国土交通No.116

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国土交通No.116

特集多様なライフスタイルに応える住環境の整備に仲良くなった。みな土曜日が来るので、この集まりが広まり、参加するうちが多い。デイサービスなどでの口コミし。いつもはひとりで食事をしている人参加者のほとんどが高齢の一人暮らう機会でもある。暮らしの知恵を若い世代が教えてもら年長者の知識や郷土の食文化を学び、草を摘み、天ぷらを揚げることもある。ちが参加して、一緒に山で食べられる野たり、民謡を歌ったり、地域の子どもた緒に昼食を食べる。時には農作業をし味噌など季節の料理をみんなで作り、一使って、草餅、ちまき、月見団子、そば、たパーゴラの下で、地元の旬の食材をまりを開催。「たまり場」と名付けられ山陵会では、毎週土曜日に地域の集れ、かまどやいろりもある。のげる場所にテーブルとベンチが置か大きな傘のような屋根があり、雨をしは、「パーゴラ(表紙写真)」と呼ばれるスペースも設けている。住居棟の前にバシーをしっかり確保しつ、地域交流ろんちは、住宅として個人のプライできる共生・協働の暮らし年齢・性別を問わず参加一番多いという。000円。現在の入居者では1万円が鹿児島県霧島市の現状霧島市の人口は12万7999人。市全体の高齢化率は22.4%。ろんちのある溝辺では23.2%だが、周辺には30%を超える地域もある(平成24年5月1日住民基本台帳人口)。また霧島市では高齢者のいる世帯のうち高齢者のみの世帯が約65%を占めた(平成22年国勢調査)。高齢者の孤立を防ぐ対策が急務となっている。地域ケア体制の構築をめざしている。人達や子どもたちまでも巻き込んで、支えるとともに、地域の人々、特に若い医療と福祉の連携で入居者の生活をで住宅である「隠居長屋ろんち」では、語る。老人福祉施設ではなく、あくまあきらめない生き方を尊重したい」とかけあってでも自立して暮らすことをに助け合ったり、少々、みんなが迷惑を隣・友人との関係を続けながらお互いの人の人生にとって大事なことです。近の暮らしを自分で決められることはそ「どんなに介護が必要になっても、自分など、課題もある。それでも徳永氏はり、低い家賃収入からの維持費の捻出ど公共交通が不便であり、夜間の見守鹿児島空港からは近いもののバスなまれる貴重な時間だ。とっても近所の人が来て、関わりが生が待ち遠しいという。ろんちの住人に隠居長屋ろんちの風景三味線に合わせて民謡を唄い、踊る。伝統芸能は共通の話題。「ろんち」や「たまり場」は、地域の地名「論地」「玉利」に由来。畑でサツマイモの苗を植える。農作業や料理は、長年培ってきた技や知恵を披露する場でもある。収穫もまたイベントになり、ろんちを中心とした新たな近所づきあいも生まれていた。入居者の方の自室。家族との写真やろんちの住民に祝ってもらった誕生日の写真が飾られている。「先生(徳永医師)が近くにいて、みなさんが気にかけてくれるから安心です。寂しくなくていいですね」2012.8-907食堂での食事風景。火曜と木曜にもランチ(200円)を提供しており、山陵会のスタッフや、ろんちの住人、近隣住民の方々が集う場となっている。住宅は長屋形式。「今は隣の人の音や声で安心して暮らせています」玄関脇に椅子を置いたところ、ご近所同士のコミュニケーションが生まれた。