日本を含む多くのアジア諸国が、洪水対策とリスク分析の重要性を強調した。気候変動により水関連災害が頻発する可能性があることに注目し、水と衛生に関する国連ミレニアム開発目標の早急な達成の必要性が指摘された。
     そして参加者は、2008年に開催される国連持続可能な開発委員会第16会期(CSD16)において(早急な策定が国際的な合意事項となっている)統合水資源管理計画に関する進捗状況を共有することを確認した。

    (5)「第1回アジア・太平洋水サミット」について
     参加者は、今年12月に大分県で開催される「第1回アジア・太平洋水サミット」について賛意を示した。


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