国土交通省
「21世紀初頭における物流政策の基本的方向について」
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はじめに
 新たな世紀を迎えようとしている今、我が国は、経済の大幅な成長が望めない中で、グローバルな競争の一層の進展、情報通信技術の飛躍的発展、国民の価値観の多様化、急速な少子高齢化の進行等の経済社会の大きな変革期にある。その中で、21世紀において経済を発展させ、真に豊かで活力のある社会を築き上げていくためには、我が国の経済社会システム全体についてこれらの変革に適切に対応した見直しが必要であり、国民生活や経済活動を支える基盤として重要な役割を果たしている物流においても、変革に対応した新しい姿に転換させることが重要である。このため、21世紀を迎えるに当たり、的確な現状分析に基づき、物流がいかにあるべきか、いかにより良い物流の構築を図っていくべきかについて長期的展望に立った確固たるビジョンを示していくことが必要となっている。

 以下においては、我が国の経済社会の変化について考察を加え、21世紀初頭において物流が果たす役割と課題、物流における行政の役割、具体的な施策のあり方について議論を深め、行政をはじめとする関係者間の取組みについての基本的な指針を示すことにより、物流の構造改革を通じた豊かな国民生活、我が国経済の発展、環境に優しい社会の実現を図っていこうとするものである。

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