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中華航空事故に関連した我が国航空機に対するスラット機構部取付状態の一斉点検における不具合の発見について


 

 

 


 中華航空事故に関連した我が国航空機に対する
 スラット機構部取付状態の一斉点検における不具合の発見について

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平成19年8月30日
<問い合わせ先>
航空局航空機安全課
(内線50232)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 中華航空機事故に関連し、事故機(B737-800)の製造国政府である米国連邦航空局(FAA)が事故機と同系列型機(B737-600、-700、-800、-900)を対象に、8枚全てのスラット(前縁高揚力装置)の「機構部の取付状態の点検」と「ナットの適正なトルク値での締付け」を指示する耐空性改善命令(AD)を発行したことを受け、我が国航空局も26日(29日に一部実施期限前倒し)に耐空性改善通報(TCD)を発行し、我が国対象機(23機)に同様の指示をしております。

 同指示に基づく点検の結果、我が国対象機のうち1機1箇所で機構部品中のワッシャーが装着されていなかったことが(29日深夜)発見され、同機の運航会社から本日航空局あてに報告がありました。当該箇所は事故機の不具合箇所(No.5スラット内側)とは異なり、左主翼先端側のNo.1スラット内側であり、ボルト・ナット等その他の部品はスラット・トラックから脱落することなく装着されたままで発見され、周辺にワッシャーは見当たらなかったとの報告でした。また、同機は本年1月の就航以来、当該機構部の交換・点検等の作業は実施されていないことも併せて報告がありました。

 我が国航空局は、当該報告を受け、本日、米国連邦航空局に対し情報提供を行い、原因究明と必要な対策の検討を依頼したところです。

 なお、他の22機の我が国対象機については、本日夕方までにTCDに従って全てのスラット機構部の取付状態の点検を終え、異常のないことが確認されています。


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