安全に関する車載型故障診断装置（安全OBD）についての検討を開始します！

平成１９年９月１４日

＜問い合わせ先＞

自動車交通局

技術安全部技術企画課

（内線42252、42257）

TEL 03-5253-8111（代表）

　近年、自動車の安全装置の電子制御化が進展するなど、車両はますます高度かつ複雑なものとなっています。安全装置は使用過程における性能維持が重要であるため、装置の信頼性についてドライバーへ情報提供して整備を促すことや、新技術の導入に合わせて検査チェック体制を改善すること等によって、安全を確保することが必要です。このため、より高度かつ簡便な手段で安全確保を図る方法として、故障した場合に警報を発する等の車載型故障診断装置（OBD; On Board Diagnosis）を活用することが考えられています。

　安全OBD の必要性については、既に環境分野において導入が進められているOBD を参考に、使用過程車の安全対策を講じることが必要であると平成18 年６月の交通政策審議会においても提言されているほか、平成１９年５月に国土交通省が取り纏めた「ＩＣＴが変える、私たちの暮らし～国土交通分野イノベーション推進大綱～」においても指摘されているところです。

　このため国土交通省では、安全OBD の導入に向けた調査・検討を（財）自動車技術会に委託し、これを受け自動車技術会では、学識経験者、メーカー関係者、検査・整備関係者からなる安全OBD 検討会を設け（委員名簿：別紙参照）、第一回検討会を９月１８日に開催する予定としております※。検討会では、今年度中を目途に、電子制御を用いた車両安全装置や故障診断装置、車内通信システムの現状把握、安全OBD に求める機能や技術的可能性の検討を行い、安全OBD 導入のためのロードマップを作成することとしています。

※会議は傍聴不可、頭撮り可です。議事概要を後日公表する予定です。

別紙　安全OBD 検討会委員名簿

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