国土交通No.115

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国土交通No.115

シリーズ探訪・探究蒜山高原。第14回岡山県真庭市岡山県真庭市真庭市は高原や農村、町並みなど景観に配慮したまちづくりを行っている。名も知られない田舎の風景が、“どこか懐かしい心癒される風景”となって生まれ変わり、どこにでもありそうな静かなまちに多くの観光客が訪れるようになった。護団体、有識者などに呼びかけ、〝真保護活動そのものがエコツーリズムとが地元の町おこしグループや自然保然環境を持っています。と考え、〝観光カリスマ?の徳永巧氏て、水田、古民家など世界に誇れる自て行く家をなんとかして保存したいヨーロッパなどと比べて森も発達してい景がひとつ消えかけていた。朽ち果て色を併せ持つ貴重な地域です。日本はなり、日本独自の温かい農村の原風は、山里の風景を持ちながら高原の景す人がいなくなった古民家が廃屋と「大山隠岐国立公園に隣接する蒜山世界遺産が話題になる一方で、暮らたところか。豊かな暮らしやすい風土でもあった。民家が佇む風景は、日本のスイスといっに富み、温泉や森林など自然の恵み原に開けた農村にログハウスではなくた。自然災害も少なく、四季の変化ジャージー牛の放牧風景が広がる。高民話から抜け出したような風景だっ北部は鳥取県と接し、蒜ひる山ぜん高原には―が点在していた。それは、まるで桜、川、大きな木、田んぼ、水源の森茅かや葺ぶき屋根の家、黒塀、白壁、神社、新自し然い景観観光のの保ス護タ活イ動ルにをど、ずっと残しておきたいと思わせる新聞などでも紹介されている。の文化財に指定されてはいないけれ在1000以上あり、個々の風景はまちには、天然記念物や史跡など掘り起こされた「真庭遺産」は現真庭遺産世代へ伝承されています」(徳永氏)人さんの技術やノウハウなども次のざまな試みが行われていた。動の中でたとえば古民家を建てる職してまちの空洞化を防ぐため、さまがら保護保全を進めています。その活今ある地域の財産や資源を活用史的資源などとして捉え、活用しな強会を始めたのは1993年。それらを文化財、生態系、景観、歴が集まり〝21世紀の真庭塾?という勉と考えました。う危機感から、地元の若手リーダーる知恵やアイデアも生まれるだろう流出などが起こるのではないかとい人に知ってもらえたら残して活用す業も低迷しており、観光客や人口のと呼んでいます。掘り起こし多くの当時、有名な観光地が少なく地場産してきた地域の財産を『真庭遺産』山陰地方とのアクセスはよい。半面、トータルとして〝日本の魅力?を発信岡山道・中国道・米子道の開通によりが、人と自然との関係を語り続け、庭市は、岡山県北中部に位置する。「主役ではない、脇役かもしれない162005年五町四村が合併した真庭遺産研究会?は発足した。