国土交通省
第6回事故調査検討会WGの結果概要について
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平成12年4月13日


 今回のWGは、4月7日の事故調査検討会・WG合同会議に引き続き、作業状況等についての報告および討議を行うとともに、現地試験について、測定の項目や方法、実施体制、試験行程等に関する、より詳細な検討が行われた。

1.現地試験方法について検討した結果、以下の要領にて実施することとされた。
 (1)実施体制
  現地試験は、事故調査検討会において検討された方法および項目に基づき、運輸省が実施する。
 このため、4月25日晩〜28日晩(予備日:29日晩、30日晩)の現地試験の実施にあたっては、試験実施本部を設置し、全体の指揮にあたることとした。
 また、試験の実施に際しては、事故調査検討会からも現地試験にかかわる主なメンバーが参加し、データ測定の方法や測定結果等について直接確認・検討できる体制とすることとした。
 (2)試験の行程
  現地試験の実施にあたっては、塗油状況、静止輪重比の大きさといった条件を設定した上で走行することが必要であるが、今回のWGにおいて、試験の行程は以下を基本として実施することとし、詳細事項について今後さらに検討を進めることとされた。

   ○試験行程
     4月25日晩 塗油:有 静止輪重比:小
        26日晩 塗油:無 静止輪重比:小
        27日晩 塗油:無 静止輪重比:中
        28日晩 塗油:無 静止輪重比:大

   ○試験走行速度
      約15km/hからの惰行、約10km/hおよび15km/hでの力行、約20km/hからの
     制動、約20km/h、30km/hおよび40km/hでの定速

2.シミュレーションの状況に関し、以下の報告があった。
  車両運動シミュレーションは、東京大学生産技術研究所のモデルと鉄道総合技術研究所のモデルを用いて進めており、現在は、現場付近における軌道状況の正確なデータの入力や、計算に用いる諸定数の精査などにより、実際の車両の挙動の再現精度向上を図っている。今後、これら2つのモデルのクロスチェックを行うことにより、出力データの信頼性を確認しつつ分析を進めることとしており、また現地試験の実施後には、測定データとの照合を行ってシミュレーションの完成度をより高めることとしている。

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