国土交通省
第8回事故調査検討会WGの結果概要について
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平成12年5月11日

 今回のWGは、4月下旬に実施した現地試験に関し、現在、地上測定データと車上測定データのクロスチェック等により測定データの精査が進められていることから、その作業の状況について報告が行われた。  今後、精査されたデータに基づき、塗油状況、静止輪重差、運転パターン等の条件が脱線係数に与える影響度等の検証を行っていく予定である。

  また現地試験では、車輪踏面がレールからやや浮き上がる状況が観測されたが、どのような条件の下でこのような現象が生ずるのか、測定データの解析を進めるとともに、シミュレーションによる検証を行うこととしており、その結果を、今後の脱線メカニズムの推定作業へ反映していくこととしている。  また、今回の事故に対する緊急措置として、運輸省より全国の旅客鉄軌道事業者に指示した脱線防止ガード等の設置について、設置完了時期に関する調査結果がとりまとめられたことから、今回のWGにおいて報告が行われた(別紙)。 

  なお、今後の検討にあたり摩擦に関する知見が重要との考えから、今回より事故調査検討会及びWGのメンバーとして、摩擦分野の専門家である東京工業大学工学部機械知能システム学科 中原綱光 教授に加わっていただくこととなった。

  日比谷線脱線衝突事故を踏まえた脱線防止ガード等の設置に係る実施計画について

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