国土交通No.117

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国土交通No.117

第3回:「北っていっぱいあるよ!」の巻大地を見つめる国土地理院今回は方角の話じゃよ。風水?運勢?これらも大事じゃが、その基本となる地図で考えてみよう!マップ博士みなさんは“北”という方角をどうやって知りますか。地図、北極星、方位磁石、カーナビやスマートフォン、太じしん陽と時針、いろいろありますが、これらはみな同じ“北”なのでしょうか。まず、地図の北は、ほとんどの場合「真北(シンポク・マキタ)」という地球の北極の方向です(一部、座標の北で表される地図もあります)。北極星も同じく真北に位置しています。また、方位磁石の北は、磁石の指す方向の「磁北(ジホク)」になります。そして、カーナビなどが示す北は、GPS機能から得られるN真北磁北偏角WES位置情報である「真北」と地磁気センサーの方角情報である「磁北」を組み合わせたものになります。こうやってみると“北”という方角は、真北と磁北に大別されます。載し、方位磁石を用いた利用者が方向を補正できるようにしています。10°9°8°7°6°5°4°日本周辺の偏角の様子近年、地磁気センサーから得られる「方角情報(磁北)」とGPS機能から得られる「位置情報(真北)」の不一致を補正したもの(地磁気データ)がカーナビなどに標準搭載されつつあります。地磁気測量によって得られた地磁気データが、ずれのある両者を結びつける大きな役割を果たしているのです。そのおかげで私たちは徒歩ルート案内などにより目的地に間違いなくたどりつくことができます。カーナビ画面(イメージ)この真北と磁北は微妙にずれています。2つの北のなへんかくす角度を偏角といい、時間と場所によって異なります。国土地理院では、地磁気測量によって日本全国の偏角を観測し、磁気偏角一覧図などにまとめて公表しています。また、国土地理院発行の地形図にも偏角を掲「地磁気」方位磁針のN極はS極にひかれるので、地球は北がS極、南がN極の大きな丸い磁石であるといえます。磁石のまわりには磁力が作用し、このような空間を磁場といいます。地球の磁石によって生じる磁場のことを地磁気といいます。21