国土交通No.117

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「浴火鳳凰(よっかほうおう)-Phoenix From The Flames」(王文志〈ワンウェンヂー〉氏)(愛称:バンブーハウス)試練を乗り越え再生を願うため、平成24年3月11日から約1カ月かけ、市民ボランティアと制作。昼と夜では違った表情を見せる。Photo(2点共に):村井勇シリーズ探訪・探究第16回新潟県新潟市新潟県新潟市信濃川と阿賀野川。この2つの大河と日本海が出会う新潟市で行われている“開港都市にいがた水と土の芸術祭2012”(会期7月14日~12月24日)。芸術祭を通して新潟市の歴史に触れた。祭?のプロデューサーである小川弘幸氏。した。作品によっては市民の手も借独自性です」と語るのは、〝水と土の芸術場所を見つけてもらい、作品を制作「この水と土との関わりこそ新潟市の場所を案内。そして「ここだ」という水と土との闘いを繰り返していた。に招待し、水の記憶、土の匂いの残るは、我々の何代か前のつい最近まで、示。展示場所については、作家を新潟言われている越後平野の水田地帯に乾田化していく。今では「美田」と組の作家による作品を市内各地で展60招しょう聘へいと公募で選ばれた国内外の約水機場も作られ、治水を維持し、徐々1つ目の柱はアートプロジェクト。年には当時東洋一の能力を誇った排芸術祭の特徴です」路や河道改修が行われる。1948「3つの柱で構成しているところが、この状況を改善するために、分水3つの柱いとまで言われていた。り返す。3年に1度しか米がとれな芸術祭?を開催することになる。のたびに川が氾濫し、土砂水害を繰に発信しようということで〝水と土の品質の低いものだった。さらに、大雨と土の文化都市にいがた』を国内外過酷な環境で作られた米は、著しく町おこしを?という要望もあり、『水りながら年中農作業を強いられた。市民から〝文化を活用した事業でろでは、腰ではなく胸まで泥水に浸かました」人々は水の引かない田で、ひどいとこではないか、というところに行き着き「地図にない湖」と言われるほど。と考えた時、〝水と土との成り立ち?ほとんどが湿地であった。かつては村と今の新潟市を貫くものは何か、内陸部は、1950年代前半まできくなりました。合併する前の市町形成された。「新潟市は、2005年の合併で大砂が、海や風の影響を受け堆積し、濃川や阿賀野川などの川が運んだ土新潟はもともと海の底にあった。信い米)と呼ばれていた。(鳥さえも食べずにまたいで通るまずの昔、新潟のお米は「鳥またぎ米」は多いのではないだろうか。しかしそ「新潟」=「美味しいお米」と思う方〝水と土?とは小川弘幸氏“水と土の芸術祭2012”プロデューサー。新潟市生まれ、同市在住。後ろに見えるのは新潟の海を象徴する「テトラポット」を重ね合わせた作品。新潟市の海岸は浸食が激しいため、テトラポットを設置している。16